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アイスム発!就活生応援企画 センパイのエントリーシート見せてください!

業界File.005 大手印刷会社

カツセマサヒコさん

夢って簡単に裏切ってくるんだなと思いました

タイムラインの王子様、自分と向き合い続けた青春時代

2017/06/16 UPDATE

自己紹介・業界紹介

タイムラインの王子様、出身は印刷会社

ギャー!タイムラインの王子様 カツセさんが、就活生の皆さんのためにアイスムに降臨です!ギャー!タイムラインの王子様 カツセさんが、就活生の皆さんのためにアイスムに降臨です!

今をときめく王子様に向かってたいへん僭越なお願いではあるんですが、自己紹介をしていただけますでしょうか。
フリーライターのカツセマサヒコです。86年生まれの9月15日生まれ、今年で31才になります。2009年に明治大学を卒業し、新卒で大手印刷会社に入社しました。会社員時代に運営していたブログを、前職である編集プロダクション「プレスラボ」の代表 梅田が目に留めてくれ、2014年の7月から同社のライター/編集者になりまして、その三年後にあたる2017年4月に独立しました。
現在は、新卒で入った業界とはまったく異なる畑で活躍されていますね。そもそも、印刷会社ってすごく漠然としたイメージなのですが……具体的にはなにをしているところなんでしょうか。
印刷業界って、規模の大きな会社になっちゃうと、「水と空気以外はなんでも刷れる」なんて言うんです。
天地創造の神かよ。
具体的に挙げると、スマートフォンのバックライトやテレビのディスプレイなど、情報機器のパーツを作ったり、壁紙や窓枠といった住宅設備の部品や、ペットボトルや食品パッケージといった生活用品。そしてたぶんみなさんのイメージに近い、本や雑誌などの出版物や看板、店頭POPなどの広告物をつくっています。幅広いでしょう?
どれも生活にかかせないものですね。非常に手広い製造業、といった印象です。

志望業界を決めた理由は“ミーハーだから”

なぜ、印刷業界を志望されたのでしょうか。
僕はすごく飽きっぽい性格で、モノに執着が持てないタイプなんですよ。だから、特定の商品をずっと売り続けるのが不可能だと思ったんですよね。メーカー企業に入社して、ひとつの商品を一生売り続けることなんて絶対にできないと思った。だから自社商品がない会社行くしかないと思った。そこで浮かんだのが、人材やコンサル、広告や印刷といった業界だったんです。
変わった切り口ですね!それらの業界にそんな共通点があったとは、発見です。
特に印刷って、規模の大きい会社になれば企画からものづくり、そして店頭に並ぶまでの一連の工程が全部、一社でできちゃうんです。最初から最後までひとりの担当者が主体的に関われるのって、たぶん印刷会社だけじゃないかなあと思って。好きな企業と一緒に商品を企画して、パッケージ開発もして、流通させて全国に広めて『あの商品いいよね』って言われたときに、「俺がその仕事しました」って言えたら、すごいハッピーなことだなあ、魅力的だなあと思って、目指してました。
ご自身の飽きっぽさだとか、モノに執着がないといった性格を自覚されたきっかけはなんだったのでしょうか。
今も当時も、基本的に無趣味なんですよね。ミーハーで薄っぺらい学生だったんですよ。「これについてめっちゃ語れます!」ってことや、「ずっと使っていきたいほど好きです!」と思えるものがホントになくて。長く好きなの、ミスチルくらいかなあ。それがミーハーだろって感じじゃないですか(笑)。
だから、そういう人はメーカーに入っても商品を愛せないんじゃないのかなって思って。自分がオススメしたくないものを、人にオススメできないじゃないですか。人間関係の中での自分のポジションがどこなら活きるか、どうしたら人に喜ばれるかとか、そういうこと考えてる方がずっと幸せでした。
自分が何を売るかではなくて、自分がどう生きていくかに重点を置いて見られていたんですね。

