心と体を育てる!家族一緒の楽しいごはん!

六車奈々の子育てコラム「あいことばは、まあいっか」 #20

2021.10.05

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仕事に家事育児。子育てをしていると、毎日が慌ただしく過ぎていきますよね。ですが、そんな中でも、

母:保育園どうだった?
娘:色水作ったよ!
父:へぇぇ!色水かぁ。どんな色作った?
娘:ピンクとね、青とね……

こんな会話をしながら、家族揃って食卓を囲める時間を、私はとても大切にしています。

今は、働き方や生活スタイルの多様化などで、家族がバラバラに食事をすることも多くなりました。
子どもの食事を考える上で意識したい七つの「こ食」というものがあります。

孤食 家族がいるのに一人だけで食事をする
個食 複数で食卓を囲んでいても食べている物がそれぞれ違う
子食 子どもだけで食べる
小食 ダイエットのために必要以上に食事量を制限する
固食 同じ物ばかり食べる
濃食 濃い味付けの物ばかり食べる
粉食 パン、麺類など粉から作られた物ばかり食べる

一方、家族や友人など、誰かと食事を共にすることを『共食(きょうしょく)』といいます。家族で食卓を囲みながら、その日のできごとを話したり、くだらないことで笑いあったりすることは、子供の心身の健康、成長にとても大きな役割を持ちます。

私が日々意識をしているのが、この「共食」です。

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「まぁいっか」で、お茶を飲みながら娘の隣に

実のところ、我が家でも平日に家族が揃うのは、夕食だけ。だからこそ休日は皆が揃うように意識しますが、平日でも意識していることがあります。それは、

何かの事情で娘が一人で食事をするときは、私も一緒にテーブルに着く

ということ。忙しい時はつい、子供に一人で食べてもらって、その間に片付けや用事をしたくなりますよね。でも、「共食」を意識してよく考えてみると、娘に一人で食事をさせることよりも大切な用事なんて、ほとんど無いんです。

それならば、お得意の「まあいっか」(笑)。
お茶でも入れて、娘の隣に座ります。
思えば私が大学生の頃、帰宅が遅くなり一人で夕食を摂るときは、母がこうして一緒にテーブルについてくれたなぁ。

そうそう!我が家では、娘がまだ離乳食で時間が合わない時でも、大人が食事するときは同じように娘の席も作り、一緒に座らせていました。

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写真はどちらも生後半年、離乳食が始まったばかりの頃です。まだ一日一回食の娘と、大人の食事は時間が合いません。ですが大人が食事をする時には、必ず写真のように一緒にテーブルに着きました。

お父さんの隣が、娘の席。
「せりちゃんのお席だよ」と定位置に座らせて、一緒に食事時間を過ごします。こうすると自分も仲間だと思えるのか、楽しそうにニコニコ。目の前のおもちゃで遊んだり、私たちの話しかけに答えたりで、グズグズ泣くことはありませんでした。「あなたは、大切な家族の一員なんだよ」ということが、娘には伝わっていたと思います。

心と体を育てる、家族との食事

家族が揃う食卓では、良いことがたくさんあります。

・子供の心身の成長や発達を日々観察できる

子供は日々成長しています。娘も、ついこの間まで苦手だったほうれん草のごま和えが好きになったり、お箸の使い方が上手になったり。その変化に応じて、今度はほうれん草をおひたしにしてみたり、食材を少し大きめに調理したりと、成長に合わせて料理ができます。

また、日々食事しながら会話をすることで、子供が考えていることや悩みを聞けたり、様子がおかしいときにも気づきやすくなります。こうしたことの積み重ねは、いずれ子供が思春期で難しい年頃になったとき、子供の気持ちに寄り添ったり、子供としっかり向き合って会話をするときにも大きく関わります。

・食材や食文化のことを話せる

母:せりちゃんはお豆腐が好きだねぇ。知ってた?このお味噌汁も、同じお豆からできてるんだよ。
娘:えっ?これが?
母:そう。もっというと、このお揚げも、この醤油も、元は大豆なんだよ。
娘:えぇーっ!?
母:大豆はね、『たんぱく質』って言ってね、せりちゃんの髪の毛とか、爪、筋肉なんかを作る材料なんだよ!ちゃんと食べてると、お肌がキレイなお姉さんになれるからね。

みたいな会話は、我が家では日常的。
娘には「なぜ、それを食べているのか」と、自分が食べているものを理解して欲しいと思っています。そして、いずれは自立して日々の食事を自分で決める時に、ただお腹を満たすのではなく、目的を持って食べて欲しいなぁと思っています。

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・食事のマナーを教えられる

母:せりちゃん、お箸は突き刺さない方が良いよ。
娘:これ、つかめないの。
母:お箸の持つ位置が高いんじゃない?だから掴みにくいんだと思うよ。
娘:こう?
母:そう!それくらい。ほらね、掴めたでしょう?
娘:うん!

お箸の持ち方やマナーも、食事しながらだと自然にアドバイスができます。

ちょっとしたことですが、毎日のこうした積み重ねは、この先、子供が一人で食を営んでいくときの大切な礎となります。

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昨年から世の中が大きく変わり、働き方や生活スタイルなど、日々の暮らしが変化した方は、とても多いのではないでしょうか。
私は、どんな状況下でも、人間にとって一番大切なことは『食べること』だと思っています。

食べることは、生きること。
食べることは、楽しいこと。

『食』を大切にしていれば、どんなことも乗り越えられる気がします。

家族が一緒に食卓を囲める時間は、子供が成長するにつれて少なくなっていきます。このかけがえのない時間を、いま一度、大切にしたいなぁと思いますし、皆さんにも大切にして欲しいなぁと思います。


忙しい時は、買ってきたお弁当やお惣菜を並べたり、出前を利用することも一つの選択肢。まずは、家族が顔を合わせて食事できるのが一番!ぜひ、ご家族で食卓を囲む時間を楽しんでくださいね。

六車奈々

京都府生まれ。1989年にモデルとしてデビュー。

女優、タレントとして活動しながら、2016年に“六車奈々の『食べる美人塾』”をスタートさせ、女性を対象とした美と健康に関する講演活動に取り組んでいる。

2019年には国家資格である保育士を取得。1児の母として自ら育児を楽しみながら、育児の楽しさと知識を伝える活動もスタートさせる。

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イラスト:あきばさやか
撮影:馬場伸子(SIGNO)
ヘアメイク:城所とも美

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