カレーが日曜&月曜に食卓に並ぶ理由

わが家の笑顔おすそわけ #16「カレー」〜河内瞬さんの場合〜

LIFE STYLE
2021.06.28

わが家のカレーは特に変わったところのない基本的なカレーなのですが、一点だけ特殊な点があります。

それは、食卓にカレーが登場するのが決まって日曜日と月曜日(毎週ではありませんが…)という点です。なぜなら、妻が自分の休日に作るからです。また、それには二つ理由があります。

まず一つ目は、子どもと楽しく作るためです。

働いている妻が平日にカレーを作るとすると当然作るのは夜になり、子どもと一緒に作るには少々遅い時間帯となります。

妻の仕事がほぼリモートになったとはいえ、20時頃まで仕事をしていることもあり、その時間から子どもとカレーを作るのは現実的ではありません。カレーは比較的簡単に作れる料理ではありますが、平日の夜のような時間的余裕のない中だと、焦って怒らなくて良いことで子どもを怒ってしまったりすることもありえます。

子どもと楽しく作るはずが、子どもと険悪になっては意味がない。

よって、日曜の昼から夕方辺りに子どもに手伝ってもらいながら、妻がカレーを作ってくれます。そのおかげもあり、子ども達の料理スキルも徐々に上がっています。

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次に二つ目の理由ですが、これは私のためです。

といっても、私の好物がカレーだからということではありません。カレーはもちろん好きですが、私が「月曜に料理を作らなくてよいようにするため」です。

というのもわが家は比較的めずらしい主夫家庭で、家事育児は基本的に私が担当しています。毎日の料理も私が作っているのですが、それがどれほど大変なのかを主婦経験者の妻は知っているので、日曜に翌日の分までカレーを作ってくれるわけです。

このおかげで月曜日の料理がたまになくなるので、ひと時の安らぎを得ています(笑)。

以上の二つの理由から、わが家の食卓にカレーが登場するのは日曜日と月曜日になるのです。いやほんと、妻のこの気遣いには頭が下がります。私がサラリーマンだった頃にはこのような気遣いはできていなかったので…。

さてそんなカレーですが、いくら家族全員がカレー好きとはいえ、二日連続だと飽きてしまうこともあるので、二日目は一工夫加えています。その工夫とは「総菜カレー」です。

作ったカレーをまず日曜日にそのまま食べ、二日目の月曜日には、総菜をのせて食べるようにしています。

総菜はハンバーグの時もあれば、コロッケだったり、ハムカツやチキンカツの時もあります。いずれにせよこうすることで、飽きっぽい子どもも飽きずに食べることができています。

もちろん私も二種類のカレーが食べられるので、この食べ方をとても気に入っています。

私がカレーを作ることもあるのですが、その場合は一日分しか作りません。というか、作ることができません。なぜならホットクックで作るからです。(ホットクックとは「水なし自動調理鍋」といい、調理を自動で行ってくれるとても便利な家電です。)

この便利なホットクックですが、一度に作ることができるのが最大で6人分であり、二日分食べるほどは作ることができないのです。

ただこのホットクックでは「チキンと野菜のカレー(無水カレー)」という、ちょっと自分では作らないタイプのカレーをおいしく作ることができます。またそれは総菜をのせて食べるというタイプのカレーでもないので、一日分の量でちょうど良いのです。

私が料理を作るのは基本的に子どもがいない時間帯なので、子どもと楽しく作るということもなく、すべてにおいて一日分でちょうど良いと言えるでしょう(笑)。

ところでこのカレーという料理、簡単な部類にこそ入りますが、それゆえに一定のレベル以上の物はなかなか作ることができません。

私がカレーを始めて作ったのは小学校の調理実習だったと思いますが、それから約30年、作った回数は相当な数のはずですが、未だに「普通」止まりです。

いやその普通が十分おいしいので問題ないのですが、できれば主夫として子どもが思わず「おいしい!」と言うようなカレーを一度で良いから作ってみたいと思っていました。

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ところが思いもよらない形で、その思いが叶ったのです。先ほど出てきた「チキンと野菜のカレー(無水カレー)」は、自分が作るカレーとは一線を画すおいしさで、初めて食べた時は思わず「あっカレーってこんなにおいしいんだ」と思ったほどです。

まあ、自分は食材をカットして入れただけなので、主夫としては何とも複雑ですが、おいしければ何でも良いというのも事実なので、困ったものです(笑)。

カレーって、作る人によって形を変えますよね。私は具材が良く煮えるように食材は小さく薄くカットするのですが、妻は良く煮込むからこそ食感を残すために大きく厚めにカットします。またカレーのルーが好きだから、具材は最小限しか入れないという友人もいます。

こう考えるとカレーって結構、特殊な料理ですよね。比較的簡単に作れるからこそ、作った人の性格というか、好みが色濃く表れたり、凝ろうと思えばいくらでも凝ることもできたり。

でもカレーの一番の優れている点は、単純調理であるがゆえに、子どもや料理が苦手な人なども一緒に作ることが可能な点ではないでしょうか。

子どもとの時間がなかなか取れないという方は、休日に子どもとカレーを作ると良いかもしれませんね!

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