一風変わった業界選択方法の裏には、綿密な自己分析がありました。一風変わった業界選択方法の裏には、綿密な自己分析がありました。

第一志望にこだわった理由

当時、どんな風に就活戦線を戦われましたか?
所謂「意識の高い学生」だったので、同級生より半年から1年近く早く、就活を始めていました。当時は今ほどあたりまえではなかったインターンにも行ったし、選考が早い企業はどんどん練習に使っていました。志望企業を見つけたのも、とても早かったと思います。リーマンショック前だったのでたいへんな売り手市場で、大量採用の時代でもあったので、最終的に6~7社から内定をもらいました。
7社から内定を勝ち取るなんてすばらしいですね。その中で同社を選ばれた理由はなんだったのでしょうか。
単純に、一番最初に行きたいと思ったから。部屋の壁に貼ってたんですよ、「○○に行くぞ!」って(笑)。アホじゃないですか(笑)。どちらへ行こうかと悩んだ会社もあったんですけれど、でも、あの当時の自分が決めたところに行くのが一番、過去の自分が喜ぶんじゃないかと思って決めました。
初志貫徹を大切にされたんですね。
うん。そこを大切にして、後悔したなってパターンでした(笑)。

叶えた夢の先に待っていた挫折

内定を何社も勝ち取って、志望企業に無事入社することができたカツセさん。実際に働いてみて、いかがでしたか?
うーんと、ひとつ教訓を得たんですけど、やりたいことがある人は、大企業に行っちゃダメなんだって思いました。大企業になればなるほど、事業が多角化して、作業は細分化されているので、自分がどこに配属されるのかが不明確になっていく。部門ごとでの採用をしていない企業だと、自分の描いた理想の働き方ができない部署に配属される可能性が高くなります。
カツセさんは、希望していた職種には就けなかったということでしょうか。
僕はずっと企画営業をやりたいと主張して面接を受けてきたし、当然できると思ってました。でも、フタを開けてみたら、あまり興味がなかった出版分野の、しかも総務部に配属されてしまった。そんなことあるんだ、と思いました。
総務部でのお仕事はどのようなものだったのでしょう。
最初の仕事は、工場で働く人たちに作業着を配る仕事。そこから5年間、労務管理、昇給賞与、人事異動、研修企画あたりを手広くお手伝いさせてもらっていました。そんな僕のひとつ下のフロアでは、同期が有名なマンガ雑誌の印刷担当としてバリバリ活躍している。同じ会社に入ることができても、やりたいことを叶えられている人もいれば、叶えられなかった人もいるんだなっていうのが最初の実感でした。配属されて2日で挫折を感じて、「会社やめたい」って思っちゃいました。
今振り返って、イヤだった部署に5年間勤務した経験は良かったと思えますか?
これはね、「よかった」と答えるしかないんですよ、なぜなら自分の人生を否定したくないから。僕は5年間勤めて良かったって絶対に言いますけど、でもたぶん2ヶ月でやめた人も「2ヶ月でやめてよかった」って絶対に言うと思うんです。でもその上で思うのは、5年間耐えることができたから、よほどイヤなことがあっても「あの頃よりはラクだろ」って思えちゃうところがありますね。今は進みたい道を選ぶことができたので、愚痴を言うと過去の自分に対して申し訳ないという、強迫観念めいた気持ちを常に持っています
私も過去の自分に対して失礼だという意識のせいで後悔ができないタイプなので、よくわかります。
決断したときに正解・不正解が決まるのではなく、決断して歩み続けることで、それを正解にすることができると思っているんですよね。選んだ道を正解にするために努力する決意を固めることが“決断”だと思っているので、あのとき大手企業を飛び出してしまって、退職金や社会的信用や、いろんなものを捨てましたが、いつか振り返ったときにこっちの道で正解だったと思えるように頑張っています。

柔和なたたずまいのなかに、アツいハートを持っているカツセさん。照れ笑いに悩殺されました。柔和なたたずまいのなかに、アツいハートを持っているカツセさん。照れ笑いに悩殺されました。

