え?こんなことで!?心も体も元気になる、朝の過ごし方!!

六車奈々の子育てコラム「あいことばは、まあいっか」 #3

2020.04.24

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在宅ワークになった!でも子供が家にいて、仕事にならない。
保育園を休ませたい!でも仕事を休むわけにはいかない。
じゃあリフレッシュで遊びに出かけるか!でも出かけられない。

数か月前には予測もしなかった状況、そして見通しの立たない不安に、ストレスを抱えている方も多いと思います。私のまわりでもよく耳にするのが、

「子供がずっと家にいることで、子供も親もストレスが溜まる。ツライ。」

というお声。
実際、我が家もずっと保育園を休ませています。最初は、
「やった~!保育園お休み!」と喜んでいた娘も、
「あ~退屈。飽きた!」と言うようになり、
私自身も仕事が捗らないことや三度の食事作りなどに追われ、これまでとは違うリズムに慣れようとしている状況。

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さて、困りました。
どうしましょうか。
実は私、この2つの方法で毎日を楽しく過ごしています。

1つ目は、心の在り方。

2つ目は、朝の過ごし方。

1.心の在り方

1つ目の心の在り方は、前回お伝えした「コップ半分の水」と「足るを知る」の2つです。

思うようにいかないことが沢山あると、ついイライラしてしまいますよね。
不安になるし、泣きたくなるし、感情をぶつけたくなる。
これって、当然の感情だと思います。何も間違ってはいません。

でもね。
だからといって、ずっとイライラして怒っていると、疲れちゃいません?

だったら、捉え方を変えちゃえばいいのです!
それが『コップ半分の水』。

コップ半分の水という事実は同じでも、捉え方一つでストレス度合いが大きく変わるということ。

私は今、仕事は思うように捗らなくても、娘と一緒にいられる幸せを噛み締めて、毎日チューチューしまくって、楽しく過ごしています(笑)。
つまり『仕事が捗らない』という現実より、『娘と過ごせる』という現実に意識を持つだけで、同じ状況が楽しくなってしまうのです。

そして、ふと自分の幸せを数えてみると、

「あぁ。温かいお風呂に入れるって幸せだなぁ。」
「あぁ。ご飯が食べられるって幸せだなぁ。」
「あぁ。可愛い子供と暮らせて幸せだなぁ。」

不安もストレスもあるけれど、実は私って沢山の幸せに囲まれていたんだなぁということに気付けるのです。これが「足るを知る」ということ。

こうして心の在り方を変えるだけで、同じ状況が『楽しい』と思えるようになってくるから、あら不思議。子供と一緒にお料理を作るもよし、パズル対決をするもよし。
そうそう!私の場合、1日1回は娘と外に出て思い切り走りまわることも、大きなリフレッシュになっています。
今の状況下でできる『楽しいこと』を探したいですね。

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2.朝の過ごし方

そして2つ目が、朝の過ごし方。
これ、めちゃくちゃ大事。
在宅ワークの方は、とくに生活が不規則になりやすくなります。規則正しい生活をすることは、実は、思っている以上に大切なことなのです。

私が、六車奈々の『食べる美人塾』や全国各地での講演で、最も大切なこととしてお伝えしているのは、

  • 毎日決まった時間に起きて、朝日を浴びること
  • 朝日を浴びたら1時間以内に『炭水化物+たんぱく質』の朝ごはんを食べること

この2点です。

その理由は、体内時計を地球に合わせることが大切だから。

地球に現存している動物はみな体内時計を持っていて、地球の時計に合わせて生活をしています。つまり地球の時間に合わせて体内時計を獲得した動物だけが、生き残ったと推測できるのですよね。それほど『地球の時間に合わせる』ということは、大切なことなのです。

ところが体内時計は、それぞれの生物種によって異なります。日本人の体内時計は『1日24時間10分』と言われていますが、これはあくまで平均。実際にはこれより長い人も短い人もいます。

