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アイスム発!就活生応援企画 センパイのエントリーシート見せてください!

業界File004.大手外資コンサルティング企業

めんさん

「ロックンローラーになれなくて、ビジネスマンになりました」

キラキラ男子、大学時代の挫折と覚悟

2017/06/02 UPDATE

自己紹介・業界紹介

こんにちは!キラキラ"外コン"男子、めんさんです。

お忙しい中、昼休みに登場してもらいました!名実ともにキラキラ男子、めんさんです!お忙しい中、昼休みに登場してもらいました!名実ともにキラキラ男子、めんさんです!

スーツ姿イケてますね!自己紹介をお願いします。
はい。めんさんです。都内私立大学を卒業後、外資系コンサルティング企業へ入社しました。千葉県出身の31歳男性です。
昼休みという貴重な時間に、ありがとうございます。
いえいえ。なんか"すごい美人さん"にインタビューしてもらえるって聞いてたから……。
すごい美人さんじゃなくて悪かったな。めんさんは華やかなコンサルティング業界で働く、激務系ツイッター芸人として有名ですが……やっぱり相当お忙しいですか?
働き始めた当時は徹夜したり、朝方タクシーで帰宅したりすることもありましたが、今は企業全体で『働き方改革』にマジメに取り組んでいるので19時台に上がれることもあります。
コンサル業界も世の中の流れに対応しているんですね。空いた時間は何をしていますか?
筋トレと読書が多いですね。
ありゃ、意識高い系かな?
このご時世、シビアに自己研鑽を続けて世の中の動きや自分ができることを真摯に考えてないと、AIに仕事を取られた瞬間に食いっぱぐれるという危機意識は持つようにしています。サラリーマン全体に言えることだと思いますが。
やっぱり意識高い系だよ。苦手なんだよなこういう人……。

コンサルティングってなんですか?

『コンサルティング業界』というと"なんとなくカッコいい"イメージが先行しがちですが、どんなお仕事なんでしょうか。
基本的になんでも屋さんですが、お客さんが企業活動をする上で出てくるいろんな問題点に対して僕たちができることをサービスとして提案して、それを買ってもらうっていう仕事です。
ウーン、具体的には?
システム化できる作業や、専門職でなくてもできる仕事に対して社員さんがよけいな工数(手間)や貴重な時間を割いてしまうのは効率的ではないし、志望していた仕事ができないと社員さんのモチベーションも下がってしまうリスクがあります。でも日々の仕事がある中、自分の業務を客観的に見ることは難しいですよね。組織ではそういう問題がしばしば起こるんです。
なるほど。
そういう課題をまず見えるようにしてあげて、例えばシステム入れて自動的にやりましょう、あるいはアルバイト使いましょう、と整理してあげて"安く・早く・効率的にまわせる"仕組みを作って、社員さんが本来やるべき仕事に時間を割ける環境を提供するのが、僕らの仕事ですね。

オシャレなスーツ、ビシッと着こなしてますね。モテそう~。オシャレなスーツ、ビシッと着こなしてますね。モテそう~。

わかりやすい!コンサルティング業界って、もっとカッコつけたイメージでした。
僕もそう思っていました(笑)。新卒当時、この会社に入れば自分はスマートになれるってどこかで思ってたけど、全然そんなことありませんでした。なにが正しいのかを考えることはめちゃめちゃ苦しいし、どこまでも泥臭く正解を積み上げていかないと人を説得することはできない。社員はカッコつけたがりだから弱音を吐かないし、疲れた姿もあんまり見せないですけど、みんなボロボロになるまで脳を使って、ギリギリで答えを絞り出してるんだなっていうのを、入社してから気づかされました。
カッコつけながらギリギリで頑張るって少年マンガみたいですね。
実際にマンガの登場人物のような濃いキャラクターの人が多くて、働いていて飽きることがありません。みんな負けず嫌いだから『自分がイチバンお客様のことを考えてる!』って自負しています。みんながそういう思いで働いているから時には衝突もするけど、仕事が終われば深夜からでもみんなでお酒飲んでまた働いて……そんな尊敬できる先輩・同期・後輩と出会えたことは、この会社で手に入れた最大の財産だと思っています。