戦略的にライター界での立ち位置を確立

ライターを始められた2014年当時、今のようにカツセマサヒコという名前が売れている状態でもなく、いち会社員からライターへの転身をされたわけですよね。大企業勤めのサラリーマンからの転身って、アメリカンドリームに近いかなとも思うんですけれど、どうして踏み切ることができたんでしょうか。
2010年くらいからツイッターを見ていたんですけど、クリエイターにとってのツイッターが面白くなってきていたんですよね。その渦中にいたのが依頼人のツイッターアイコン作成を生業としていた、サカイエヒタさんや、LINEスタンプで有名な森もり子さんでした。彼らを見て、手に職をつけていれば、ツイッターひとつで生きていくことができるんだと、カルチャーショックを受けたんです。SNSからは、そういった影響を受けていたと思いますね。
当時SNSで名をあげることを視野にいれていた?
プレスラボへ入社してからはより強く思ってましたね。クライアントへ企画を持っていったら、「それ、フォロワー数いくらの人が書くんですか?」って言われて、襟首掴んでやろうかと思うくらい腹が立ったんですよ。「有名な人が書けば内容はどうでもいいのかよ」って思ったときに、自分が有名になって強い発信力を持てばいいんだと気づきました。入社してからはずっとツイッターでフォロワーを増やすことに注力していました。
セルフブランディングに課題意識があったということでしょうか。
当時、フォロワーが多い人たちが本当に輝いて見えましたから(笑)。「フォロワーを増やすためにどんどんツイッターやりたいです」ってアホみたく言っている僕を受け入れて、就業時間中ずっとスマホを触ってても黙認してくれたのが、プレスラボという会社のいいところだったと思います。代表の梅田は、僕が独立したときに、「俺がカツセに対して誇れるのは2つだけ。ひとつはこの業界に引き入れたことで、もうひとつはお前のツイッター活動をずっと許してたことだ」って言ったんですよね。それ以上にもいろいろお世話になったんですけど、でも、それがあるから今の僕がいます。

エントリーシート、見せてください!

エントリーシート

ブレずに、かつ幅広いキャラクター設定をする

エントリーシートを書くにあたって、工夫していたことや心がけていたことはありますか?
首尾一貫が絶対に大事なので、ひとりのキャラクターとして筋を通した方が読みやすいし印象に残ると思ってました。強みもアレコレ見えない方がいいって感覚があった。
強みってたくさんあればあるほどいいと思っていたんですが、違うんですね。
自分自身というキャラクターの守備範囲をなるべく広くしてあげて、それに合致する部分会社だけを受ければいいと考えてました。そしたら自己PRも1コで済むし、企業ごとに出す内容もほとんど変えなくていい。

注目必至!心が折れない自己分析の秘訣

カツセさんが就活生時代に、イチバン力を入れていたのはどんなことでしたか?
今になって思うと、すごくロジカルに就活していましたね。面接が終わったらすぐに、面接の内容や状況、細かな会話のやりとりをノートに起こすんですよ。「最初の質問はコレだった、こういうふうに答えた」っていうのを、自分の姿勢や声の張りまで書き出して、よかった点と悪かった点を明らかにするんですよね。そうすると、落ちたときに納得できるんですよ。「ああ、ここがダメだったから落ちたんだ。そこを直せば受かる」っていう風に、面接での対応をどんどんブラッシュアップしていけた。
就活を重ねるごとにどんどんナイーブになっていってしまう人は、「落ちた理由は自分に価値がないから」と思っているタイプの人が圧倒的に多いと思うんです。僕はこの面接ノートを書くことで、人格否定に陥らずに済んだ。「話し方が悪かったんだ」「態度が自信なさげだったんだ」と、落ちた理由を自分で見つけて改善することができていたんで、どんどん質が上がっていた気がします。
落ちた理由が分からないままで、まるで人格否定されたように受け取ってしまうのって、本当に多くの就活生が苦しんでる理由だと思います。アドバイスとして、強い納得感がありますね。
自分でも、よくそこに気づけたなあと思います。自己防衛のための手段だったのかもしれません。だから、会う学生みんなに勧めてますね。なかなかやらないと思うんですが、でも絶対やった方がいいっす。
自分とは何者なのか、を思う存分考えられるというのが、楽しかったんですね。
こんなに自己の内面と向き合える時期はもうないから徹底的にやろうと思って、子どもの頃からの記憶まで洗いだしながらやってました。それでも若造には限界があって、きっと見当違いな分析もあったから落ちた会社もあるんでしょうけど、今でもやってよかったなって気がしますね。

自分のいいところを見つけるのが楽しかった

自己肯定感を保つのって、実はすごく難しいと思うのですが……秘訣を教えてください!自己肯定感を保つのって、実はすごく難しいと思うのですが……秘訣を教えてください!

