私の“まあいっか” 〜冷凍野菜をかしこく使おう〜
ある時は女優、ある時はタレント、またある時は保育士であり、もっというと日本成人病予防協会認定講師で健康管理士一般指導員、さらに六車奈々の『食べる美人塾』塾長、そして何より一児の母・・・って、長いわ!
失礼致しました。
『アイスム』をご愛読の皆さま、はじめまして。今回より、子育てのあれこれを書かせていただきます六車奈々でございます。
どうぞよろしくお願い致します。
私は現在46歳で、4歳児の母です。
娘の名前は『せり』。せりは、私が42歳になる少し前に、この世に生まれてきてくれました。
高齢出産でしたが、独身の頃から体作りをしてきたおかげか、20分の超安産。あっという間に生み終えた後は、先生にアソコを縫ってもらいながら「生まれたよー!」と両親に電話するほど、母子ともに元気な出産でした。
私が産休を取ったのは4か月。9月3日に出産をして、12月には仕事復帰しました。体型も出産前に戻して、芸能活動を再開。家事に育児、自分の仕事、さらに主人の仕事も手伝いながら、忙しくも楽しい毎日を過ごしています。
私が仕事でバタバタしていると、いろいろな方から「仕事も忙しいのに、ちゃんと料理も作ってエライね~。」とお褒めの言葉をいただきます。
でもね。私、けっこう『手抜き料理』をしているのですよ(笑)。
手抜きって大事!
要領って大事!
出産してからは、つくづく思うようになりました。
だって『1日24時間』という限られた中で、やらなければならないことはイッパイ!なのに、体は1つしかないのですから。
力を抜くことは、立派な仕事
私はかれこれ16年ほどテレビのお仕事をさせて頂いていますが、『要領って大切だなぁ』と思うことがありました。
テレビのロケ現場には、ADさんがいます。ADの仕事は端的に言えば雑用係。とにかく声を出して、体を動かして、そして時にディレクターから怒鳴られる。
華やかなテレビ業界に憧れて入ったはずが、過酷な下積みをしなくてはいけないため、1年と持たずに辞めていく人も多いのです。
そんな中、長く続くタイプを見つけました。
『角を曲がったら歩くタイプ』です。
ある真夏日、ロケ現場でディレクターから「飲み物を買ってきて!」と頼まれたとしましょう。ADさんは「わかりました!」とダッシュをします。そして皆の目が届くところでは必死に走る姿を見せるものの、角を曲がった途端、歩くのです。これが、角を曲がったら歩くタイプ(笑)。
このタイプは、涼しいコンビニでゆっくり飲み物を買い、角を曲がった途端、またダッシュ。いかにもずっと走ってきたかのように、見せるのです。
マンガみたいですが、とっても勉強になりました。なぜなら私は、角を曲がっても必死に頑張るタイプだから。
夏の暑い日、誰よりも多くの雑用に追われて汗をかき、疲れているのはADさん。
だけど現場で誰よりもサボれないのもADさん。
だから、買い出しを頼まれて、人から見えないところで力を抜くことは、その日一日を乗り切るのにとっても大切なことなんですよね。ここで体力と気力をチャージするからこそ、また頑張れるのです。一見サボっているように見えるかもしれませんが、実は『体力と気力の補給』という立派な仕事をしていたのです。実際のところ、飲み物の到着が5分遅くても、誰も気づかないですもの(笑)。
短期戦と長期戦で、戦法を変える!
マジメな日本人は、要領よくすることに罪悪感をおぼえがちですが、私はバランスかなぁと思います。
例えば受験勉強のように短期戦の場合は、その期間だけ必死に頑張れば良いと思います。実際私も保育士を受験するときは、毎朝2時間早く起きて勉強しました。これができたのは、『4か月だけ頑張ろう!』という短期戦だったから。でも、子育てって長期戦。受験勉強のように短期間で終わるものではないですから、要領よくいかなきゃね!
ママは、ママである前に、一人の人間ですもの。頑張りすぎてしまうと、心が疲れちゃいますよね。ママが上手に力を抜くことは、『体力と気力の補給』という立派なお仕事。心と体にゆとりができて、いつもママがニコニコ笑顔だと、きっとおうちも明るいはず。おうちの中で『ママの存在』って、とても大きいですからね。だから私も、「まあいっか」とたくさん力を抜いています(笑)。
忙しいママの強い味方、冷凍野菜
そんなわけで、私の手抜きワザを1つご紹介。
ポイントは『冷凍野菜を上手に使う』です。冷凍野菜って、実は優れものなんですよ。こちらをご覧ください。
ほうれん草のビタミンC含有量の月別比較
出典元:高橋 東生「旬を取り入れた食生活(秋・冬)」/e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-021.html(厚生労働省)
ほうれん草に含まれているビタミンCの含有量を見てみると、12月が圧倒的に多いですよね。つまり、ほうれん草の旬は12月ということ。旬ではない9月と比べてみると、ビタミンCの含有量は約5倍になります。
冷凍野菜は、この旬の時期に収穫した野菜を冷凍しているため、栄養面でもかなり優秀。しかも下処理が済んでいるので、忙しいときにパパっと簡単に使えます。
そんなわけで、私はスーパーで冷凍野菜の半額セールがあると、あれこれ買いだめ。ほうれん草や小松菜、里芋、ささがきごぼう、カボチャなど。これらを冷凍庫に入れておくと、「今日は仕事で疲れた」「仕事で遅くなってしまった」というとき、本当に便利。玉ねぎと人参をパパっと切って豚肉を入れたら、冷凍野菜をザラザラザラ~!お味噌を溶けば、あっという間に具沢山味噌汁の出来上がり!
自宅で簡単!冷凍キノコ
そうそう、自宅でおススメの冷凍食材もご紹介しましょう。キノコです。キノコは冷凍した方が、旨みも栄養価も高まるのですよ。なので私はキノコが安いときに多めに買って冷凍しておきます。やり方は簡単。水で洗うと風味が損なわれるので、気になる汚れだけ手で落としたら、石づきを切って使いやすい大きさにして冷凍庫へ。使うときは凍ったままでOK。我が家では、冷凍キノコも味噌汁の常連です。
忙しいときは、この具沢山味噌汁とごはん、納豆で十分。これで炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が全て含まれていて、栄養もバッチリ。ね?優秀な手抜き料理でしょう?(笑)
仕事で遅くなったとしても、パパっと時短で食事が準備できると、子供と遊ぶ時間が作れます。子供たちは、ママの笑顔が大好き。ママの笑顔のためには、ママが自分に優しくしてあげることが大切。「まあいっか」と、上手に力を抜いちゃいましょう!
明日から冷凍野菜の半額セール、お見逃しなく~!!!