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「ちやほやされると生きていてよかったと思う」地下アイドル・絵恋ちゃん。永遠の14歳の素性

2017/07/27 UPDATE

地下アイドル・絵恋ちゃん。年齢は永遠の14歳。レジ打ちのアルバイトをしつつアイドルとして活躍する彼女は、なぜその道に進んだのだろうか?アイドルとしての不安、そして喜びは?人気地下アイドル絵恋ちゃんの素性を聞いた。

PROFILE

絵恋ちゃん(公称14歳)アイドル

出身:ニャンニャンランド
好きな食べ物:DONA
嫌いな食べ物:ネギ(ザ・グランヴァニアの鴨南蛮スパゲッティのネギは食べられます。)
得意技:リムーブ
座右の銘:すべてにおいてさすがじゃないとわたしじゃない


PHOTO:西田周平PHOTO:西田周平

Interview

―絵恋ちゃんさんは何をされているんですか?

絵恋ちゃんをやっています。わかりやすく言うと地下アイドルです。その中でも悪役を担当しています。悪とは正義の敵のことですから、普段からそれはもう悪いことばかりをしています。憧れはバイキンマンです。

―アイドルになった経緯は?

地下アイドルをしている友だちがいて、その人に誘われたのがきっかけです。初めは舞台に立つ勇気がなく、2回くらい受付スタッフとして友だちのライブを手伝ったんです。オタクの人はアイドルじゃなくてもかわいい子を常に探していて、受付の私にも「かわいいね」ってサインを求めてきたり撮影をお願いしたりしてくれたんです。そのチヤホヤされた経験で、普通だった私でも地下アイドルになれるかもしれないと思ってアイドルになりました。

PHOTO:西田周平PHOTO:西田周平

―アイドルはもともと好きだった?

小学生のころから好きで、よくコンサートに行っていました。でも、ファンでいることを続けられませんでした。

―というと?

中学生になると同じように女性アイドルのファンだった女の子たちが男性アイドルのファンに変わって、女性アイドルが好きな私はちょっと浮いた存在になり、「女が女を好きなんて気持ち悪い」と男の子にからかわれたりしました。それが嫌で高校は女子校に入ったんですが、高校生にもなってツインテールで登校していたらかわいくて目立ってしまい、クラスのSNSで私の悪口専用スレが立ち「学校に来るな」って書かれるようになりました。ショックでしたが、相手の思うつぼにならないぞ、人が嫌がることはどんどんするぞって、絶対に学校に行くことにしたんです。でも、こうしたことがあったりして、いつしかアイドルから離れてロックが好きになっていたんです。グレてしまったんですね。

―突き詰められなかったということ?

そうです。本を一冊読み終えたこともなければ、吹奏楽部も中途半端。だから、一つのことを追求する点でオタクに憧れていて、ずっとオタクの人に興味がありました。それで地元のメイドカフェで働くようになりました。

PHOTO:西田周平PHOTO:西田周平

―実際にオタクに出会いどうでしたか?

こんなにやさしい人たちがいるんだと思いました。初めはコミュニケーションが苦手で壁際にずっと立っているだけでしたが、常連さんが仲良くしてくれて自然とお客さんと接することに慣れていきました。その後もっと萌え産業を勉強したくなり、秋葉原で働きました。

―メイドカフェで学んだことはありますか?

誰に対しても平等であることは平等ではないということです。お客さんすべてに同じ接客をしても、それで癒される人もいれば全然癒しにならない人もいます。元気いっぱいにもてなしてほしい人、ゆっくり話を聞いてほしい人、いろんな人がいるので。

PHOTO:西田周平PHOTO:西田周平

―初ステージは?

メイドカフェの同僚と二人組ユニットとして立ったのが初めてでした。ドン・キホーテで売っているようなセーラー服を着て歌いました。

―感想は?

緊張で覚えていないんです。唯一覚えているのはメイドカフェのご主人様(客のこと)が来てくれて、絵恋ちゃん!って一生懸命名前を呼んで応援してくれたこと。メイドカフェ初出勤の日のご主人様のことと、その初ライブに来てくれたご主人様のことは、一生忘れないです。

PHOTO:西田周平PHOTO:西田周平

―アイドルを続けるか悩むことは?

周りの人が就職したり結婚したりして、自分は何をやっているのかと思うことはあります。でも、私は就職も結婚もできないんです。ただ、一人で何もできなくても、他人に手伝ってもらうことに関しては天才的。これも一つの才能だと思うし、アイドルの道でまだ何も為し遂げていないので、ずっと続けていくと決意しました。何より、楽しいので。

―アイドルをしていて恐い思いをしたことは?

アイドルを一人の女性として好きになることをガチ恋と言うんですが、初めのころはアイドル活動をしながらメイドもやっていて、今よりファンとの距離が近かったこともあり、ガチ恋が多くいました。そんなファンの一人と警察沙汰になってしまって、それを機にみんなの天使から悪役に変わりました。ファンにも勘違いしている人には勘違いだよとはっきり言うようにしたんです。キャラ変して離れる人もいたけど、ファンにやさしくし続けることの方が残酷ですから。

PHOTO:西田周平PHOTO:西田周平

―ファンに対してどんな気持ちがありますか?

守っていきたいですね。自分が応援してもらってる立場ですけど、自分もファンの人生を応援したいです。バイトではバカにされるしつまらないけど、オタクに会ってちやほやされると生きていてよかったなと思います。みんなもそうだといいな。

―オタクに対してメッセージはありますか?

いつもありがとうございます。普段こういうこと言わないから、恥ずかしいですね。いつも雑に扱っちゃうけど、本当は24時間オタクのこと考えちゃうくらい大好き。これからも共依存してこうね。

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