韓国ソウル、うつわをめぐる旅。

編集部通信

LIFE STYLE
2024.06.26

茶色い山の合間を、青い川が蛇行する。飛行機から見えた、その青の美しさにしばし私は見惚れてしまう。これはソウルまで流れるあの漢江なのかな、なんて美しい景色なんだろう。

この一年ほど、すっかり、韓国ソウルの旅にはまっています。この間、今年3回目のソウル旅へ行ってきたばかりで、「またですか!!」と、アイスム編集部のスタッフが言っていたけど、そういう彼女もここ一年間でたぶん3回はソウルに行っている。そう、アイスム界隈ではひっそり韓国ブームが訪れているのです。主に私と彼女の二人だけな気もしますが。

img_editors_005-01

ソウルへ初めて行ったのは10年ほど前。妹たちと3人の姉妹旅行でした。それ以来10年ぶりに娘とソウルを訪れたのが、去年のこと。そこは10年前の記憶とはまたすっかり変わっていて、なんともパワフルな場所になっていました。

私はいわゆる韓国アイドルにはまったこともなければ、最近までは韓国ドラマを観たことすらありませんでした。(ここ最近、急激にはまってますが。)なので、韓国語は「カムサハムニダ」しか知らず、もちろんハングルも読めません。(ここ最近、アプリでちょっとだけ学び始めましたが。)

でもそのおかげで、街中ハングルだらけの韓国で「異国情緒」を感じることができます。飛行機でたった2時間半で行ける場所なのに、そこは私にとってもうまったくの「外国」。それがまずもう、楽しい。

あとは、私の場合、推し活!とか、美活!とか、大きな目的があるわけではないけれど、そんな私でも行くだけで元気になれる、そんな国だなと感じています。人々は親切で、活気があって、そしてなんといってもごはんはおいしく、とってもおしゃれ。

そんな韓国の魅力を再発見してからは、数ヶ月に一回、子どもたちと行ったり、たまに一人で行ったり。そこで出会ったものを、数回にわけてご紹介します。

今回は、ソウルで探す、かわいいうつわ編!

かなりおしゃれなファッションブランドがたくさん生まれている最近のソウルでは、うつわのかわいいお店もたくさんあります。少しでも料理のテンションを上げるため、すてきなうつわを見つけるとついつい購入してしまいます。お気に入りのお店をいくつかピックアップ。

OJACRAFT

img_editors_005-02

OJAさんとJEBIさんの二人のユニットのブランド。作品の制作はOJAさん、イメージを作り上げるのがJEBIさんの役割だそう。ソウルにある直営のショップでは、二人の世界観を存分に感じられます。

img_editors_005-03

主に白と黒がベースのうつわで、シンプルで使いやすく、それでいて単純なデザインではなく少し凝っているところが、どんなお料理をのせてもちょこっとおしゃれに見せてくれます。

img_editors_005-04

つばめ(愛するヤクルトスワローズに思いを馳せながら)のお香立てもお気に入り。

img_editors_005-05

一枚一枚は決して高価すぎず、扱いやすいところもうれしい!

OJACRAFT
https://www.instagram.com/ojacraft

日常餘百 ilsangyeoback

img_editors_005-06

韓国の古い住宅である韓屋(ハノック)の町並みが魅力の街、「西村」。韓屋をリノベーションした素敵なお店も多くあります。この地域にあるセレクトショップが「日常餘百 ilsangyeobac」。

img_editors_005-07

韓国の作家さんのうつわがたくさんそろいます。お店の方もそれぞれの作家さんの説明をしてくれたり、使い方を教えてくれたりと親切で、選ぶのがとっても楽しい。

img_editors_005-08

日本の作家さんの作品ももちろんすてきですが、韓国の作家さんの作品もとってもすてきなことを知りました。

img_editors_005-09

日常餘百 ilsangyeoback
https://www.instagram.com/ilsangyeoback/

D&DEPARTMENT SEOUL by MILLIMETER MILLIGRAM

日本でもおなじみ、雑貨のセレクトショプ「D&DEPARTMENT」。ここソウルにもお店があります。店舗が位置する梨泰院は、コスメのフラッグシップストアなんかも多く、おしゃれなお店が集まっていて歩いているだけでも楽しいエリアです。

img_editors_005-10

ソウルの「D&DEPARTMENT」では主に韓国産のものと日本産のものが扱われていて、シールの色でどちらのものかがわかるので、韓国のものがほしい!と思ったときも探しやすいです。

img_editors_005-11

ここでは韓国の一般家庭で古くから使われているようなうつわがたくさん並びます。日本で言えば給食のうつわなんかも近いのかも。よく韓国ドラマで見かけるあれ!といった感じのもの。それが、おしゃれに陳列され、しかもそれがなかなかお手頃な価格で買えるのです。大好きなお店。

img_editors_005-12

ここで買ったアルミコップはわが家の定番品となりました。夫いわく「これで水を飲むとやたらとうまい!!」とのこと。わかる気がします。

D&DEPARTMENT SEOUL by MILLIMETER MILLIGRAM
https://www.instagram.com/d_d_seoul/

踏十里古美術商街

少しディープになりますが、韓国の骨董品が並ぶ「踏十里(タプシムニ)古美術商街」という建物が「踏十里(タプシムニ)」という駅にあります。何棟か建物が並ぶのですが、この2棟にある「香美堂」というお店がとってもおすすめ。

最初は古いビルにややビビりますが、入ってみればそこは魅力的な骨董品のオンパレード。ヴィンテージ好きには本当に本当にたまらないと思います。

img_editors_005-13

お値段を聞くと青磁の壺が70万ウォン(約8万円)とか言われて後退りしそうになりますが、よく探すと、1,000円〜5,000円くらいの使いやすそうなものもたくさんあります。お店の方も本当に親切で、予算を伝えるとこういうのもあるよ、と教えてくれます。

何より、韓国の古いものはとってもすてき。海外へ行ったらこういうヴィンテージを探すのが本当に楽しいです。

img_editors_005-14

香美堂(踏十里古美術商街2棟内)
https://www.instagram.com/hyangmidang/

黄鶴洞厨房家具通り

img_editors_005-15

「黄鶴洞(ファンハットン)厨房家具通り」は、東京でいうところの合羽橋のような商店街。基本的には業者向けのお店が多いですが、個人に売ってくれるお店も点在します。場所は東大門市場の隣、地下鉄6号線の新堂駅を降りてすぐ。通り沿いにずらりと食器類やインテリア用品、調理家電などが並びます。

img_editors_005-16

私はここで、コウケンテツさんが愛用している「正方形のアルミバット」を買いました。下ごしらえに、食事のトレイに、大活躍です。

img_editors_005-17

黄鶴洞厨房家具通り
地下鉄6号線新堂(シンダン、Sindang)駅 11番出口 徒歩約2分

訪れるたびに新しい発見があって、何度行っても楽しい、ソウルのうつわめぐり。おかげで毎日の食事の準備が少しだけ、楽しくなったような気がしています。だからついついまた、カレンダーとにらめっこして次はいつ行けるかな、と考えてしまうのです。

この記事をシェアする