ゴリッゴリのうどんを求めて

わが家の笑顔おすそわけ #18「夏の麺」〜ぼくさんの場合〜

2021.08.24

きっかけはぼくの「ごりごり食感のおいしいうどんが食べたい!」でした。

10年以上前、福島県の浜通りに住んでいた頃。夏によく、友達と海辺のうどん屋さんに行っていました。近年流行りの小洒落たお店ではなく、昔ながらの味のある(言い換えるなら小汚い)見た目で、うどんを打っている人も結構なおじいちゃん達。

それなのにいつも満員で、土日には家族連れで行列ができていました。みんなが注文するのは、ほとんど決まってキンキンに冷えたおつゆに入ったうどん。ところがこれがびっくするほどに麺がゴリッゴリ!

「今までこんなに食べ応えのある麺は食べたことがない!」と、全員が同じ感想を言うほどなのですが、一度食べてしまったが最後、気が付くと体があの麺を欲するほどに虜になってしまうのです。

残念ながらこのお店は、東日本大震災のあとなくなってしまい、もう二度と味わえないうどんになってしまいました。

だけどぼくは、夏になると毎年、あのうどんのことを思い出してしまいます。上京してから10年。あちこちのおいしいお店に訪れてみたものの、未だ匹敵するコシの強いうどんに出会えず…。「…そうだ。ないなら作ってみよう!!!」と思いついたわけです。

材料は中力粉と、塩と、水だけ。中力粉が無ければ、薄力粉と強力粉を同量混ぜ合わせたものでもよいです。(3人前で、粉300g+水135cc+塩15g。)

塩を水に溶かし、ボウルに入れた粉に少しずつ加え混ぜていきます。

一塊になったらラップをかけて30分休ませ、生地をなじませます。

水分がいきわたって、しっとりとした扱いやすい生地になったら「うどん作り」でよく見る、あの、踏む工程に入ります。

頑丈なビニール袋(普通のポリ袋だと、簡単に破けてしまうので厚地のものがおすすめ)に入れたら15分ほどフミフミ!

踏むと生地がどんどん薄く伸びていくので、そのたびに中の生地を折り畳んで踏みます。ここでグルテンを鍛えることにより、力強いコシが生まれ、ぼくの大好きなゴリゴリ食感に近づいていきます。

生地がつるんと滑らかになったら再びラップに包んで2時間休ませます。

あとは片栗粉やコーンスターチで打ち粉をしつつ、薄く(厚さ2mm)伸ばし、三つ折りにして2mm幅にカット!たっぷりの熱湯で10分ほど茹でて、流水できゅっと締めれば完成です。

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淡々と作り方をお伝えしましたが、実際は想像以上にきつい!日頃、いかに運動が足りていないのかをヒシヒシと感じます。そして、今後はすべてのうどんに感謝しながら食べよう…そんな気持ちになります(笑)。

実際にうどんを茹で、おいしい出汁(愛用している茅乃舎さんのだしパックを小鍋で煮出し、薄口しょうゆとみりんと塩で味を調えたもの)を作り、キンキンに冷やして食べてみたところ、かなりのムッチムチ食感!!!

市販のうどん(わが家で使っている冷凍うどん)とは比にならないほどしっかりしたコシがあり、つるつるでおいしかったです。

おそらく、普通の人なら「100点!」って言える食感。でもぼくは、あの、ゴリゴリ麺を食べてしまったがゆえに「ち…ちがう!物足りない!!」と感じてしまいました。

ちなみにこれらはすべて去年の話。…ええ、そうです。今年もしっかりうどんを打つつもりです。

去年の反省点を活かして、踏む時間をもう少し増やしたり、強力粉の割合を増やしたりと、いろいろ改善してみる予定。

果たして今年は自分が満足いくうどんに仕上がるのでしょうか…今からワクワクが止まりません。

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ぼく

めちゃ楽ンま〜なレシピを作るイラスト料理研究家。地元の菓子業界で4年半の修業の後、上京して何故かアニメ会社に就職。映画やアニメの背景を描くアニメーターとして勤務。2013年8月からTwitter上で公開したレシピイラストが話題となり、現在フォロワーが45万人を突破(2022年2月時点)。著書となる「ぼくのレシピ」シリーズがベストセラーに。

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