料理は頭を切り替えてリラックスする時間――西垣匠さんのおうちごはん

きのう何作った?

2022.05.25

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『ドラゴン桜』のヤンキー高校生・岩井由伸役で注目を集めた俳優の西垣匠さん。高校時代はフェンシングで全国高校総体(インターハイ)出場経験もあり、アスリートとして勝てる体づくりに取り組んでいたそう。上京後、自炊を開始した西垣さんに、おうちごはんを通した食に対する価値観などについて伺いました。

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お話を伺った人:西垣匠さん

1999年5月26日生まれ、石川県出身。2021年『夢中さ、きみに。』(MBS)で俳優デビュー。その後、数々の話題作に出演。2022年には7月29日公開予定の『今夜、世界からこの恋が消えても』(東宝)で映画初出演。9月~12月には劇団☆新感線『薔薇とサムライ2―海賊女王の帰還―』で初舞台を控えている。

料理は一石三鳥になる

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ーー西垣さんはついこの間大学をご卒業されたばかりですね。自炊は、いつ頃から始めたのでしょうか?

最近、芸能のお仕事を始めてからです。実家にいた10代の時は母が料理する姿を見ていたので「自分もできるかも?」と思ってたんですけど、レシピの分量をちゃんと見ないので、母よりも調味料を倍くらい入れてしまい、失敗することもあります。

でもある日、たらこスパゲッティを作った時に「何か足りないな」と思って、コンソメを入れてみたんです。そしたらおいしくって!「これはお店を出せるかもしれない」って思いました(笑)。手応えがあったので、家族にも作ってあげたんですが「おいしい」と言ってもらえて、嬉しかったですね。たらこスパゲッティは、今も得意料理です。

ーー人から褒められると、料理に対するモチベーションが上がりますよね。

そうですね。一回作ってしまえば次の日も食べられるし、撮影で夜遅くに帰ってきても冷蔵庫にごはんが入っていると嬉しいし、SNSの投稿のネタにもなるし、一石三鳥だと思って料理をしています。

ーー作り置きもされているんですね。西垣さんは、いつもどうやって献立を考えているんですか?

完全に思い付きです。「お腹が空いたな」と思った時に、スマホでお魚の広告が出ていたら「今日はお魚にしよう」って決めます。あとは、自炊を頑張っている友達が節約レシピを送ってくれるので、それを参考にしますね。大体の調味料は揃っているので、あまり買い足す必要性もなく、食費を抑えられています。

ーーこだわりの調味料はありますか?

特に強いこだわりはないですが、味見してみて「これはいけそう!」と思ったものを組み合わせて、都度チャレンジしています。この前は、カレーを作るために買ったクミンとターメリックをスープに入れてみて、味の変化を楽しみました。

ーー楽しみながら料理をされているんですね。西垣家の冷蔵庫に欠かせない、スタメン食材は何ですか?

納豆と卵とキムチは必ず入っています。他には、鶏肉、エリンギ、大根とほうれん草ですね。お味噌汁が好きなので、お揚げも常備しています。

ーー冷凍庫も、かなり活用されているんですか?

僕は料理をする気分やペースに波があるので、食材をストックしても長持ちさせられないんです。基本的に、野菜以外は一回分の食材を買って、まとめて2食分を作って、すぐ消費しています。

朝食の定番は「納豆卵キムチ」

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ーー西垣さんは、小学3年生から高校までフェンシング選手でしたが、強い体をつくるための思い出の部活ごはんってありましたか?

フェンシングは頭を使うスポーツでもあるので、脳にエネルギーが行くように白米をよく食べていました。僕は体質的に筋肉がつきにくいタイプなので、運動した分エネルギーをとらないと痩せていってしまうんです。他には、たんぱく質がとれる鶏肉や鶏むね肉。白米は今でも好きで、がっつり食べています。

ーー西垣さんが一番好きな「ごはんのお供」は、なんですか?

「朝めし太郎」という納豆です。僕、納豆の中ではこれがトップだと思っています。部活を始めた中学生の頃から、今でも朝食の定番は「納豆卵キムチ」なんです。

ーー朝からキムチもいけちゃうんですね。西垣さんご出身の石川県は、おいしいものがたくさんあるエリアですよね。

やっぱり石川で育ったので、お寿司にはうるさい気がします。回転寿司チェーン店なら「金沢まいもん寿司」と「すし食いねぇ!」がお気に入りです。石川のお寿司はネタも大きくて、魚の味もすごくおいしいですよ!

他に、甘いものはあまり食べないんですが、やっぱりお米が好きなので銘菓「圓八(えんぱち)」のあんころ餅は別腹ですね。石川に帰ると、どの料理もおいしくてあっという間に食べてしまいます。

ーー石川県には、どんなご当地スーパーマーケットがあるんでしょうか。

石川は「マルエー」と「バロー」というスーパーが強くて、僕は「マルエー」によく行っていましたね。東京のスーパーなら、「サミット」が好きです。

ーースーパーに行く時は事前に買うものを決めておく派か、うろうろする派か、どちらですか?