私の経験上では、自己分析みたいなものって結構メンタルにクるなあと思っていました。自分を注視すればするほど、哲学的なことまで考えて、精神的に落ち込んでしまっていましたが、カツセさんはそんなこと、なかったですか……?
まず、自分を好きでいようっていうマインドだけは大事にしていました。やればやるほど落ち込むだろうということは分かっていたので。
自己肯定感を保ちながら、自己分析をし続けるっていうのは、なかなか難しいことのように思います。
自分の好きなところを見つけるためにやってた感覚なんですよね。「自分の強みはなんだろう」ってことだけを掘り下げていったから。“前向きな勘違い”がすごく大事だったのかなあと。
前向きな勘違いですか?
本当はそんなことないってわかってるのに、「オレって天才かも」って思うみたいな(笑)。
天才かも。なるほど。フフフ(笑)。

ルートは違えど辿り着く場所は一緒

当時、バンバン勝ち抜いていったカツセさんですが、悩んでいたことはありましたか。
うーん、悩んでたこと……当時付き合っていた彼女の方が、内定を取ってたんですよね。お互い性格が全然違って、自己分析ばっかりやってる僕に対して彼女は業界研究に力を入れるタイプで、就活への取り組み方が真逆だったんですよ。だから当然ウマが合わずたくさんケンカしていたし、「お前なんか絶対に内定できねえよ」なんて言われながらやっていた時期が一番悩んでました。
そんなことを言われたんですか(笑)。
言われてましたね。彼女は現代知識も勉強していたし就活塾にも通っていて、僕より意識高かったんです。クリスマスにレストランでご飯を食べてたら、彼女に選考通過の連絡がきて、「明日までに新しい資料を出さなきゃいけないから帰る」って言われて解散した記憶が強く残っていて(笑)。
クリスマスに解散って、切ないですね……。
すごいですよね(笑)。4月になってからようやく僕にも内定が出るようになって、それでお互いのやり方を認められるようになりました。
自分に合っている、あるいは志望業界に合っている方法であれば、どんなアプローチでも正解・不正解はないのかもしれませんね。

後悔は“大きな夢を持たなかったこと”

就活していた時期を振り返っての反省点、「もっとこうしてればよかった」と思うことはありますか?
もっと夢を持てばよかったなって思っています。
どういうことでしょうか。
僕が本心からイチバン行きたかったのはたぶん、よりクリエイティブなことができる総合広告代理店だったんすよね。でも、「どうせムリだろ」という気持ちがあって、努力をしなかったんですよ。行けると思ってちゃんと努力していたら、受かってたかもしれない。だからやりきらなかったことへの後悔はすごく強いです。
あと、興味が強かった会社からせっかくもらった内定を、「彼女と離れたくないから全国転勤はイヤだ」なんてショボい理由で蹴ってしまったんですよね。もしもあのときチャレンジしていたら、今とは違う刺激的な自分がいたかもしれない。夢をでっかく持ったらそれに向けて頑張れるはずだから、目標をもっと明確に定めるべきだったなっていうのは、ひとつ後悔してることかなと思います。
ずっと前から思ってたんですけど、カツセさんって“少年ジャンプマインド”ありますよね?
ジャンプマインド、ありますね。努力・友情・勝利 好きですよ(笑)。

王子様直伝!最終面接での口説き文句

就活はしばしば恋愛に例えられると思うんですが、多くの女性を虜にするモテ系王子のカツセさん的には、共通する部分はあると思いますか?
第一志望企業の最終選考、役員からの「今どんな気持ちですか?」っていう問いかけがファーストクエスチョンだったんですよ。ちょっと考えてから、「半年間片思いしてた人にやっと告白できる気分です」って言って……(笑)。
ヒャー!!
「なぜなら、半年前に御社を知ってからずっと第一志望と心に決めていて、でも告白できる場がずっとなくて、今ようやくたどり着いた気分です」って話したんですよね。すげえクサい。よく言ったなって思うんですけど(笑)。
さすがですね。学生の頃からすでに、現在のモテ系王子の片鱗が見えていたんですね。

