月刊住むひと vol.02 西武新宿線 下井草駅 徒歩11分 賃料7.4万円 ペット可

2018/07/03 UPDATE

交通:西武新宿線 下井草駅 徒歩11分
賃料:7.4万円(管理費含む)
築年数:築9年
主要採光面:東
間取り:1K / 21.0㎡
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その他:軽量鉄骨、1階、ペット可

憧れのペットとの暮らし

幼少期から犬か猫を飼いたい、と夢見ながら暮らしてきたけれど未だに叶えられていない。
転勤族だったため大きな動物を飼うことは難しく、家族の体質もあり毛のある動物を家に招くことはできなかった。

そのため、これまで飼ってきたペットはカブトムシ、金魚、メダカの3種。いや、変温動物は変温動物で可愛いんですけどね。触れ合ったりもしたいわけじゃないですか。帰宅したらすぐさますり寄ってきて膝もとで甘えてくるメダカ、想像できないじゃないですか。

猫と住むなら「敷金はあきらめる」

先日、一人暮らしで猫を飼っている友人の話を聞いた。印象的だったのは上の漫画でも触れた「とにかくペット可の物件を探すのは大変」ということ。2,000件近くあった検索候補が「ペット可」のチェックを入れただけで20数件になってしまう。

更には「ペット可」とあっても「小型犬ならいいけど猫は…」と渋られることもままあるらしい。爪を研ぐ習性で部屋が傷つきやすいなどの理由から敬遠されやすいのだ。実際に友人も「敷金はハナから諦めている」と言っていた。

さて、今回は『猫と住む部屋』である。この機会に猫を飼っている人たちに話を訊いてみたら大変楽しかったので箇条書きで少し紹介したい。

・部屋は「1K以上」が良い
脱走防止のため、1Rは避ける。確かに帰宅してドアを開けた瞬間外に脱走されたら大変だ。

・ルンバ大活躍
とにかく毛が舞う。同様に空気清浄機も活躍する。そういえばよく猫の毛にまみれたひとっている。

・カーテンによじ登るからカーテンボロボロ
「カーテン 猫 ボロボロ」で画像検索するとカーテンという壁に果敢に挑む猫たちの勇姿が見られてとてもよかった。

・座椅子など、爪が引っかかりそうなものはなんでも爪とぎに
とにかく爪を研ぐ。爪とぎ用のグッズも色々あるのだけど、まぁ飼い主は敷金をあきらめる。

もちろん個体差はあるので猫それぞれなのは前提として、他にも出るわ出るわ猫エピソード。

・細いコードや紐はじゃれる、食いちぎられる
・トイレ砂が散る
・収納してないものはなんでも落とす
・どこでもフード吐く
・夏冬は空調つけっぱなし
・ゴミあさる
・ティッシュ全部出す

ただでさえ選べる物件は少なくて、家賃も高くなりがちな猫と住む部屋(いろいろ不動産サイトで検索したけど階数の高いマンションが多かった)。

とにかく制約の多い中で、大変なこともあると言いながらも楽しそうに話す飼い主たちの様子がとても印象的だった。そうなんだよな、これだけ様々なものを彼らの為に譲ってでも一緒に暮らしたいほど可愛いものなのだよな。
そりゃあLINEのアイコンもTwitterのアイコンもみんな猫になる。完全にお手上げである。

一人暮らしだから、部屋を長時間空けづらくなるし、金銭の余裕もないから…とペットと住むことを勝手に選択肢から外していた自分は、ただの"覚悟"がなかっただけなのだと打ちのめされた気がした。

投稿者名

北向ハナウタ

東京を拠点に活動する兼業ライター・イラストレーター。
好きなおでんは大根、好きなサイゼリヤメニューは、たらこソースシシリー風です。

twitter:@1106joe
blog:http://kitamuki.hateblo.jp/