いつも「このメニューを作ろう!」と買うものを決めて家を出るのですが、気づいたら「家にこれあったかな?」や「これも作れるな!」となって、結局違うものも買ってしまいます(笑)。基本はその時の気分で食べたいものをスーパーに買いに行くので、どんなに面倒くさいレシピでも、材料は省略せずに揃えて作ります。

ーー手間よりも、ご自身の気持ちを大切にされているんですね。

「これを食べよう!」と思ったら完全にその口になって、それ以外受け付けないんです。冷蔵庫の中身に関係なく、何が何でも食べたいものを作る。「自分って本当に頑固だな」と思いますね(笑)。

体型管理中も、ヘルシーだけどボリュームのあるメニューを

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ーー西垣さんは料理の写真をSNSにアップされていますが、餃子に添えられているお皿などを見ると、実家のような安心感がありますね。

これはおっしゃる通り、実家から持ってきたものです(笑)。小さい頃は働く車が大好きだったので、親が買ってくれたショベルカーのお皿を、20年くらい使っています。

インスタに料理の写真を投稿し始めた時には箸置きとランチョンマットがなく、投稿を見た母から「それはやめなさい」と言われて、それからは送ってきてくれた食器や小物を使っています。

ーーハイボールも缶じゃなくて、ご自身で作られていますよね。よく、自宅でお酒も飲まれるんですか?

お酒は弱いですが、「夜更かしして映画を観よう」と思った時のお供として飲むことが多いです。この日はどうしても餃子が食べたくなって……夜に白米を食べてしまうと次の日の顔がむくみやすいんですが、ハイボールなら大丈夫だし「大人の楽しみ方をしよう!」と思って、角ハイを炭酸で割ってみました。

ーー普段から健康や翌日のお仕事を考えて食事をされているのですね。

少し体脂肪を落とさないといけない仕事の時には、糖質の少ない無水カレーが定番です。糖質50%オフのカレー粉があって、トマト、玉ねぎ、鶏むね肉のミンチ、しめじを入れると、お水を全く入れなくても、トマトと玉ねぎから出る水分だけでカレーが作れるんですよ。カロリーを抑えながら、カレーを楽しめるので、無理する感じがなくておすすめです。

ーー工夫されているんですね。西垣さんは調理中に「味付け、ミスったな〜」と思うことはありませんか?リカバリー方法があれば、教えてほしいです。

「やっちゃったな!」と思ったら、ごはんの上におかずをのっけて、チーズをかぶせる!ドリア風にしてお米の料理に繋げちゃいますね。

料理は頭の切り替えができる大切な時間

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ーー西垣さんは楽しみながら料理をしていますね。洗い物などは、どう向き合っていますか?

料理は好きなのですが、洗い物は苦手で溜めがちなんです。やっぱり好きなものは突き詰めていけるけど、それ以外は「別にいっか」って。お皿洗いは、いつも後回しにしてしまいます(笑)。「作る」「食べる」が好きで。

だからこそ、自分の体調を整えるタイミングでも、ごはんをただお腹をいっぱいにする作業にはしたくない。せっかくの食事なので、いつもおいしいものを楽しみたいんです。

ーーお仕事が忙しい中で、「今日はもう無理だ!」って頑張れない時もあるかと思いますが、そんな時はどうしていますか?

僕、気分屋なので「多分、今日は無理だな」という日は自分でも分かるんです。そんな時は、作り置きを食べています。それさえもできない限界モードの時は、納豆にキムチを入れたものを食べて、プロテインを飲んで終わります。

ーーちょっとジャンクな食事をしたり、ハメを外したりする日もあるのでしょうか。

ラーメンが好きなんですが、仕事でシュッとしなきゃいけない時は我慢していて、仕事が終わった日に「行っちゃおう!」って食べに行きます。大好きなものを食べると「当分いいや」とも思えるので、ちゃんと切り替えられています。

ーー最後に、日々のおうちごはんが役者のお仕事に与えた影響があれば教えてください。

料理が、脳を整理する時間になっています。セリフを覚える時、文字を見ているだけでは難しくて。台本に触れていない時間にも、脳を整理しなければならないんです。

僕は高校生の頃、テストの前の日は勉強したら必ずしっかりと睡眠時間を確保していました。今も、次の日に大事なシーンがあってセリフを覚えなきゃならない時こそ、必ずリラックスする時間を作っています。

料理をしている間はそっちに集中するからプレッシャーはなくなるし、「おいしい」と思ってごはんを食べている間は、心身ともにリラックスできます。おうちごはんが、頭の切り替えとして役立っていますね。

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西垣匠さんは「朝」のオリジナルストーリーをお届けするインスタメディア『HiM Films』(@him_films)に出演中!
アイスムとHiM Filmsがコラボしたインスタライブのレポートも後日お届けします。

小沢あや

ピース株式会社 代表取締役。音楽レーベルで営業とPRを経験後、IT企業を経て、2018年に独立。エッセイのほか、女性アイドルやミュージシャン、経営者のインタビューを多数執筆。Engadget日本版にて「ワーママのガジェット育児日記」、「フリーランスな私たち」連載中。豊島区公認の池袋愛好家としても活動している。

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取材・編集:小沢あや(ピース株式会社)
構成:吉野舞
撮影:小原聡太

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