あれ?ちょっと待って。
でも、地球の1日は24時間ですよね?
とすると毎日10分ずつずれて、いずれ昼夜が逆転してしまうはず。
ですが、そうはなりません。
それは、私たちが無意識にあることをしているからです。

【朝日を浴びよう】

それが、朝日を浴びることです。
人間の脳には『中枢時計』という体内時計があります。朝日を浴びると、「朝が来た!」と脳へ信号が伝わり、中枢時計は地球に合わせて体内時計をリセットするのです。こうして毎日朝日を浴びることにより、私たちは昼夜逆転することなく毎日を過ごせます。

さらに近年の研究で、脳だけでなくほぼ全身に体内時計があることがわかりました。それが『末梢時計』と言われる体内時計で、内臓や皮膚、細胞など、至る所に存在しています。

この2つの時計の関係性。
いつもは脳の『中枢時計』がリーダーとして全身の『末梢時計』をコントロールしているのですが、1つコントロールできないことがあります。
それが、朝の時計のリセット。
つまり朝日を浴びただけでは脳の中枢時計しかリセットされず、全身の末梢時計は、まだ自分の体内時計で1日を刻んでいるのです。

【朝ごはんを食べよう】

では、どうすれば末梢時計を地球に合わせてリセットすることができるのでしょう?
実は、朝ごはんを食べると末梢時計がリセットされることがわかりました。
朝日を浴びてから1時間に以内に朝ごはんを食べることによって、脳だけでなく全身に「朝が来た」ことが伝わり、『地球の時計』に合わせて1日をスタートさせることができるのです。

では朝ごはんを食べない場合、体の中でどんなことが起きてしまうのか?
まず、自分の意識としては『朝を抜いて、昼ごはん』のつもりでも、体にとっては、その日初めて食べるものが朝ごはんです。そもそも『breakfast』とは、『fast(絶食)』を『break(破る)』ものですからね。

朝ごはんを食べないと、まだリセットされずに自分のリズムで時を刻んでいる『末梢時計』と、朝日を浴びてリセットした『中枢時計』との間で、『時差ボケ』が起きてしまいます。この体内時差ボケが、
『なんかやる気が出ない』
『イライラする』
『寝たはずなのに、すっきりしない』
という不定愁訴、今では生活習慣病にもつながるといわれています。

ですから、『朝日を浴びたら、1時間以内に朝ごはんを食べる!』ということは、心と体を元気にするために最も大切なこと。
朝食を侮ることなかれ!

ちなみに早稲田大学の研究で、『炭水化物+たんぱく質』の食事が最も体内時計のリセット効果が高いことがわかっています。
たとえば『納豆ご飯』『トーストと卵』でOK。これで体内時計はしっかりとリセットされます。これなら忙しい朝でも、準備できますよね!

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こんな簡単なことですが、朝の過ごし方を変えて、しっかりと全身が覚醒できると、人は心も体も元気に1日を過ごすことができます。すると物事を前向きにとらえ、日中にベストパフォーマンスをすることができます。その結果、夜にはきっと質の良い睡眠がやってくるはず。
『睡眠』と『覚醒』のメリハリこそ、美と健康の基本ですからね。

在宅の方も、出勤の方も、『朝日を浴びたら、1時間以内に炭水化物+たんぱく質の朝ごはん』、ぜひ始めてくださいね。
体がスッキリ軽くなれば、心の在り方も自ずと変わるはず。
心も体も元気にして、毎日を楽しく過ごしましょう!

六車奈々

京都府生まれ。1989年にモデルとしてデビュー。

女優、タレントとして活動しながら、2016年に“六車奈々の『食べる美人塾』”をスタートさせ、女性を対象とした美と健康に関する講演活動を毎月開催。

2019年には国家資格である保育士を取得。1児の母として自ら育児を楽しみながら、育児の楽しさと知識を伝える活動もスタートさせる。

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撮影:馬場伸子(SIGNO)
ヘアメイク:橋本京子
イラスト:あきばさやか