世界のレシピを再現し、旅行気分で味わうーー古屋呂敏さんの食卓

きのう何作った?

2021.05.05

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著名人の方々に、おうちごはんをテーマにお話を聞くインタビュー連載「きのう何作った?」。今回のゲストは、俳優の古屋呂敏さん。映像クリエイターとしても活動する彼は、多忙な中でも、自炊を習慣化しているそう。本日は、古屋家の定番ごはんを作っていただきながらインタビューしました。

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お話を伺った人:古屋呂敏さん

父はハワイ島出身の日系アメリカ人、母は日本人。俳優・モデルのみならず、映像クリエイターとしても活動。『仮面ライダーセイバー』(テレビ朝日/毎週日曜9:00放送)にストリウス役で出演中。

ハワイで過ごした大学時代を思い出す「ポキ丼(poke bowl)」

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ーーお料理をしながらのインタビュー、よろしくお願いします!ポキ丼には、特別な思い入れがあるそうで。

ポキ丼は僕にとってとても身近な食べ物で、ハワイが恋しくなったら作ります。ひとり暮らしでも簡単でしかも早く出来るのがうれしいメニュー。枝豆、アボカド、ネギでトッピングするのが僕の定番です。アボカドは包丁で切らないで、スプーンでくり抜いて入れちゃいます。

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ーー(料理工程を見ながら)きゅうりや玉ねぎも添えるんですね。

野菜はもったいないから、ヘタとかもギリギリまで切ります。包丁が苦手で。パッパッパ!とはなかなか出来なくって(笑)。

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ーー枝豆を入れるのも意外です。しかも、結構たくさん入れるんですね。

ポキ丼は、野菜がたくさんとれるのがうれしいんですよ。枝豆を入れると、彩りもいいし、食感に変化が出るのでおすすめです。

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ーー今回は2パターンのポキ丼を作っていただきましたが、缶詰のマンゴーを添えるの、斬新ですね。

アボカドと食感が似ているので、実は馴染むんですよ。ハワイのポキ丼は、ふりかけが入っているものとか、チリソース風味、ガーリック味、醤油とごま油で漬けたものなど、いろんな種類があるんですよね。

個人的にはワサビを強めにするスタイルが好きです。白米と混ざったときにガツンと主張するのが、おいしくって。僕、普段からごはんをたくさん食べるんです。2合くらいいっちゃうこともあります(笑)。

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さまざまな国のカルチャーがミックスされた、ハワイの食

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ーー古屋さんは、何歳くらいから料理に目覚めたんでしょうか?

アメリカの大学に進学してから、自分でごはんを作るようになりました。外食するには物価も高いので、暮らしていくうちに自然と自炊が増えましたね。

ーー大学時代4年間をハワイで過ごしたんですよね。ハワイは日本の食材も比較的入手しやすいと思いますが、食事情はどうなんでしょうか。

日系人が多いので日本人向けのスーパーもあるし、ファーマーズマーケットも結構行ってました。くだものが比較的安く買えるので、食事にちょっと足すことも多かったです。今日も使ったけど、枝豆もよく買ってました。

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ハワイって、同じ魚でも日本と味が全然違うんです。とくにマグロが豊富だから、たくさん楽しめるように味つけを工夫してるんじゃないですかね?スーパーに行くと、ポキ丼が絶対に売っています。

ーー今でも食べたくなる思い出のハワイごはんは?

ハワイって、みんなでパーティーするときは、ポットラックなんですよ。おのおの1品料理を持ってきて、テーブルを埋めていくんです。僕が好きなのは、ロミロミ丼かな。

ーーロミロミ……?初めて聞きました……!

ロミロミは「揉む」という意味なんです。ダイス状にしたトマトなどの野菜とサーモンを揉みこんで味付けしたものなんですけど、トマトの水分が出ておいしいです。

ーー(検索しながら)なるほど、さっぱり味わえそうなメニューですね。他には、どんなものを作っていましたか?

あとは、ベタですけどカルアピックかな。繊維状になった豚肉の蒸し料理で、食べるときにホロホロとほどけていくんです。持っていくときは、バナナの葉っぱに包んでいきます。

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ハワイの食事って、日本だとロコモコの印象が強いですよね。でも、いろんな国の方が溶け込んでいる土地なので、食も、日本とアメリカが上手くミックスされた料理が多くて、おいしいものがたくさんあるんです。

ーー常夏の島ですが、少し肌寒い夜に食べるあたたかな料理などもあるんでしょうか。

サイミンっていうヌードル!地元の人はみんな大好きで、子どものころから食べて育ちます。ラーメンやうどんに比べると薄味で、するりと食べられるんです。なるとが入っているのがベーシックですね。

旅に出られない今は、食で気分転換

ーー古屋さんは、普段どれくらいおうちごはんを作っていますか?

