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はるの珍人図鑑 その5「とても臭いお客様に怒られた話」

2018/11/05 UPDATE

独特の人間観察力とユーモアあふれるツイートで大人気の「は * る」さん。そんなはるさんがこれまでに関わり合った珍しい人たちについて語るコラム「珍人図鑑」、第五回目をお届けします。
今回は接客の仕事中にやってきた困ったお客様。はるさんは全てのお客様に対等に接客したいという気持ちで臨んだものの…。周りからどう思われるか意識する重要性を考えさせられるエピソード、ご覧ください。


こんにちは。今年ももう三ヶ月ちょいですね。年々月日の経つのが速くなります。
アラフォーが言いがちなフレーズのトップ3として…

「年始から年末まであっという間」
「子供のころはアラフォーってもっと大人だと思ってた」
「お肉より魚が食べたい」

などが挙げられると思います。
かくいう私も、お肉を食べると必ずお腹を壊すようになりました。悲しい。

そんな胃腸の弱い私は、普段は接客業をやっているので、そこでも色々なお客様に出会いたい放題です。今回は、そんな接客業で過去にあった印象的な出来事を紹介したいと思います。

とても臭いお客様に怒られた話

そのころ私は洋服のリフォームのお店でバイトをしていました。

そのお店はとても忙しく、なかなか接客に対応できないこともあったので、たとえばお客様がご来店されたのに作業中ですぐには向かえない場合、せめて申し訳なさそうに「すみません、少々お待ちいただけますでしょうか?」と声をかけるようにしていました。まあ当然ですね。

でも、この当然のことを心掛けるだけで、お客様の持つ印象は、「サボってるな?」ではなく、「本当に手が離せないんだな」と、良い方に変わってくれる。

私は接客歴が長いので、普通の時でも「心から歓迎しているし、お客様の意思を最重視しております」というトーンで話すことを心がけています。多少大げさですが、男性のお客様には王様のように、女性のお客様にはお姫様のように接する。そうすると皆さん納得されて、機嫌よく帰ってくれるのです。そう心がけていたんです。でも…。

ある夏の日のこと。エアコンをつけてても暑いな…と思いながらレジ横で作業をしていたところ、自動ドアが開いて、夏休みの虫取りの少年のような、あるいは裸の大将のような格好のお客様が来店されました。

このお客様が本当に臭かった。

嘘でしょ!?と思うくらい体臭がすごい。お風呂に入ってないニオイがする。そして、洋服のリフォームのお店なので当然リフォームするための衣類も持っているのですが、それもまたすごい臭い。

これは仕事です。お店に立つからには、どんなお客様にも同じサービスを提供するのが私の役割です。でも臭い。どうしよう。

※あまりに生々しすぎる情景なので、クマさんとウサギちゃんでお送りしています。

幸い持ってきた品物も多くなかったので、数十秒ならイケる!と思って、息を止めたまま素早く受付を終わらせて速やかにお帰りいただこう!と思い、そのまま素早くレジを打ち「ありがとうございました!」と言いました。

すると、「あんた愛想ないねえ!」と怒られました。

そのお客様は続けて言いました。
「客商売だろ?自覚持てよ!」と。

一生懸命に息を止めて平常心を保とうとしたことが裏目に出ました。

たしかに私にも思い当たるところがありました。
さきに言った通り、私は普段仕事をする上で、声のトーンというものを非常に大事にしているんです。しかしそれが、息を止めた状態では出来なかった。無念。

結局、お客様はあまり納得されないまま退店され、私の中に「…失敗したわ」という後悔が残りました。

どうすれば良かったか考えてみたけど…

それからしばらく、私はあの時どうすればよかったかモヤモヤ考えていたのですが、あまりいい答えは出ませんでした。
おそらく「ニオイを無いものとして接客する」が正解だったんですよね。心頭滅却すれば火もまた涼し的な。でも私はなかなかその境地に至れそうにありません。
なので最終的に、あれはもう仕方なかった、と自分を納得させることにしました。

確かに私の接客態度は失敗だった。でも接客業と言っても、店員もひとりの人間。あまりに不潔な方が来れば困ってしまうのも正直なところです。もちろん、そういうお客様への対応も含めてお給料をもらっているわけですが、それはそれとして、やっぱり目の前にそういうお客様が来店されるとウーンとなってしまいます。