なんやこの笑顔……かわいすぎる30才。面接官の胸もさぞときめいたことでしょう。なんやこの笑顔……かわいすぎる30才。面接官の胸もさぞときめいたことでしょう。

戦う就活生へのメッセージ

夢は意外と裏切ってくる


当時から現在まで、カツセさんご自身の考え方はどのように変わってこられましたか?
入社後の配属先が希望と違ったことで、「案外、夢ってカンタンに裏切ってくるぞ」と思いました。だからある意味諦めるようになったこともたくさんある一方、その後まったくの異業種に飛び込んだ経験をしたことで、社会を変えるほどの力はなくても、自分ひとりの人生を変えるくらいの力はきっとみんなにあるという実感があります。
なるほど。
ムリだと思ったら路線変更して、ステージを変えて頑張ればいいやって。もし大企業の歯車として働き続けていたら、社内しか目に入らないから気づけなかったと思うんですよね。特にSNSは僕のマインドを大きく変化させたと思います。同世代なのにまったく違う業界ですごく活躍している人なんかを当時知ることができたから。
SNSを通して、いろんな人のいろんな生き方に触れることができたんですね。
そうですね。同い年だと、カズワタベさんやモリジュンヤさんはもう当時からサラリーマンではなく会社役員やフリーランスになっていて、僕からしたら意味不明だったんですよ。「同じだけの時間を与えられているはずなのに、どうしてこんなに先に行けるんだろう。この人たちとオレは何が違うんだろう」と思ったし、そういう人を見ていると当然焦燥感が生まれるし、頑張ろうとも思えてたんで。

学生時代にやっておくべきこと「2.3限サボって○○へ行け」

就職活動を控えている学生さんたちに伝えたい、学生時代に経験しておくべきことはありますか?
学生さんに訊かれたら、僕はいつも「2、3限サボってラブホにいけ」って言うんです(笑)。
ヤバい!記事に書けるかなー……(笑)。

穏やかな表情でとんでもないこと言いますね。でもこの提案には、ちゃんと理由があるんです。穏やかな表情でとんでもないこと言いますね。でもこの提案には、ちゃんと理由があるんです。

青春ってそういうものだと思うし、大学生だからできることじゃないですか。昼間っから何もかも放り出して好きな子とイチャイチャするという贅沢を日常的にできるのはこの時期しかない。そのあと気だるい身体で焼肉食べに行って、カラオケにも寄って、帰って寝るみたいなことって超イイじゃないですか。今思うと自分自身もそれが一番楽しかったし。就職に向けて意識高くあることはすばらしいことですけど、一方で学生だからこそできることをどんどんやってほしいなって思っています。
2、3限サボってラブホに行くみたいな経験って、私自身も腐るほどしてきて、確かにすごく楽しかったんですけど、その結果、就活のときに何も書けることがなくて、すっごく困ってしまったんですが……カツセさんはいかがでしたか?
わかります。でも、エピソードがどんなにありきたりでも、人格は絶対にカブらないじゃないですか、AさんBさんCさんDさんが全員おんなじダイニングバーでホールスタッフやってたとしても、全員違う何かが絶対にある。その何かを2、3限サボってラブホに行っちゃうような自分の中から見つけ出すことが大事かなと思います。
なるほど。たとえ積んできた経験自体は凡庸なものであったとしても、自分という人間をちゃんと理解できていて、それをきちんとアピールできれば、人格の違いは見てもらえると。

