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親切ってムズカしい!!誰かぁ、彼氏のお父さんの部屋を掃除した私を褒めて!

2019/02/26 UPDATE

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

私はもうすぐ、ごりたんと1年記念日を迎えるところです。
「もう1年かぁ」と、しんみりはしているけど、ワクワクやドキドキは特段していない。
なぜなら、彼がどこかディナーを予約してくれている可能性は皆無、綺麗な夜景を見せてくれる可能性も皆無だから。

どこに行きたいか、何が欲しいかを直接尋ねてくるあたり、彼のサプライズ能力はきっとないに等しい。

でも、私、サプライズされたいんです。

クリスマス、朝起きたら枕元に彼サンタからのプレゼントが置いてあった女がうらやましい。
私の場合は、クリスマスイブの夜、コンビニで買ったおでんを食べている時に「あ、これ、はい!」と渡された。
クリスマスイブの晩飯がコンビニのおでんだったことは、1万歩譲って忘れてやろう。
仕事で忙しい中、時間を作って会ってくれたのだから。
しかし、プレゼントの渡し方はもう少しどうにかなったんじゃなかろうか。
まぁ、、もういいけどぉ、、泣。

…と、こんなありさまなので、記念日は一切期待できないけど、無事に1年一緒に過ごせたことには感謝しようと思う。


———彼と付き合って1年…いろんなことがあった。

我慢させたことも、無理させたことも、怒らせたことも、数えきれないほどあった。

逆に、笑わせてあげたことは何回あっただろう。
私が彼を幸せにしてあげたことは?

してもらえないことを数えるよりも、してもらったこと、してあげたこと、これからしてあげたいことを考えたい。

でも、やはりサプライズはされてみたい。


ポエムっぽくいい感じに彼氏への愚痴を終わらせてみようと思いましたが、やはり無理でした。
というか、記念日やクリスマスにディナーを予約してくれる男、この世に本当にいる!?
私の前には一人も現れないのはなぜ???
…やめられない止まらない彼氏への愚痴。
思い返せば限りなくむかつきますが、そろそろ本題に入らせていただくことにします。

彼氏の親孝行に付き合った話

先日、彼のお父様の部屋を大掃除した。

事は「今から父さんの部屋掃除したいんだけど、いい?」という彼氏の一言から始まった。
特に何をするわけでもなく部屋でぼーっとしていたので、「いいよー!」と快く引き受けた私。

彼のお父様が仕事を辞めてフリーターになり、どこかで借金を作ってからというもの、お母様とは大変仲が悪く、会話もそんなにしていないことは知っていた。
しかし、部屋がゴミ屋敷になっているとは知らなかったので、部屋に入った瞬間の私の後悔たるや、すさまじいものがあった。

床に脱ぎ散らかった服、山積みになった請求書、埃をかぶった棚や小物類、変色したぬいぐるみ。
彼によると、2〜3年ほど一切掃除されていないようだった。

いや、それを先に言え。

掃除機でもかけてやろうかなー、くらいのノリでゴミ屋敷掃除に挑むな!私を誘うな!!
私もなかなかずぼらな方だが、ここまで汚くしたことはない。
部屋全体に埃が積もっている。
たばこを吸うよりもこの部屋の空気の方が肺を汚す気がする、、と思うくらいに空気が淀んでいる。

いくら彼氏の父親とはいえ、私にとってはあくまで中年のおっさんである。
おっさんの使用済の衣類を手に取るのは、若い女としては少しばかり勇気がいる。
でも、いくら中年のおっさんとはいえ、彼氏の父親なのだ。
このゴミ山を綺麗にすれば、彼のお父様も少しは心を入れ替えるのでは…と、一抹の期待を抱き、私はいざ、ゴミを手に取った。

6畳ほどの狭い部屋だが、そのうちの1畳分のスペースには、請求書が今にも崩れそうになって積んである。
カードローンや保険や税金の督促状。
半分は未開封である。

「父親の借金がいくらあるか誰も把握していない」と平然と言い放つ彼氏にキレそうになるも、なんとか抑えて一枚一枚請求書を開けていく。

女子大生の華の休日とは思えないくらい辛気臭いことをしているということは、なるべく考えないようにして作業に没頭した。

請求書の開封作業は一通り終わり、借金のおおよその予想もついた。
「父親の借金」という非常にナイーブな事柄に、他人の私が首をつっこむのはお門違いだということは百も承知だが、彼にはもう少し危機感を持て、と言いたい。
のほほんとしているところは我が彼氏の長所でもあるが、短所でもある。
「のほほん」には、許される場面と許されない場面があるのだということ、いつか絶対にキツく言い聞かせよう。

