しんどいオカマのお悩み相談 その53.スマホ依存をやめられなくてしんどい?

2019/02/18 UPDATE

しんどいオカマがしんどいお悩みにお答えする、しんどくても頑張るあなたのための人生相談。今回はスマホ依存をやめられない女性からのお悩みよ。
そうね、出会い系アプリをチェックするかSNSでイケメンをチェックする程度にしかスマホを活用できていないオカマは多いわ。通信インフラの無駄遣いね。

【お悩み】
24歳の女性で、事務職です。
スマホ依存がやめられず悩んでいます。起きている時間はほとんどと言っていいくらいスマホを見ています。
会社では昼休みになるとすぐにSNSをチェックしなければ落ち着かないですし、家に帰れば動画を観たりブログを読んだり、彼氏と電話したりして、片時もスマホを手放せません。

さすがに仕事をしている最中はカバンの中に入れて使わないようにしていますが、このままいけば生活に悪影響を及ぼしてしまうような気がして、できればスマホへの依存をやめたいです。
どうすればスマホに依存した生活をやめられるのでしょうか?

スマホはもはや生活必需品よね

総務省の調査によると、インターネットの利用はスマホがパソコンをとうに追い抜いているんですってね。
老若男女にこれだけスマホが普及しているのを見れば特に驚きもしない結果だけど、まるでSFに出てくるようなデバイスが自然と日常に溶け込んでいる様は、遠い昔に人類が夢見た未来を体現しているようで感慨深いものがあるわよね。
アタシもスマホにはお世話になりっぱなしよ。
というより、あなたと同じように依存症と言っても過言ではないくらい、画面が擦り切れるほど毎日スマホを酷使しているわ。
SNSにメッセージングアプリ、ブログに動画の閲覧に……やれることは無限にあるから、飽きることもないのよね。

アタシの持っているスマホには、「一日どれくらいの時間をスマホに費やしたか」を記録してくれる機能がついているのだけど、どうやらアタシは平均で一日7時間ほど使っているみたいなの。そして土日は平均して10時間もスマホを使っているみたい。
これって結構な時間だと思うのよ。起きてる時間の半分くらいはスマホの画面を見てるってこと。
ちなみに、先日は仕事がとても忙しくて、「今日は全然スマホを触っていなかったな……」と思っていたら、画面に「本日は5時間スマホを使用しました」と表示されてドン引きしたわ。もはや無意識にスマホを見ている。脳がスマホと融合しているレベルよ。
仕事ではスケジュール管理や調べ物、メモなんかにも使っているから、忙しくなればスマホの利用時間が増えるのは当然といえば当然なのだけど。
それくらい、アタシはスマホに依存しているのよ。
もはやスマホがなければ、仕事はできないし、日常生活を送ることすら困難だわ。

ただ、これほど依存しているにもかかわらず、アタシはスマホ依存を本気でやめようとは思っていないし、むしろやめる必要はないと思っているの。
だって便利なんだもん。スマホなんて、それ以上でも以下でもないと思うのよね。

スマホは便利、ただそれだけ

スマホ依存のデメリットとしては、視力が落ちる、姿勢が悪くなる、ストレートネックになりやすくなることなんかが挙げられるわね。
確かにそれらは大変な問題よ。アタシなんてコンプリートしちゃってるから、今やとんでもなくブスな見た目になっているわ。
スマホに依存するようになってからというもの、視力は1.5から0.4に下がったし、猫背になって、首もストレートネックになって二重顎が目立ってしょうがないのよね。生きる土左衛門のような容姿のオカマになってしまったのよ。
それらの物理的なデメリットを解消したいというのであれば、スマホ依存から抜け出すことは有益よ。

ただ、あなたは「生活に影響が出そうだから」という理由でスマホ依存から抜け出したいと思っているのよね。
確かに、日常生活の中で膨大な時間をスマホに奪われることは一見デメリットのように思えるわ。
ただ、冷静に考えてみてほしいのよ。スマホに時間を奪われることが、本当に不健全で空虚なことなのかって。
たとえば、こんな休日を想像してみて。
ステレオで音楽を聴いて、小説を読んで、誰かと会話してコミュニケーションを取って、テレビドラマを観て、一日が終わっていく。
健康的で文化的で、ありきたりな日常生活を送っているようにも思えるわよね。
だけど、これらの行動はすべて、スマホの中だけで完結できることなのよ。一昔前にアナログで行っていたことが、デジタルに置き変わっているだけなの。
あなたが「依存」と言っているのは、単に「趣味がスマホに集約されただけ」でしかないということよ。
それって、無理をしてでもやめなきゃいけないことなのかしらね?
いまさらすべてをアナログに戻すことに、何の意味があるというのかしら。
あなたが受験生ならまだしも、そうでないなら時間はたっぷりとあるわけだし、別にスマホに生活費のすべてをつぎ込んでいるわけでもないわよね。
だから、スマホに頼る生活が社会生活に悪影響を及ぼす可能性は低いとアタシは考えているの。
「スマホに頼った生活をしていてはダメだ」なんて、なんとなく雰囲気だけで思っているのなら、無理にスマホを手放そうとしなくてもいいんじゃないかしらね。

第二の脳としてのスマホ

アタシはスマホを使うようになってから記憶力が落ちたような気がして、一時期はスマホに依存しない生活を送ろうとしていたのよね。
でも、その生活の不便なこと不便なこと。
そこで考えを改めたのよ、記録できるものはすべてスマホに記録して、スマホが存在することを前提として物事を進めていけばいいんだって。スマホを「第二の脳」として活用すればいいだけなんだって。
時代とともに脳の使い方も変わって当然なのだから、これは退化ではなくむしろ進化と呼べるんじゃないかしら。
スマホは人類の英知よ。あなたにはむしろ、これまで以上にスマホを活用して生活してほしいわね。

さて、このコーナーでは、読者の方からのお悩み相談を随時募集しているわ。
恋愛でも学業でも仕事でも、あなたがどんなことで悩み、どんな風に解決したいのか、できるだけ詳しく簡潔に教えてくれると助かるわ。
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投稿者名

BSディム

夜な夜なネオン街をねり歩くアラサーのオカマ。
昼間は真面目な係長だが、退勤から3駅で夜の帳をドレスに変える。
中学2年生で周囲にカミングアウトし、以後オカマとしての人生を歩む中堅オカマである。
Twitter:https://twitter.com/BS_dim Blog:http://aiokama.hatenablog.com
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