まあ、ニオイはなかなか自分で気づきにくいものです。特に季節の変わり目で急に暑くなったりすると、自分が発している体臭には気づかないまま生活してしまうこともあるかもしれません。特に男性はそういう方が少なくない気がします。
あのお客様は多分そういう方で、普段から自分のニオイに無頓着なこともあり、私のようにニオイを気にして淡泊な接客をしてしまう“愛想のない店員”に出会うことが多いのではないかな、と思いました。

スーパーのレジの人も、飲食店のウェイターさんも、キャバクラのお姉さんも、みんなひとりの人間です。接客する側は、どんなお客様でも仕事である以上はなるべくお客様として扱います、が、身だしなみや振る舞いがあまりにアレな人は、やっぱり内心ちょっと敬遠してしまいます…。

友達の働くクリーニング屋の常連さんの話

もう一つ。洋服関連の別ケースのエピソードを思い出しました。
私の友達にクリーニング屋さんでアルバイトをしている人がいるんですね。その彼女が先日、お客様から「ワイシャツの襟の汚れが落ちてない!十何年この店を利用しているが、毎年襟の汚れが目立ってくる!本当にちゃんと洗っているのか?」とクレームを受けたそうです。

さっそく本社に確認したところ、昔から洗剤も洗い方もいっさい変わっていないことが判明。「毎回強い洗剤で洗っていたら逆に生地を傷めてしまうので、気がついたときにシミ抜きをしてもらうのが良いのでは?」と返ってきたそうです。

…洗剤も洗い方も変わってないとしたら、十何年で変化したものってなんだと思います?

お客様の加齢による、首回りの皮脂の質です。

ワイシャツの襟汚れの主な原因は、首の後ろから出る皮脂だそうです。それがホコリなどと混ざり、さらに首とシャツの摩擦により生地内に入り込んでしまい、より落ちにくくなるとか。
そして、皮脂は加齢と共に質が変化し、どんどんドロドロになっていくそうです。
でも、そんなことをハッキリと伝えることは出来ないので、昔から洗い方は変わらないことと、気になるようでしたら追加オプションのシミ抜きはいかがですか?とお勧めしたそうです。すると「そんな高い追加料金は払えない!」とまた大激怒。「もう来ない」と言って帰っていったそうです。

それだけ襟汚れが目立つなら、他の部分も大変なことになってる可能性あるんだけどね…と、そのクリーニング屋さんの友達は言っていました。

知らず知らずに損をしてる可能性

「自分にはまったく非がない」と信じながら、知らず知らず周りに迷惑を振りまき、白い目で見られたり、敬遠されたりしてしまう人は、あちこちにいます。

たとえば、物を食べる時に口を開けてクチャクチャ音を立てて食べる人。咳やくしゃみをする時に手で抑えずにフルスロットルでぶっ放す人。別に些細なことなのですが、そういう些細な行動で周りの人に「この人ちょっと嫌だな…」と思われている可能性があるのも事実です。

その「ちょっと嫌だな…」が、知らず知らずのうちに自分自身の印象を下げ、周りから敬遠されていくのです。その結果、本来であれば100%得られるはずのものを85%しか得られなくなったり、60%しか得られなくなったりしてるかもしれないのです。そう考えると、ものすごく損じゃないですか。

周りの人に「ちょっと嫌だな…」と思われないように、自分を客観視して、できる範囲で周りにいい印象を与えるようにしていきたいものです。

ちなみに臭いお客様については、先輩に「こういう時どうしたら良かったですかね?」と相談したところ、「臭いとか言うとクレームになっちゃうからさ、『息止めてました』って言えば良かったんじゃん?」っていうぜんぜん参考にならないアドバイスをもらえました。

投稿者名

は * る

独自のユーモア溢れるセンスで数多くのフォロワーを抱える女性ツイッタラー。
実は神経質で几帳面なA型。「世間話をしていたつもりなのに、いきなりシリアスなカミングアウトをされがち」とのこと。
ちょっとシニカルながらも多くの人が親しみを覚える切り口で、なんとなく思っているけど言葉にできないことを呟くツイートが大人気。

Twitter:https://twitter.com/PlasterStar999

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