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はるの珍人図鑑 その19「洋服リフォーム店にやってくる個性的なお客様」

2019/05/28 UPDATE

消費税上がるの?上がらないの?はっきりして!

こんにちは、はるです!

突然ですが、消費税は上がるんだか上がらないんだかハッキリして欲しいです。
上がらなかったら嬉しいけど、上がるのが決まったら直前に買い物をする人がドバッと増えて仕事がグワッと忙しくなるから困るんです。前回、5%から8%に上がった当時、私がバイトしていた洋服リフォームのお店でも、駆け込み需要の繁忙期がすごかったんですよ…。

そんなことを思い出していたら、洋服リフォームのお店にご来店なさっていた変わったお客様たちの記憶がモリッと蘇ってきました。

※洋服リフォーム豆知識1
「洋服リフォームの店ってなんぞや?」

わかりやすく言えばズボンを裾上げしたり、取れちゃったボタンを付け直したりするお店です。駅ビルの複合商業施設の片隅に大体あります。簡単なお直しだけでなく、ボロボロになった服をどうにか修復したり、サイズが合わないけど着たい!というお洋服のサイズ合わせをしたりすることも可能です(もちろん具合にもよりますが)。「いくらお金をかけてもいいから自分好みのリフォームをしてちょうだい!」といったご依頼にもかなり柔軟に応えてくれます。

今回は、そんなお客さんたちから受けた、ちょっと変わったオーダーのエピソードを書いてみたいなと思います。「洋服リフォーム店のちょっと変わった日常風景」みたいな感じでお読み下さい。

オシャレ過ぎて裾に0.1ミリ単位でこだわるお客様

大きな袋を持って店内に颯爽と現れたご年配の女性のお客様。
とてもスタイルが良く、おしゃれな方でした。洋服の形にも相当こだわりがあったようで、袋から次々と四、五本のパンツを取り出し、「これはね、股下67センチで、こっちは股下64センチで裾幅は5センチ細くして、こっちは…」とグワーッと一気にご注文。

※洋服リフォーム豆知識2
「ズボンのリサイズはかなり融通が利きます」

ズボンのリサイズ自体はよくあるオーダーです。丈を短くするのはもちろん、ワイドパンツをストレートにしたり、裾だけ絞った細さにするのも意外と簡単。太くするのは少し難しいけど、似た布を用意できれば細くて履けなかったものもジャストサイズにできます。

しかしミリ単位のご注文を何本も一気に出されると、流石に一回で覚えきれません。
「…少々…お時間頂いてよろしいでしょうか…?」とお願いして、一本一本もう一度聞き直して、ようやくご注文の内容を把握できました。

私の経験上ですが、こうやって店員さんに伝わるかどうかを気にせず自分のオーダーをガーッとまくしたてるタイプの人って、だいたいその後も一筋縄ではいかないんです。そのお客様も、仕上がったパンツをお渡ししたら、すぐお店に連絡が来て「自宅で計ったら0.2ミリ短いのと、0.3ミリ長いのがあったわ。やり直してちょうだい!」と再オーダーをいただきました。

流石に1センチ違ったら問題ですが、0.3ミリは洋服の世界では誤差の範疇です…。股下をどこから測るかでもまた違うし、布は微妙に伸びたり縮んだりするので、0.1ミリ単位で完璧に合わせるのは不可能に近いんじゃないかな…。いや、世界のどこかにはそんな腕前を持ってる人がいるかもしれないけど、町のリフォーム屋さんでは限界があります。

結局その後も二回ほどリテイクをもらい、同じパンツを何回も修正したあと、最終的に「もういいわ。いつもやってもらってるところでお願いするから」と言われて終わりました。最初からそっちに行けばいいのでは…と思った出来事でした。

「このパンツ、生地はいいんだけどシルエットが…」という、捨てるには惜しいお洋服があったら、こんなリメイクもできます!

どうしてこんなになるまで放っておいたんですか?なお客様

男物スーツのお直しで意外と多いのが、股下のヤブレです。
股下というか、股間ですね。はっきりいうと金玉のあたりです。

※洋服リフォーム豆知識3
「股間部分の穴開きには注意」

股間の辺りは汗をかきやすいので、そのままにしておくと生地が汗で酸化して弱くなります。それと歩行のスレで、気づいたら股下の穴が空いてしまうんです。これを防ぐためには汗抜き加工のできるクリーニングに小まめに出したり、股のところに布製のパーツをつけるのが有効です。
もう空いてしまった穴にも対処法があります。裏側に共布をつけて、生地の色に似た糸で細かく上からミシンを刺していくのです。ミシン目が多少目立つのと、お値段がそれなりにかかるのが難点ですが、一式買い直すよりは安いと、そこだけ直しにくる方は多いです。