ロックンローラーになりたかった学生時代

学生時代のことを教えてください。ぶっちゃけ相当遊んだクチですか?
バンドをマジメにやってました。曲つくってCD出したりライブしたりして、いろんな人に知ってもらいたいと思って活動してました。むかし一緒に吉祥寺や下北沢でライブしていた友達が今ではサマーソニックに出たりもしてて、自分のことのように嬉しく思いながら応援してます。
めんさんはプロを目指さなかったんですか。
良くも悪くも音楽に対して自信を持つことができなかったんです。大学入って早々に、逆に僕は社会で生きていけてしまう人間だと気づいてしまいました。自分がやれることをやる方が、広い意味でのロックンロールにつながるんじゃないかって(笑)。自分や世間をごまかしながらロックを続けることはやっぱりできない。僕のロックンロールの答えだと。
"僕のロックンロールの答え"……?
バンドは本当にやっててよかった。こんなに豊かな才能を持ってる同じ世代の人間がいるんだって思いました。それは逆に自分が向いてないって認めることなので、若かった頃の僕にとってはそれなりに挫折でした。
挫折、だったんですか。
なぜか、自分はマイノリティ側の特別な人間だとずっと思い込んでいたので、アイデンティティが揺らいでしまったんでしょうね。でも今となっては、アートとビジネス両方の世界を知ることができてよかったのかもしれません。
ロックンローラーになる夢を諦めて、ビジネスマンになる決意を固めためんさん。就職活動の様子を伺っていきたいと思います。

エントリーシート、見せてください!

エントリーシート

8年経った今なお残る、試行錯誤のあと

今回は、エントリーシートを再現してもらったものと当時のメモ書き、そしてスケジュール帳を持ってきてもらいました。新卒時代のめんさんイケメンじゃないですか!?というのはさて置き、こういうのをちゃんと残してるのがもう、いかにも仕事できそう。

ワードの下書きに書き込みがビッシリ。かなり作り込んでます。ワードの下書きに書き込みがビッシリ。かなり作り込んでます。

8年ぶりくらいに見返してみるとすごく恥ずかしいです。頑張ってた過去の自分をほめてあげたい気持ちもありますけど。
熱量を感じる書き込みですね。こういった下書きに力を入れたのはどうしてですか?
就活が始まってから毎日悶々と考えてはいたけど、最初の面接で全然話せなくって。やっぱりその場の思いつきで話していると矛盾や論理の通らないところがたくさん出るので、書かないとダメだなと思いました。1カ月2カ月ずーっと悩み続けて、これ以上はブレないという確信を持てるまでやりました。
根気がいりますね……。
自分と徹底的に向き合い続ける作業ですからね。心の病気になりかけました。
精神力の相当強いめんさんでさえ病みかけたんですか!?就活は強敵です。

反省していること、教えてください

今になって、当時のご自分にツッコミたいところはありますか?
一番はやっぱり相手、会社のことを知らないなって。自分が何者かについては考えてるけど、なんでコンサルティングなのか、なんで今の会社なのかっていうことに関して、全然深掘りできてない。IT!とかコンサル!とか言ってるだけで言葉が上滑りしてる感じが否めないですよね。雰囲気で就活をやってる(笑)。

ビッシリ埋まったスケジュール帳にはバイトや授業の予定とともに、説明会や採用試験の文字も。ビッシリ埋まったスケジュール帳にはバイトや授業の予定とともに、説明会や採用試験の文字も。

企業での職務内容まで知る手段なんて、実際あるんでしょうか。
インターンや、その会社の人が書いてる書籍やインターネット、調べる手段はいくらでもあったと思う。でも僕はそれに興味を持てなかったです。
どうしてですか?
ガキだったんでしょうね。自己啓発本とかハウツー本を読んでるとだんだん『うるせぇよ』って気持ちになってきてしまって完読できないんです……。
"なぜその企業なのか"を言えなくて困る就活生は多いと思うのですが、めんさんはどうやって答えを絞り出せたのでしょう。
僕はズルをしました。けっこう喋りたがりの人が多いんです、この業界って。採用試験の序盤に出てくる若手社員に率直に質問していました。『何を誇りに働いている人か』を観察して利用した。かなり打算的に動きました。あとは、面接会場の近くのスタバで同じ会社を受けてそうな就活生に声をかけて、情報を聞き出していました。今考えると完全な不審者ですが……。
書籍やインターネットの情報には興味が持てなかった代わりに、体当たりで情報を獲得していったんですね!その思い切りのよさはどうやって身につけましたか?
たぶんサボり癖だと思います。早く正解に辿り着きたかった。
立派なテクニックの一つになってますね。

