pagetop

 > しんどいオカマのお悩み相談 その50.彼氏が子供を欲しがってしんどい?

しんどいオカマのお悩み相談 その50.彼氏が子供を欲しがってしんどい?

2019/01/11 UPDATE

しんどいオカマがしんどいお悩みにお答えする、しんどくても頑張るあなたのための人生相談。今回は子供を持つことについて彼と意見の分かれた女性からのお悩みよ。
出産願望のあるオカマは多いけど、もし出産できたとして、「オカマとオカマ好きなパパから生まれた事実」をその子は将来どのように消化していくのでしょうね。

【お悩み】
26歳の女性で、営業職です。
彼氏と付き合って5年が経ちます。結婚の話も出ていて、お互いに結婚したいと考えてはいるのですが、子供を儲けることについて意見が分かれています。
私は子供が大の苦手で、我が子といえど愛せる自信がありませんし、今は仕事に集中したいため、まだ子供を産みたくないというのが正直な気持ちです。30代半ばくらいまでは子供は必要ないと思っています。
しかし彼は子供が大好きで、結婚後はすぐにでも子供を作り、私には少しのあいだ家庭に入ってほしいと考えているようです。
そのことで喧嘩もしてしまい、もうどうすればいいのかわからなくなりました。
私がわがままなだけなのでしょうか?彼の言う通り、家庭に入るのが正解なのでしょうか?

わがままなんかじゃないわよ

子供って憎たらしいわよね。
アタシも子供は大の苦手よ。なぜならば知能が低いから。
ところ構わず喚き、糞尿を撒き散らし、感情の赴くままに行動して、論理的な話がまったくできない狂気じみた生き物。
オカマのアタシがそれらの行動を取れば確実に警察沙汰だというのに、子供であれば許されるのは本当に理不尽よね。
もはや成人した状態で産道から産まれ出てくるよう人類が進化するのを待つことしか、アタシが心の安寧を得られる術はないわね。
そんな理不尽な生き物を無償の愛で包み込める世のお父さんお母さん方は、まるで神様仏様のような存在よ。心から尊敬するわ。
だから、あなたが「自分の子供といえど愛せるか不安だ」という気持ちは痛いほどよくわかるのよね。
よく「そういうことを言う人ほど、自分の子供だったら溺愛するものだよ」と知ったような口を利く輩がいるけど、そんなものはギャンブルでしかないし、「だったら愛せなかった場合の責任はお前が取ってくれるのかよ」と言いたくなるわね。

ただ、あなたは「“まだ”産みたくない」と言っているわよね。
きっとあなたは本当に彼のことを愛していて、彼の望みを叶えてあげたいと思っているし、いつかは彼との子供を愛する余裕が生まれることを願っているのね。
あの忌々しい子供という存在に対して、すでに腹をくくっていると言っても過言ではない。その決意と、彼に対する無償の愛は賞賛に値するものよ。
だから、あなたは決して、わがままを通そうとしているわけではないと思うのよ。
むしろ、譲歩案を必死で模索している心優しい方なのだとオカマはお見受けしたわ。
自分を責める必要はないの。むしろ、あなたは優しすぎるくらいだわ。

子供はひとりで育てるものじゃないわ

子供ができれば、少なからず生活を子供に拘束されることになる。それが大きな負担となって、自己実現の妨げとなる可能性をあなたは危惧しているのよね。
自己実現は人間の根源的な欲求で、人生の幸福度に大きく影響するものよ。それらを犠牲にしてまで義務的に子供を儲ける必要があるのかは確かに疑問で、時代錯誤な考え方にも思えるわね。

