5歳さん嫁非公認コラム Episode:32「長男のお小遣い制スタート」

2018/10/29 UPDATE

ちょっと奇抜な奥さまと元気な息子さん達とのユーモラスなエピソードが大人気!ツイッター界随一の恐(愛)妻家5歳(嫁公認アカウント)さんのコラム!
『子供にいつからお小遣いを渡そうか』悩む親は多いはず。
いくら渡す?どんなルール?他の家庭にはなかなか聞きづらい…ということで、今回は5歳さんにご夫婦で決めた“ある制度”について教えていただきました。

第1章 どうしてる?子供のお小遣い

長男が小学校に入学してから、お小遣いをあげるようになりました。

嫁とはこの【お小遣い】をどうするのか?
息子にあげる前に結構話し合いました。

・月にいくらと決めるか?
・欲しいものがある時にお金を渡すか?
・むしろお金は渡さない、、、などなど

お小遣いの渡し方も色々とあります。

結局、話し合いの末、お手伝いをしたらあげるという方法に決まりました。
風呂掃除は10円、リビングを片付けたら10円、雑巾掛けをしたら10円、こんな具合にお手伝いリストを作って、色んなお手伝いを全部10円でやってもらう事にしました。
最初、嫁は「お手伝い制だと、お金をあげないと動かない子供になってしまうのではないか?」という理由で反対していたのですが、僕としてはお手伝いをして、その対価としてお小遣いを貰うのは悪い事ではないよな〜と思っていました。
それに、長男は責任感があって優しい子で、僕たちが手伝ってほしい時に「お金くれるなら手伝っていいよ?」なんて絶対に言わない子だと信じていたので、あまり心配はしていませんでした。

“労働には対価がつく”という感覚は大人になれば当然の事だし、頑張って仕事をして稼いだお金で好きな物を買うのは、楽しい事だと思うんですよね。
そういう教育をいつから始めるべきか?って話でもあるんですけど、それが小学生だからって早過ぎる事もないかなと僕は思ったわけです。

『どんなお小遣いの渡し方がベストなのか?』

この問いに正解はないと思うのですが、我が家ではとりあえず夫婦会議で決まった【お手伝いお小遣い制】が始まったのです。

第2章 “お手伝いお小遣い制”の効果

それまでもよくお手伝いはしてくれていた長男ですが、この制度を導入してからそれまで以上にめちゃくちゃ進んで働いてくれるようになりました。
学校から帰ると速攻で風呂場に向かって浴槽を磨き、部屋が散らかっているとせっせとお片付け。僕から言われる前に自分で仕事を見つけてきてお手伝いをしてくれます。

『おまえは有能な新入社員かよ!』

指示を待たずに自ら進んで働く息子の有能ぶりに感心していました。

『こ、これが、金の力か、、、!』

僕はお金の持つ圧倒的な力に驚きました。
まぁ10円なんですけどね、、、されど10円です。

こんな感じでお手伝い制は幸先の良いスタートを切ったわけですが、その効果は思いも寄らぬところまで影響をもたらしました。長男の様子を見ていた4歳の次男が「おれにもおてつだいをさせて!」と言い出したのです。

我が家の次男といえば、言われてもお手伝いは絶対にしない、テコでも動かない事で有名な男です。その次男が「おれにしごとをくれ!」と言ったのです。本当に驚きです。

「ここで働かせてください!」と女の子が言った、成長物語のアニメは有名ですが、まさか我が家の息子たちが2人して【ここで働かせてください状態】になるとは思わなかった。しかも【風呂掃除】を毎日2人で熱心にやって、ピカピカにしている所がまたなんとも言えない。そんな2人の様子を見て、僕ら夫婦はブヒブヒと喜んでいました。

長男も次男もせっせと働いて、そのたびに10円を貰うのだけど、とても嬉しそうな顔をするのですよ。まさにこれが労働の喜びですよ。

そして、僕は息子の稼いだお金の使い方にも注目していました。特に、長男の方は本当によく働いていたのでバリバリと稼いで、せっせと貯金箱にお金を貯めていたのです。

ある日、嫁が長男とコンビニに行きました。すると「ママ、ほしいものをひとつかってあげるよ」と言ったそうです。
初任給で親にご飯をご馳走するって話はよく聞きますけど、まさかその時がこんなに早く来るなんて!嫁は喜びのあまりブヒブヒと感動していました。

そして、またある日のことでした。
長男が近所の駄菓子屋から帰ってくると、次男に「これあげるよ」と、キラキラした、見るからに次男が好きそうなキーホルダーをあげたのです。長男から話を聞くと、次男の誕生日が近かったからちょっと早い誕生日プレゼントだと。次男は大喜びしていました。
子供ながらに自分で稼いだお金で弟にプレゼントをするなんて!粋な事をしやがるぜ!
パパは嬉しすぎてブヒブヒしちゃうよ!

そして、またまた違うある日の出来事でした。
「パパ、おかねあげるからおしりフリフリダンスしてよ」と言われました。
【お尻フリフリダンス】とは、息子達と一緒にお風呂に入る時に僕がやるダンスの事です。
もちろん、風呂に入っているわけですから全裸です。全裸でお尻をフリフリです。そのダンスが息子達はめちゃくちゃ好きで、いつも「やって!やって!」というのですが、それをお昼のリビングで今すぐやってくれと言うのです。

僕「今ここで?」
息子「いまここで!」
僕「夜、お風呂の時じゃダメ!」
息子「いますぐ見たい!」
僕「裸で?」
息子「はだかで!」
僕「(こ、こいつ、マジで言ってやがる!)」

僕は腹を括り、真昼のリビングで服を脱ぎました。その様子を息子はワクワクしながら眺めています。『おふろのときしか見れなかったフリフリダンスがひるから見れるんだ!』そんな目をしていました。
そんな熱い視線を向けられては僕もやるっきゃありません!息子だって対価を支払うわけですから!

「では、フリフリダンス、やらせていただきます!」

いつもより気合いを入れて、そして情熱的に、腰をフリフリしました。
僕のダンスを見て、息子はウヒャウヒャと大喜びしながら笑って見ています。いつもより多めにフリフリをしました。

息子も満足したようで、財布を出して「またやってね!」と10円を渡してくれました。

、、、お金稼ぐのって、本当に大変ですよね。



長男は今、お金を稼ぐことの喜びと大変さ、そしてお金の使い方を学んでいると思います。
使い方に関して言えば多少(?)疑問が残る点もありますが、こうやって一つひとつ経験して、成長してもらいたいです。

人を喜ばせる仕事をして、人を楽しませるお金の使い方を学んでほしいなとパパは思います。

ではまた、ブヒブヒ。

投稿者名

5歳

34歳。嫁と息子2人。
嫁は可愛くて、恐ろしい。
息子達は可愛いくて、可愛い。
そんな4人家族の半径15mの生活。
嫁が快適に生活出来る事を一番に考えながら今日も僕は働いて、そして書く。
普段僕の話を聞いてくれる人はいないので皆さんが聞いて下さい。よろしくお願いします。
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