セリーヌ農園スタート!ベランダで家庭菜園を始めたら、こんなにもいいことが!

六車奈々の子育てコラム「あいことばは、まあいっか」 #9

2020.09.28

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「かーちゃんに、ネギを売ろうぜ!」

娘にそう言って、ベランダでの家庭菜園を本格化したのは、夫のアイディアでした。


我が家では、現在4歳の娘に、おこづかいをあげていません。
したがって娘は欲しいモノがあるとき、「ママ、買って〜」とお願いすることになります。
とはいえ、その度に何でもかんでも買うわけにはいきません。

では、おこづかいをあげない理由はなんだろう?
まだ4歳で、計算ができないから?
まだ4歳で、お金の賢い使い方がわからないから?

いえいえ。もう4歳ですもの。
早いうちから、色々なことを経験させ、本人に考えさせてやりたい。
そこで夫はこう提案しました。

「せりちゃんさ、お父さんと一緒にベランダで野菜を作ろう!できた野菜は、お母さんに買ってもらうんだよ。たくさん野菜が採れると、たくさんおこづかいも入ってくる。せりちゃんが自分で稼いだおこづかいで、せりちゃんの好きなものが買えるよ。どう?やってみる?」

「いいね!せりちゃん、やる!」

「その代わり、ちゃんと野菜のお世話をするんだよ。」

「はーい!」

こうして娘とお父さんのプロジェクトがスタートしました。
二人で早速、どの野菜を育てるか話し合い。

「お母さん、ネギ好きだからさ、ネギはいいんじゃない?」

「いいねぇ!せりちゃんはね、スイカも育てたい!」

「えぇっ!?プランターでスイカ?まあ、やってみるか!」

てな具合で話は進み、種や苗、植木鉢を買いに行きました。
二人で夢中になって土を植え替え、種を撒き、水をやります。

「早く芽が出るといいなぁ!」

娘は嬉しそうに言いました。


その夜、夫が遅くまでパソコンに向かっていたので覗いてみると、こんなものが。

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ベランダの家庭菜園を『セリーヌ農園』と名付け、植えた野菜に価格が設定されていました。

「何コレ!めちゃくちゃイイじゃん!」

「いやぁ、本気出して作ってしまったわ(笑)。」


翌朝、娘に見せると大喜び!

リビングの見やすい壁に貼ることにしました

「さぁ!せりちゃん。水やりするぞ!」

「はーい!」

娘は、自分専用のジョウロを買ってもらい、お父さんと一緒に、毎日一生懸命水やりをしました。

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たまに面倒なとき、

「パパ、やってー」

と言いますが、

「お父さんが一人でやったら、もう『お父さん農園』になるから、せりちゃんはお母さんに野菜を売れなくなるよ。」

お父さんにそう言われると、重い腰を上げて頑張ります。

自分で育てた野菜は、格別!!!

セリーヌ農園の野菜たちは、二人の世話でスクスク大きくなりました。
初めて採れた野菜がこちら。

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ネギ好きのお母さんのために植えてくれた芽ネギ。
まずは、この芽ネギを買うことにしました。

サッと洗って、梅干しを叩いたものを付けて食べると……

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口の中にホワっと広がるネギの風味。

「おいし〜い!せりちゃんが作った芽ネギ、めちゃくちゃ美味しいよ!」

「ほんと!?せりちゃんも、食べてみようかな。」

いつもならネギは食べない娘ですが、自分が育てた野菜となると話は別。
少しつまんで口の中に入れました。

「うん!おいしい!!!……でもちょっと、からい。」

水で流し込みましたが、とても嬉しそうでした。


他の野菜もどんどん大きくなりました。
ゴーヤとスイカは、雄花と雌花をくっつけて受粉させると、その後すぐに実がなりました。

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ゴーヤ

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手のひらサイズのスイカ

収穫したゴーヤで、一緒にゴーヤチャンプルーを作りました。

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スイカも小さいながらに、いっちょまえ。
ちゃんとスイカの味がして、美味しいデザートになりました。

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娘が一番気に入ったのは、バジルで作るジェノベーゼ。
お父さんと二人で葉を摘み、下ごしらえをして、ソース作り。

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自分が育てたバジルで、自分が料理したジェノベーゼ。お味は……?

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「ほっぺたおちそう!」

夢中で食べて、おかわりをしました。


野菜が採れない秋冬に向けて、梅酒も作っておくことにしました。

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これは、お母さんの先々の楽しみになりそうです。

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野菜の代金、その使い道は……

さて、セリーヌ農園で購入した野菜の代金。
時々うっかり渡し忘れると、

「ママ!ゴーヤのお金払ってよね!」

と、取り立てがきます(笑)。

「ごめんごめん!はい、150円。」

娘に渡すと、嬉しそうに貯金箱へ。

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このブタ貯金箱は、セリーヌ農園の代金だけを入れる専用貯金箱。

「せりちゃん、どれくらい貯まったか見てみる?」

セリーヌ農園を始めて2ヶ月ほど経ったある日、聞いてみました。

「見ない。もっとためるの。」

「貯めて、どうするの?」

「これで、ディズニーランドに行くの!パパとママも、せりちゃんが連れてってあげるからね!」

欲しいオモチャを買うのかと思いきや、まさか「目標を作って、お金を貯める」とは。
しかも、お父さんとお母さんも連れて行ってくれるなんて、泣けるやないかー!


今年は梅雨が長くて野菜が採れない時期もありましたが、8月に入ってからは、野菜たちが元気に育ち、我が家の食卓を彩ってくれています。

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セリーヌ農園を始めて良かったこと。

【食育として】

  • 自分が育てた野菜なら、積極的に食べる
  • 毎日スクスク育つ野菜を見て、「野菜も生きてる?」と聞くようになった(命をいただくありがたさが少しは理解できたかも?)
  • 世話をして、育てることの大変さと喜びを学べた
  • 以前にも増して、料理を手伝うのが好きになった

【お金の価値観として】

  • お金を稼ぐということを経験させられた
  • 自分で稼いだお金を大切に使おうという気持ちが生まれた
  • また、それに向けて貯金ができるようになった

【家族として】

  • いつもはお母さんにベッタリな娘。お父さんに協力してもらいながら、同じ目標を持って野菜を育てることで、父と娘の絆が深まった
  • 父と娘だけの時間ができることで、私の自由時間が生まれた(結局、仕事してるけど……)

【その他】

  • 家で育てた無農薬野菜は、とにかく美味しい!

改めて考えてみても、いいことばかりのセリーヌ農園。
これからも、娘のやってみたいことを取り入れて、どんどん拡大していこうと思っています。


ままごとやお店屋さんごっこが大好きな娘だから、『セリーヌcafé』も楽しそう!メニューを一緒に考えて、メニュー表も一緒に作って……。
美味しいカフェラテを入れてもらえたら、私も嬉しい!

楽しみだ~。

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六車奈々

京都府生まれ。1989年にモデルとしてデビュー。

女優、タレントとして活動しながら、2016年に“六車奈々の『食べる美人塾』”をスタートさせ、女性を対象とした美と健康に関する講演活動を毎月開催。

2019年には国家資格である保育士を取得。1児の母として自ら育児を楽しみながら、育児の楽しさと知識を伝える活動もスタートさせる。

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撮影:馬場伸子(SIGNO)
ヘアメイク:橋本京子
イラスト:あきばさやか