緊迫の面接!不格好でも乗り切れた理由

実際の面接はいかがでしたか?
僕は正直、面接は得意だったと思います。というか初対面から1時間以内までの印象は良いんです、今でも。ただ、それ以上しゃべるとアホなのがバレちゃう(笑)新卒採用の面接ってだいたい1時間以内だから、単に相性が良かったんだと思います。
時間の問題だけではないと思いますが、5分も話すとボロが出る私からすると、うらやましいです……。じゃあ緊張とも無縁だったのでしょうか。
今の会社の最終面接で(ヤバい)と思った瞬間がありました。面接官は執行役員の女性社員で、部屋の空気がそれまでの面接と全然違って、完全に飲まれてしまいました。パキっとしたスーツに短髪で、ナイフのように目が鋭くて。この人に嘘をついても絶対にバレると直感でわかるような人でした。
ラスボスとの対決!どう乗り切りましたか?
椅子に座ったら、それまで何十回も話してきたはずの自己PRが何も出てこなくなってしまって、(あ、これはヤバいな)と。その場で『すみません、落ち着く時間を10秒だけ、もらえますか?』ってお願いしてみたんですね。そしたら面接官の方が少しだけ笑って『どうぞ』って言ってくれて、それで緊張がほぐれてスムーズに話すことができましたね。無理に話し始めずに深呼吸をして、自分のペースに戻せたのが良かったのかもしれない。
不格好な姿を素直にさらけ出した、まっすぐな姿勢もよかったのかもしれませんね。

要領よく、でも真剣に根気強く就活に向き合い続けたそうです。要領よく、でも真剣に根気強く就活に向き合い続けたそうです。

『カッコ悪くなりたくない』がモチベーションだった

就職活動中、どんなことを考えたり悩んでたりしていましたか?
『受かんなかったらカッコ悪いなあ……』と思ってましたね。
それはどうして?
やっぱりバンドやってたから。別に人から言われたわけじゃないけど、社会に飲まれやがってみたいな空気感があるんですよね。自分も下級生の時はそう思ってたし。昨日までオルタナやらパンクやら目指して、シガー・ロスやナンバーガールなんかに憧れていたのに、今日からはリクスー(笑)みたいな。
アナーキーじゃないなあって?(笑)
うん。黒いスーツ着て、長かった髪も短く切りそろえて。ヨッシャー!就活するぞ―!っていう動きを僕が最初に起こしたから、そんだけ気合入れたのに結果出せなかったら、やっぱりカッコ悪い。
カッコ悪いかなあ。
本当はカッコ悪くなんてないんですけど、20代の青年のプライドを揺らがすに十分なでき事ではあると思うんです。何者かでないと自分が消えちゃうような気がして必死だった。
自分が消えちゃうような恐怖感はどうしてあったのでしょう?
僕はもうバンドマンではなくなってしまうし、学生でもなくなってしまう。法律学科だったけど弁護士にもなれなそうだし、そしたらビジネスマンになるしかない。ずーっとバカにしてたサラリーマンになるにあたって、最後の意地みたいなもので絶対に内定がほしかったし、とにかく尖ってる会社に行きたかったんです。
必死だったんですね。
もともとは音楽で一旗揚げようと思って東京に出てきたのに、できなかった自分だし。
ロック青年の意地だったんですね。

第一志望内定の日付に残されたマーク。28日の予定に書かれている「みうちゃん!!」って誰だろう。第一志望内定の日付に残されたマーク。28日の予定に書かれている「みうちゃん!!」って誰だろう。

戦う就活生へのメッセージ

寝なくても死なないと知った新入社員時代

学生の頃を振り返って、今になって後悔してることはありますか?
もっといろんなことを寝ないでやればよかったと思います。働き始めてから、寝なくても生きていけるって知ったんですけど。
ああ、会社に入ってから?(笑)
そう(笑)。ぶっ倒れたって誰にも迷惑かけない時期だったんだから、可能な限り無理して、知らないところに飛び込んで、もっともっと足掻けばよかったなって思います。
それができなかったのはどうしてでしょう。
やっぱ失敗が怖かった。別に誰も見てないのに、カッコ悪くなったらどうしようって考えてたんですよね。それこそ映画や音楽だってもっと詳しいやつがいるからって手を出さなかったり、そういうのばっかり気にしてました。
若いときにはどうしても、外聞を気にしてしまいますよね。

30歳以上の言うことは信じるな!?

