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世界的支持を集める古着屋「Dog」の店長で原宿の王=CONVOYの自信と勇気と劣等感

2017/09/07 UPDATE

レディ・ガガも来店する原宿の古着屋「Dog」。その店長を務めるのは、原宿のストリートが認めた男「CONVOY」。彼は、どのようにして、今の地位に至ったのか?その人生を聞いた。

PHOTO:西田周平PHOTO:西田周平

PROFILE

CONVOY(28)Dog ショップマネージャー/バイヤー

  • 好きな食べ物:お肉
  • 嫌いな食べ物:パクチー
  • 座右の銘:無駄に生きるな熱く死ね
  • 得意技:バレーボール

PHOTO:西田周平PHOTO:西田周平

Interview

―普段何をしていますか?

買い付けしたりお店のディスプレイとかヴィジュアルを決めたり、あとは経理作業なんかをしたり、普通ですね。

―Dogで働き始めたきっかけは?

服飾を目指すきっかけになった人がもともと店長として働いていて、僕はここに来るために上京してきたみたいなもんで、だから客として通っていたんすね。で、そのうち、店長から声をかけて頂くようになって、それで働き始めました。声をかけてもらえたときはめちゃくちゃ嬉しかったです。

―ファッションとの出会いは?

高校までずっとスポーツをしてきて、だから体育大学を目指していたんですけど、でも行けなくなったんですよね。で、どうしようかと思いながら雑誌を眺めていたら当時の店長さんが載っていて、やっべえなって衝撃を受けて、ファッションもいいかもって思ったんすよね。それですぐに東京の専門学校の資料請求をしました。

でも、本当に部活ばっかりだったんで、ファッションにちょっと興味があると言っても、着る服は基本ジャージか学ランで、おしゃれは部活帰りに派手な靴下とかTシャツを買うくらいのレベルでした。

PHOTO:西田周平PHOTO:西田周平

―スポーツからファッションへ、思い切った決断ですね

不安とかは一切なかったですね。スポーツの世界とは違ってファッションに勝ち負けはないですけど、でも負ける気がしませんでしたから。いける気がしたし、自分は何か持っているんじゃないかって。常にそう思っているんですけど。

―その根拠は?

ないっす。服のことは全然知らないし、何がおしゃれかも知らないけれど、まあ余裕っしょと思っています。

―何に対しても?

基本「俺なら大丈夫っしょ」って思っています、昔っから。スポーツって努力するじゃないですか。僕は努力と根性に関しては負ける気がしないので。

PHOTO:西田周平PHOTO:西田周平

―専門学校で大変だったことは?

雑誌に載っている子がたくさんいて、余裕で負けていると思うこともあったけど、上京の理由がこのお店で働くことだったので、そのためには何をするべきかだけを考えていました。浅はかだけど、一番目立っていればいいだろうって思って、いろんな組み合わせの服を着ていました。だけど、何がかっこいいのか、常に見失うんですよね。何がイケているのかがわからなくなるというか。それが大変でした。

あとは、一ヶ月全部違う服装をしていなきゃだめだと思っていたんで、服を買うお金が追いつかなくなるんですよね。なんで、かなりバイトしました。朝までバイトして、そのまま学校に行く感じでした。

PHOTO:西田周平PHOTO:西田周平

―今の地位に就けた要因は何だと思いますか?

僕は、一回自分でやると決めたら途中で諦めないんです。多くの人が途中で辞めていくんですけど、僕はこの店が好きなんで、ここ以外の場所を考えたこともないし、ここが全てなんです。そういうところじゃないですかね。死ぬまでこのお店で働いて、店をもっと良くしたり大きくしたりしたいです。

―そこまで引きつけるDogの魅力は?

一貫して完璧に理想主義なお店なところかなと思いますね。商品が売れようと売れまいと、いいと思うものを追求している店なんで。自分たちがかっこいいと思うことを堂々とできるんです。その分、かっこいいって何か、葛藤が多いんだと思うんですけど。

―そのかっこよさとは?

見たときのヤバさ。なかなか言葉にできないんですけど、気持ちが高まるんですよね。金額なんて関係なく家に置いておきたい、みたいな。でも一番は、二度とこんなのに出会えないという感じですね。

PHOTO:西田周平PHOTO:西田周平

―CONVOYさんの言葉の端々に自信と勇気を感じます

でも、本当はないんですよね。自信と勇気が出るように自分でもっていくんですが、実は劣等感が強いんですよね。高校3年までは目立つタイプで何をしていてもちやほやされるし、スターみたいだったんですけど、上京してからはずっと劣等感を抱いています。東京に出てきて、こんなに世界は広いんだ、こんなに上には上の人がいるんだって思って。

専門学校の入学式は入学して最初のおしゃれの見せ所なんで、その日のために作った服を着たりして、みんな入学式勝負なところがあるんですけど、僕は普通の服で行ってしまって。式が終わったら友だちも作らずに直帰でしたね。

―CONVOYの名前の由来は?

専門の1年生のとき、クラスの男の子が付けてくれたあだ名ですね。トランスフォーマーのキャラクターからきてます。それからずっとCONVOYですね。最近はこの名前が広まって、自分でもキャラクターを意識するようになってきました。王様キャラで、いつもオラオラしていてって感じ。本人の要素を強くした感じですかね。

PHOTO:西田周平PHOTO:西田周平

―これまでの人生で一番辛かったことは?

高2の冬、春高バレーの県予選の決勝で、自分のせいで負けたんですよね。地方予選って、決勝だけテレビ中継されるじゃないですか。それで緊張しまくって。試合後、みんな泣いている中で、監督にお前のせいで負けたって言われましたし。

―幸せだったことは?

ほぼ毎日ですかね。家族と友だちに恵まれていて、自分が働きたい場所で働いていて、ガチで楽しいです。中学時代から思っていますね、もう最高だなって。

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