ただ、あなたが勘違いしているであろう点がひとつだけあるのよ。
子供は、あなたひとりで育てるものではないということ。
子供を産むことによって時間を拘束される場面が多くなるのは事実だけど、自分だけがそのすべてを背負う必要はないのよね。
あなたは「家庭に入るべきか否か」と悩んでいるようだけど、子育ては彼と協力してすべきものだということを忘れてはならないわ。
子供を儲けることが、すなわち何もかもを諦めることではないということよ。
アタシの友人は、産休後にソッコーで働きだして、旦那さんの協力もあって、今では管理職としてバリバリ働いているわ。
もちろん前述のように、多少は子供に時間を取られることになるから、独身のときとまったく同じようにキャリアを積むことはできないかもしれないけど。
でも、絶望することはないわ。子供はうるさくてわがままで論理的でない狂気の生き物だけど、どうにか人生のかせとならないよう、共存することができるもの……らしいの、どうやら。

「お互いが幸せでいられるようにする」という軸をしっかりと持って、子供を儲ける時期を彼ともう一度話してみてはどうかしら。
あなたが不幸になることを、彼も、あなた自身も望んでいないはずでしょう?
彼があなたを本当に愛しているなら、きっとあなたを慮った譲歩案を出してくれるわ。

あまり世間の価値観にとらわれないこと

結婚して子供を儲けることは、世間一般ではありきたりな営みなのかもしれないし、それを幸せと呼ぶ人も多いわよね。
だけど、ありきたりであることの幸せに拘泥して、それらを手に入れられず、逆に不幸を感じてしまう人も多いわ。
もしかするとこの先、意に反して子供を「持たない」もしくは「持てない」という結末が待っている可能性もあるけど、決してそれを不幸だと思ったり、誰かを不幸にしたと思ったりしないようにしてちょうだい。
ありきたりの中にも、ありきたりから外れた中にも、幸不幸があるものよ。
ひとつの価値観に縛られず、あなたが自由に、幸福に生きられるよう願っているわ。

さて、このコーナーでは、読者の方からのお悩み相談を随時募集しているわ。恋愛でも学業でも仕事でも、あなたがどんなことで悩み、どんな風に解決したいのか、できるだけ詳しく簡潔に教えてくれると助かるわ。
送り先は、アタシのツイッターアカウント(@BS_dim)のDMか、メールフォーム(okama.onayami@gmail.com)まで。
【お悩み相談内容】と【年齢、性別、職業など簡単な自己紹介】を忘れずにね。いただいた相談内容、個人情報はこのコーナー以外では利用しないし、長期的に保管することもしないから安心して。

そして、ついにお悩み相談が本になったわ。
連載に加筆修正を加えたものに、書籍だけの書き下ろしのお悩みも多数。さらにアタシが異色肌ギャル・浄土真宗僧侶に相談する「逆お悩み相談」のコーナーや、オカマに聞きたい一問一答108問も収録。大ボリュームで絶賛発売中よ!
http://amzn.asia/d/7JDw3kq

また、このコーナーに関するご意見やご感想もお待ちしているわ。とっても励みになるから、気軽に送ってもらえると嬉しいわ。よろしく。

投稿者名

BSディム

夜な夜なネオン街をねり歩くアラサーのオカマ。
昼間は真面目な係長だが、退勤から3駅で夜の帳をドレスに変える。
中学2年生で周囲にカミングアウトし、以後オカマとしての人生を歩む中堅オカマである。
Twitter:https://twitter.com/BS_dim Blog:http://aiokama.hatenablog.com
Book:http://amzn.asia/d/7JDw3kq

読者アンケートにご協力ください

アイスムをご覧いただきありがとうございます。
より良い記事を今後もご提供させていただくためにも、ぜひアンケートにご協力をお願いいたします。
※個人情報の記入はしないでください。

Q1.ニックネームをご入力ください。
Q2.本記事について
Q3.アイスムの記事を読んで笑顔になった事がありますか?
Q4.アイスムの記事を友達にシェアした事がありますか?
Q5.本記事のご感想や、アイスムで取り上げて欲しいテーマなどありましたらお聞かせください。

送信

この作者の他の記事を見る

すべての記事を見る

さまざまなコンテンツを読んで、試して、参加して、 幸せな気分で毎日たのしく過ごしていきましょう!
さまざまなコンテンツを読んで、試して、参加して、 幸せな気分で毎日たのしく過ごしていきましょう!

アイスムアプリアイスムは日々のなかにある
笑顔のタネを発見するアプリ