週3ペースですね。料理といっていいかわからない、自炊って感じです。たまに「料理するぞ!」とやる気が出るときは、世界各国の郷土料理を調べて作ります。僕、何カ国も巡るくらい旅行が好きなんですけど、今は海外に行けないので、自宅で旅行気分を味わうことにしているんです。

ーー最近は、どんな国の料理を?

ローマで食べたカルボナーラが忘れられなくて、作ってみました。もちろんアルデンテで、もったりしていて、味がギュッと濃いんですよ。麺をすするというより、ぐぐっと持ち上げる感じ。完全再現はできないけれど、似た感じにはなりました。

ーー世界の料理を検索するとき、レシピはどうやって調べるんですか?

料理名を英語で検索して比較することが多いですね。日本語のレシピだけでもたくさんありますけど、やっぱり英語の方が選択肢が多いんですよ。料理系YouTuberも大勢いますしね。

ーー同じ料理名で検索しても、味付けはだいぶ違うんでしょうか。

そうですね。「食を楽しむ」というと、日本は繊細さを追求する感じですけど、海外はファンキーさとかインパクト重視。味よりそっちを追い求めてる人も多いし、「なんでも入れちゃえ!」な感覚の方もいて面白いです。

普段の自炊は効率重視 炊飯器調理も

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ーー古屋家の冷蔵庫のスタメン食材はありますか?

鶏むね肉ですね。大量に買って、冷凍庫にストックしています。筋トレのためにジム通いをしているので、身体のケアのためにも、たんぱく質を意識してとるかな。あとは、卵、納豆、ヨーグルトは欠かさないですね。

ーー健康的ですね。

今住んでいるエリアはスーパーが複数あるので、自炊にもちょうどいいんです。野菜やくだものは、商店街の八百屋で買うこともあります。「今、コレが旬だよ」とか、店先でのコミュニケーションをとれるのがうれしくて。

調味料は、チューブタイプなど手軽なものを揃えています。ちょっとこだわっているのは、トリュフ塩ですね。ちょっと高価ですけど、香りが良いのでハマっています。

ーー普段の献立は、何を基準に決めることが多いですか?

僕、ローテーション組んで同じメニューをリピートするタイプで、毎回超適当に作ってます。ひとり暮らしだし、「ある程度おいしかったらそれでいいじゃん!」って感じで(笑)。

ーーじゃあ、普段はレシピもあまり気にせず?

そうですね。なんとなく具材を入れて、炊飯器調理をすることが多いです。きのこを大量に入れて、醤油と鶏肉と白だしを入れてボタンを押すだけ。出来上がったら、ポン酢をかけて食べるんです。僕、あんまり飽きることがないので、「沼」「セメント」「マグマ」(YouTubeで話題の減量食)ばっかり作ってます。洗い物を増やしたくないから、きのこもブロッコリーも、手でむしっちゃう(笑)。

ーー豪快でいいですね!

どうせやわらかくなるし(笑)。ひとり暮らしの料理って、無理して良く見せようとしなくていいと思うんです。僕にとって、料理は生活。これからも、好きなものを好きに作ろうと思います。

古屋呂敏さんの「ポキ丼」

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材料

  • マグロ
  • アボカド
  • 玉ねぎ
  • 刻みねぎ
  • きゅうり
  • 枝豆

  • 白米
  • 下味
  • 醤油
  • みりん
  • ごま油
  • わさび
  • おろし生姜


  • レモン汁
  • ごま
※お好みの材料と分量で!
※みりんは、お子さんが食べる場合は加熱してからお使いください。

作り方

1. マグロをブロック上にカットし、アボカドはスプーンで食べやすいサイズにくり抜く。
2. 玉ねぎをスライスして水に浸しておく。
3. 1と2とねぎを下味の調味料でミックス。
4. 少し冷蔵庫に入れてなじませておく。
5. 温かいごはんの上に枝豆、カットしたきゅうりをのせて、その上に4を盛り付ける。
6. 仕上げにレモン汁とごまをお好みで振りかける。

気分によってキムチを乗せたり野菜の種類を変えたり、ハワイを感じたいならマンゴーやパパイヤなんかを添えるのもおすすめ。

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パンツ¥36,000(ブルーナボイン)/お問い合わせ先:ブルーナボイン代官山店 03-5728-3766
その他スタイリスト私物

小沢あや

ピース株式会社 代表取締役。音楽レーベルで営業とPRを経験後、IT企業を経て、2018年に独立。エッセイのほか、女性アイドルやミュージシャン、経営者のインタビューを多数執筆。Engadget日本版にて「ワーママのガジェット育児日記」、「フリーランスな私たち」連載中。豊島区公認の池袋愛好家としても活動している。

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取材・文:小沢あや
撮影:小原聡太
ヘアメイク:高橋達也
スタイリスト:森田晃嘉

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