自分探しは空間じゃなくて時間の中で

学生時代のダラダラできる時間は、確かに貴重なものでしたね。
グループ面接で、自分以外の学生2人が出してきたエピソードがたまたま、アメリカ縦断とアメリカ横断だったことがあったんすよ。そいつらには勝ったなと思いましたね。自分探しは、空間じゃなくて時間でするものだと思っていたので。
自分探しは空間の移動ではなく時間の流れの中で行われると。
最近の子たちって、すぐカンボジアに学校を建てるじゃないですか。
ははは(笑)。
学校を建てるか井戸を掘るかばっかりやってる。
私にはとても実践できない、すばらしいことではあると思いますが、ボランティア経験が就活のエピソードつくりのための手段として語られがちな風潮は、今でもあるのかもしれませんね。
ちゃんと志したいことがあってやるならイイんです。それならむしろ全力で応援したい。でも、奉仕活動はムリにすることではないと思っていて。ネタ作りのためにそんなことしなくても、楽しかった学生生活さえあれば得ているものがきっとあると思うから、「インターンやってました」って言うためにインターンに行くんじゃなくて、「学生団体の代表やってました」って言うために代表になるんじゃなくて、正直に自分がやりたかったこと、楽しみたいことを一生懸命やる方が充実するんじゃないかなって思います。

一生に一度の青春、一生に一度の就職活動

今まさに未来に向かってがんばっている、カツセさんファンの就活生のみなさんへ、メッセージをお願いします。
受験と就活の両方に思っていることですが、受験期ほど一生懸命勉強する機会はおそらく人生に1度しかないし、就職活動ほど自分自身のことを考える機会も人生に1度しかないかなと思ってるんですね。せっかくのチャンスだから、メッチャ全力でやっていいんじゃないのかなと、じゃないと後悔することになるかなって思います。夢をしっかり持って追いかけてほしいし、行きたい会社をどん欲に目指してほしいです。
ありがとうございます!妄想でもなくおとぎ話でもない、実感の込められたメッセージです。

タイムラインの王子様からのアツいエール、アラサー女子の胸にも響きました!タイムラインの王子様からのアツいエール、アラサー女子の胸にも響きました!

おまけ

ポジティブなリアリスト、最強説


入社後の苦難はありながら、就職活動戦線では見事に勝ち抜くことができたカツセさんですが、要因はなんだったのでしょうか?同じ業界を目指している学生も、名門大学とはいえ同じくらいの学力偏差値の学生も大勢いる中で、きちんとご自身の志望を叶えられた理由はなんだと思われますか。
そこは現実的に考えたんですよね。大学のOBリストを見たら志望企業に受かってる人が結構いて、この割合なら明治大学商学部の同期のTOP100位に入ることができれば、受かるんじゃないかなって計算したんですよ。だから身の丈に合っているとも感じられたし、ある程度の受かる自信もその時点でついていました。
ポジティブで熱いジャンプマインドがある反面、かなり徹底したリアリストでもありますね。妄想ツイートとか短編恋愛小説とか書いてる割に、めちゃめちゃ計算高い!!
そうですよね(笑)。
それまではやはりジャンプマインド、少年のピュアな心を持ち続けてるところが魅力だと漠然と思っていたんですけど、印象が変わりました。カツセさんのような“楽観的なリアリスト”って実は最強なんじゃないでしょうか。
“悲観的なロマンチスト”は最弱ってことになりますね。
ウンウン、確かに……って、私のことだわ!今日はありがとうございました。5年前の自分に聞かせてあげたいお話でした。
僕も聞かせてやりたいです。「お前、こんなこと言ってるぞ」って(笑)。

カツセさんの魅力に呑まれまいとする海坂、表情がものすごく険しいことになってます。カツセさんの魅力に呑まれまいとする海坂、表情がものすごく険しいことになってます。

話し手:カツセマサヒコ
カツセマサヒコ フリーのライター/編集者。
1986年東京生まれ。明治大学を卒業後、2009年より大手印刷会社の総務部にて勤務。
趣味でブログを書いていたところを見初められ、2014年より下北沢の編集プロダクション・プレスラボにライターとして転身し、2017年4月より独立。
現在は取材記事、エッセイ、Web小説、脚本等の領域で活動中。
趣味はtwitterとスマホの充電。

Twitter:@katsuse_m
Instagram:katsuse_m
Blog:https://lineblog.me/katsuse_m/
聞き手:海坂 侑(うなさか ゆう)
海坂 侑(うなさか ゆう)都内IT企業に営業職として勤めたのち退職。
就職活動では必ず個人面接で落とされたという人格破綻者。
現在は日々ボンヤリしている。
Twitter:https://twitter.com/ameni1952
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