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しんどいオカマのお悩み相談 その42.趣味がなくてしんどい?

2018/09/12 UPDATE

しんどいオカマがしんどいお悩みにお答えする、しんどくても頑張るあなたのための人生相談。今回は無趣味な男性からのお悩みよ。
知人に多趣味のオカマがいるんだけど、最近、サバゲーに手をだしてたわ。「迷彩服はピンクとパープルのどっちがいいかしら?」って言ってたわね。

【お悩み】
33歳の男性で、公務員です。
無趣味でつらいです。仕事から帰っても特に何をするでもなく、スマホを見ながらゴロゴロしていたら一日が終わっています。
独身で彼女もおらず、友人もあまりいないため、休日もぼーっとして過ごすことが多いです。
日曜の夜になると、「また休日を無駄にしてしまった」と、虚しさと後悔の念に駆られます。
何かひとつでも楽しみがあればと思うのですが、私はいったい何をすれば楽しむことができるのか、自分でもわかりません。
趣味があって、何事も素直に楽しめる人が羨ましいです。
私もそんな楽しい人生を送ってみたいのですが、どうすればいいのでしょうか?

「好きなもの」がないって、つまらないわよね

アタシも無趣味よ。だから、自己紹介ではいつも言葉に詰まっちゃう。
一応、こうしてお悩み相談の連載を書かせていただいているから、「文章を書くのが趣味です」とは言うものの、お悩みって重くて暗いものばかりだから、あまりに負の力が強くて、たまに錯乱して気が狂いそうになるのよね。
「最適な回答がボタン一発で自動的に生成されるシステムを誰か開発してくれないかな」と切に願いながら、いつも眉根を寄せながら文章を書いているわ。
楽しい気分で臨めないものを趣味とはいえないだろうから、やっぱり、アタシは無趣味なのでしょうね。
アタシも相談者のあなたと同じで、心から楽しめる趣味のある人が羨ましいわ。
そんな趣味があれば、どんなにか充実した人生を送れるんだろうって思う。

それに、何か好きなものがある人って、はたから見ても魅力的に映るわよね。
本人の人となりが見えるから親近感が湧くし、いきいきと楽しそうに好きなものを語る姿は、見ているこっちも楽しくなってくる。
アタシも、もし「スポーツが大好きです!」と嬉しそうに語っている体育会系イケメンがいたら、一発で惚れてしまう自信があるわ。
まあ体育会系イケメンであれば、たとえ河原の石ころを集めてそれを舐めるのが趣味だったとしても、諸手を挙げて絶賛してしまうとは思うけど……。
とにかく、「好きなもの」とは、いわばその人の色であって、大きな魅力のひとつとなりうるのよね。
逆に、好きなものがない人は、すなわち自分の色がないってことだからね。
無色透明の虚空に話しかけているのと同じだから、つまらない人だと思われて当然よ。

やはり、自他ともに認める「楽しく充実した、魅力のある人」になるには、何か心から好きだと思えるものを見つけることが必須なのよね。
たとえばその「好きなもの」は恋人や家庭であってもいいと思うのだけど、独り身で過ごしている相談者のあなたにとって一番手っ取り早いのは、やはり趣味を持つことだと思うわ。

想像の中だけじゃ「好きなもの」は見つからないわよ

アタシも無趣味だからあまり偉そうなことは言えないのだけど、ひとつだけはっきりと言えることがあるわ。
好きなものを見つけるには、「実際に体験する」しかないの。

人って、歳を重ねると、世の中のたいていの物事は想像がつくようになるじゃない?
そして、「まあこんなもんだろう」という想定は、あたかもその物事を完全に理解したかのような錯覚を起こさせる。
そのうえ、最近はインターネットの発達もあって、検索エンジンを使えば人気のレシピから話題のアクティビティの体験リポートまで、どんな情報だって手に入るからね。
画像や動画も検索できるから、まるでその場の臨場感まで味わったかのような気分になっちゃうのよね。
すべてが想像の範疇(はんちゅう)に収まってしまうから、大人になれば、世の中がつまらないと思えるのは当然かもしれないわ。