意識高い系の定番ポーズ「ろくろ回し」、ムリヤリやってもらいました。サマになってますね。意識高い系の定番ポーズ「ろくろ回し」、ムリヤリやってもらいました。サマになってますね。

では、就職活動が3月からいよいよ始まりましたが、今まさに必死に頑張っている就活生へメッセージをお願いします。
オトナはいろんなこと言うんです、体験談だのアドバイスだの。でも"Don't trust over 30."だと思って、今の自分の気持ちを大切にしてほしい。
……えっ?ドントトラストオーバーサーティ?
……っていうのがあるじゃないですか。ロックンロール界のスローガンです。
ロックンロール界の人間ではないので知りませんでした。
別にオトナが言うことなんか関係ない。今は会社に入ることが正解でもなくなってきてるし、向いてなくて辞める人だって別にそれが失敗だとか成功だとかではないと思う。
うーん、そうかなあ。
僕は去年、自分が長所だと思っていたところがアダになって、すごい失敗をしたんです。コンプレックスが武器になったり、逆に武器だと思ってたところが足を引っ張ったり、いる世界や周りの人、タイミングによっても全然違うなあと思いました。自分をそんなに怖がらないでちゃんと向き合う時間を作ってあげてほしい。社会に出てからも自分で決めた答えを信じて行動した方が、楽しくなるんじゃないかなって思うんですよね。
自分の長所や適性がきっとあると。まさに"over 30"からのアドバイスですが、優しいメッセージですね。

"上位1%の人間"とは

その言葉が、まさに平均年収上位1%にランクされるような企業でバリバリ働いている人の口から出るのは意外な感じがします。
僕は自分のいる場所が上位1%だとは思えないんです。正直、僕はマイノリティに憧れる人間だから、芸術をやっている人間や意志を貫き通した人間にすごく惹かれます。自分の適性を見つめた結果として今サラリーマンをやっていて正解だったとは思いますけど、僕もできることならバンドマンとして生きたかった。
夢や理想を追求する人に憧れがあるんですね。
僕はやっぱり自分ができない分、己が信じている世界を世の中に発信している人たちを尊敬するし、僕にとって上位1%っていうのは、そういう人たち。
自分にできること、できないことに真摯に向き合い続けた結果が、ストイックなビジネスマンである今の姿につながるんですね。

おまけ

ところでめんさん、ずっと訊きたかったんですけど……手書きで力強く記されているコレは……?

「20年後に世界的business manになるため!」力強い矢印まで引いてあります。「20年後に世界的business manになるため!」力強い矢印まで引いてあります。

うわ~コレね、意味わかんないですね。酔った勢いで書いたんでしょうね。
酔った勢いなんだ。
"体は世界へ、心は日本へ"……ダッサいな。体、今完全に日本にあるしね……。
めんさんにもこんなアツい頃があったんですね。なんか可愛いですね。
かわいいですよね(笑)。
カッコイイ面もそうでない面もさらけ出したインタビュー、ありがとうございました。これからもお仕事バリバリ頑張ってください!
就活生の皆さんも、がんばってください!

「恥ずかしい……」と顔を覆ってしまっためんさん。アツいメッセージ、胸に響きます!「恥ずかしい……」と顔を覆ってしまっためんさん。アツいメッセージ、胸に響きます!

話し手:めんさん
めんさん 大手外資コンサルティング企業に勤める31歳。一児の父。
『元・激務界の貴公子』という異名を持つ。
強靭な体力と精神力を誇るが、アルコールからの誘惑にはめっぽう弱い。
論理的な風を装うがその実、好きなマンガは「るろうに剣心」「幽遊白書」「ジョジョの奇妙な冒険」という、ジャンプを愛しジャンプに愛された熱血ビジネスマン。
Twitter:@uudaiy
聞き手:海坂 侑(うなさか ゆう)
海坂 侑(うなさか ゆう)都内IT企業に営業職として勤めたのち退職。
就職活動では必ず個人面接で落とされたという人格破綻者。
現在は日々ボンヤリしている。
Twitter:https://twitter.com/ameni1952
さまざまなコンテンツを読んで、試して、参加して、 幸せな気分で毎日たのしく過ごしていきましょう!
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