偶然見つけた幸運、そっと囁く悪魔…

請求書の次は壊れた家電などの粗大ゴミを片付けていたのだが、ちょくちょく彼が「おお!懐かしい!」と言っては思い出の品を眺めるタイムを取るので、これには大変イラついた。

懐かしいのはわかるけど、おっさんの部屋を片付けている私の身にもなってほしい。
懐かしいものなど何一つとしてない中、ひたすら手を動かすだけの掃除。
親切心でやっているので文句は言えないが、棘付きの言葉が今にも喉から出ようと暴れている。

そんな時だ。
ふと、埃をかぶった小さい収納があったので中を覗いた。
大量の空の封筒が入っている。
全部捨ててしまおうと思った瞬間、私の目にうすらぼんやり透けて見える大きな丸。
ま、まさかこれは…と思い中を覗くと、なんと1万円札が入っていた。

自分のアルバムをニヤニヤしながら見ている彼氏を横目に『いいじゃんいいじゃんバイト代じゃん!』と囁く私の中の悪魔。

1分ほど逡巡した末、「彼氏の父親のお金盗むのは普通にやべぇな」と思い直し、彼氏に報告した。

私の理性に乾杯。

すると、彼氏「これ絶対もらってもバレないよね」と言い出す。
恥ずかしながら似た者カップルである。

が、借金を抱えた哀れな父親から1万円をかすめる勇気はお互いなかったので、元に戻しておいた。

褒めてもらえなかった肉まん

片付け始めること4時間。

請求書とゴミで溢れていた部屋が、埃をかぶった部屋が、人体に有害そうなおっさんの部屋が、無事に綺麗になった。

掃除は実に気持ちの良いものである。
清々しい気持ちで己の頑張りを自画自賛していたところに、彼のおばあちゃんが様子を見に来た。
私はゴミをまとめていて背を向けていたのだが、「随分綺麗になったねぇ、頑張ったねぇ」とかなり褒めてくれる。
頑張った甲斐があるものだ、、と振り返ったが、彼女は私に背を向け、明らかに彼氏だけに言っていた。

そして「ほんと、あんたはいい子だねぇ」と私の彼氏(だけ)に言い残し、1階へ降りていったのだ。



おい、ちょっと待て。いや、あの、え?
肉まんは……?




いや、たしかに、父親の部屋を掃除しようと提案したお前さんの孫はとっても偉い。
偉いよ?
しかし、しかしだな、普通に考えて私もわりと偉くないか?
他人の部屋を、おっさんの部屋を、せっかくの休日に掃除した私、すごく偉くないか?
私のこともちょっとは褒めてくれてもいいのではないか?
そう思ったわけだ。

しかし、小心者肉まん。
そんなこと言えるはずもない。
ゴミ袋に囲まれながら1人静かに悲しみに浸った。

ちなみに、彼の父親からは「休みの日なんだからデートでもすればいいのに」というコメントを頂いた。

全くもってその通りである。
しかし、お前が言うな。
お前はとりあえず「ありがとう」を言え。

親切の心得

今回、肉まんは、「親切の心得」を甚く思い知った。
「親切」は、何も期待せずに行うべきだ。
それができないなら、親切なことなどすべきではない。
自分で好きにやっているわけだから、感謝の言葉を期待するのはお門違いなのだ。

しかし、感謝されるからこそ頑張ろうと思うわけだ。
私はこのやり場のない徒労感と怒りを、一体誰にぶつければいいのだろうか。


もう誰でもいい、誰でもいいから、誰か私を褒めな?

投稿者名

肉まん

BMI25のFラン女子大生。彼氏への愛憎と食欲が止まらないので毎日しんどい。好きな言葉は「当駅始発」
Twitter:https://twitter.com/konki_nigemi

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