ただ、世の中って、実際に体験しなければわからないことが山ほどあるのよ。
かれこれ5年以上も前の話になるのだけど、アタシね、出不精が極まって、半分ひきこもりのような状態になっていた時期があるのよね。
仕事以外では家からほとんど出なかったわ。たまにコンビニに行って、お酒とツマミを買ってくるくらい。
かといって、家で能動的に何かをするわけでもなく、ただぼんやりツイッターを眺めるか、お気に入りのサイトを巡回するくらいだったわね。
暇で暇で仕方がなかったけど、諦めもあったの。
「世界のどこに行っても、何をしても、きっと想像を超えることはない。きっとつまらないに決まってる」と思っていたから。
インターネットから得られる情報だけで世の中を俯瞰して、あたかも世界を知った気になっていたのね。

そんなひきこもりライフを送っていたある日、オカマ友達から突然、「とっておきの場所があるんだけど、ドライブがてら行ってみない?」と誘われたの。
「ドライブなんて、ただ車が道路を平行移動するだけでしょ!」
そう言って最初は断ったのだけど、あまりにしつこく誘うものだから、結局アタシが折れて、面倒だなあと思いながらも誘いに乗ったの。

小一時間ほど車に揺られて到着したのは、小高い丘のふもとだったわ。
「もしかして、ここを登っていくわけ!?」
季節は真夏で、日差しは刺すように強くて、サウナのように蒸し暑い。丘の頂上までの道のりは、たかだか15分程度のものだったけど、ひきこもりのアタシには地獄の門へと続く道に見えたわね。
愚痴を漏らしつつ、汗をダラダラと流しつつ、へとへとになりながらもなんとか頂上にたどり着いたわ。
すると、オカマ友達が言ったの。
「これを見せたかったのよね」
見下ろした先には、突き抜けるような青空と、ちぎった綿のような白い雲、地面には青々とした草原がどこまでも広がっていたわ。
丘のふもとから吹く風は、草原の草花をなでたあと、ぶわっとアタシの頬を横切った。太陽と青草の香りがした。
言葉にならなかったわ。想像だにしない、五感を震わせる体験がそこにあったの。

食わず嫌いは絶対にダメよ

じつは、この丘は観光地になっているから、ネットで検索すれば写真はいくらでも出てくるのよね。
だけど、実際にあの場所に立たなければ、風の感触や、草の香り、山肌を輝かせる太陽のまぶしさに心を揺さぶられることはなかった。
世の中には、人間のしょうもない想像の範疇になんて収まらないものがたくさんあるってことよ。
だからあなたも、物事に対してはなから見切りをつけるのではなく、何事も実際に見て、触れて、体験してみるべきだわ。
食わず嫌いをやめて、行動を起こすことで、いつか本当に楽しいと思えることが見つかるのではないかしら。
アタシも今度の休日にやってみようかしらね。ピンクやパープルの迷彩服で、サバゲー!

さて、このコーナーでは、読者の方からのお悩み相談を随時募集しているわ。
恋愛でも学業でも仕事でも、あなたがどんなことで悩み、どんな風に解決したいのか、できるだけ詳しく簡潔に教えてくれると助かるわ。
送り先は、アタシのツイッターアカウント(@BS_dim)のDMか、メールフォーム(okama.onayami@gmail.com)まで。
【お悩み相談内容】と【年齢、性別、職業など簡単な自己紹介】を忘れずにね。いただいた相談内容、個人情報はこのコーナー以外では利用しないし、長期的に保管することもしないから安心して。
また、このコーナーに関するご意見やご感想もお待ちしているわ。とっても励みになるから、気軽に送ってもらえると嬉しいわ。よろしく。

投稿者名

BSディム

夜な夜なネオン街をねり歩くアラサーのオカマ。
昼間は真面目な係長だが、退勤から3駅で夜の帳をドレスに変える。
中学2年生で周囲にカミングアウトし、以後オカマとしての人生を歩む中堅オカマである。
Twitter:https://twitter.com/BS_dim Blog:http://aiokama.hatenablog.com

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