一度、ものすごい破れ方をしたお客様がいらっしゃいました。持ってきたズボンの股からお尻のあたりにかけて、手のひら4個分くらいの大きな穴が空いていたんです。
えっ…これいつ気づいたの?これ履いてもパンツもお尻も丸見えだけど…?こうなるまでこれで外歩いていたってことだよね…?マジで…?どうしてこんなになるまで放っておいたんだ。
誰かに指摘されたのか、自分で気づいたのかは定かではないのですが、とにかく衝撃的でした。大きな穴の割に綺麗に直せたので大変喜んでいただけたのですが、「もうすこし気をつけた方がいいですよ…」とは言えませんでした。

たぶんこうなっていたはず。

これと同じサイズにして下さい!なお客様

これまたよくあるお直しに「シャツをジャストサイズにして欲しい」というのがあります。ある時、ポロシャツを5枚ほど「気に入ったものとサイズを同じにしてほしい」と持ち込まれたお客様がいました。この時点ではごくごく普通のお客様です。

ではまず、サンプルの方の身幅と丈を測って、そして直す方も測って…とやってみました。そうしたら、そもそもぜんぶ同じサイズでした。何回測っても全部同じサイズ。いや確かに3ミリとか違うのもあるけど、それは誤差の範囲なはず…。
お客様に電話して「すみません、測ったらほぼぜんぶ同じでした。直そうとすれば何ミリかは縮められますけど、お値段も結構かかってしまいますが…?」と聞いてみたところ「そうなの?いつも試着して気に入ったのを買ってるから…」とのことで全部キャンセル。
何はともあれ「とにかくすべて同じサイズに揃えておきたい」ということにこだわっている方だったようです。まあ実際ぜんぶ同じだったからお直しの必要もないし、私の時給は同じなんで仕事が減るのは良いことだね!と、ニコニコで返却したのを覚えています。

肘も襟も全部破れたワイシャツをまだ着たいお客様

傷んだワイシャツを直して欲しい、というお客様からのご依頼が入りました。

※洋服リフォーム豆知識4
「ワイシャツは消耗品だと思いましょう」

基本的にワイシャツって消耗品です。
サラリーマンの男性なら着る頻度が多いし、アイロン掛けの機会も多い。クリーニング屋さんに出すと高温で洗って高温でプレスして仕上げるので、生地の劣化がどうしても早くなるんです。リフォームも可能ですが、直すよりも新しいものにする方が断然お得。傷んできたらさっさと買い換えるほうがお勧めです。

こんな感じでワイシャツは基本消耗品なのですが、「愛着があるので、直してまた着たい」という方もたまにいらっしゃいます。
その方は、肘が擦り切れて穴が空いてしまった長袖ワイシャツを持ち込まれました。このボロボロ具合が本当にすごかった。肘の穴もさることながら襟の部分があまりに重症。ワイシャツのまま戦場最前線に飛ばされて無事帰還してきたのかな?って感じで、正直買い直しを勧めたいレベルでした。

しかし「どうしてもこれを着続けたい!」と主張されるので、お直し開始。
まず肘は穴のある部分をカット。半袖に加工。襟は裏部分が無事だったので、裏と表をひっくり返して付け直す、というリフォームをお勧めしました。トータルで6千円くらい。「新しいの買えるじゃん…」と思ったけど、お客様はそれで大満足して下さいました。
喜んでもらえてよかった思い出です。

昔お気に入りだった傷んだ服がよみがえります!

若い方にはおそらくあまり馴染みのない洋服リフォームという世界。
でも好みにピッタリ合うお洋服を身につけると、本当に幸せな気分になれるんですよね。私はもうこの仕事をやめてしまいましたが、過去の思い出に残る個性的なお客様をピックアップしつつ、普段はあまり注目されない洋服リフォームの世界をちょっとだけご紹介させていただきました。

「この服すごく気に入ってたけど、だいぶ傷んでもう着られない。でも同じのはもう売ってないし、捨てるしかないのかなあ…」みたいな服がクローゼットの中で眠っているあなた。洋服リフォームのお店に足を運んでみてはいかがでしょうか?だいたい駅ビルの複合商業施設の片隅や、商店街の片隅にひっそりと店を構えています。そういう服がよみがえるかもしれません。一度ぜひ行ってみて下さい。レッツお直し!

投稿者名

は * る

独自のユーモア溢れるセンスで数多くのフォロワーを抱える女性ツイッタラー。
実は神経質で几帳面なA型。「世間話をしていたつもりなのに、いきなりシリアスなカミングアウトをされがち」とのこと。
ちょっとシニカルながらも多くの人が親しみを覚える切り口で、なんとなく思っているけど言葉にできないことを呟くツイートが大人気。
Twitter:https://twitter.com/PlasterStar999

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