「おいしかった」「楽しかった」という財産

わが家の笑顔おすそわけ#24「思い出のお菓子」〜ぼくさんの場合〜

2022.03.01

わが家の1歳と3歳の息子たちは、平日保育園に通っています。保育園には給食室が併設されており、そこでお昼ごはんとおやつが作られているのですが、びっくりするほど品数が多く、栄養バランスが良い!日中おにぎりやラーメンで済ませている自分が食べたいレベル!そんな栄養たっぷりの食事をとってくれていると、子どもたちが夕食を残しても「日中たくさん食べてきているし、まぁいいか!」という心の余裕が持てて、とても助かっています。

そんな子どもたちの環境を見て、ふと「そういえば、幼い頃のぼくはどんな食生活をしていたんだっけ」と思いました。ぼくは保育園へは通っておらず、4歳からの幼稚園も午前中だけ。思い返してみると、持参したお弁当を食べたら帰宅し、家では毎日おやつを出してもらっていたっけ…。

わが家のおやつは、ほぼ毎日母親が手作りしていました。どれもこれもおいしかったのですが、その中でも記憶に残っているのは「まんまるドーナッツ」。ホットケーキミックスで作った生地をスプーンで油に落とし入れ、きつね色になるまで揚げれば完成。仕上げにたっぷりグラニュー糖をまぶします。

冷蔵庫の在庫次第で、カットされた皮なしウインナーや、キャンディチーズなども入っているのですが、不思議とそれにグラニュー糖が合う!バナナ入りの時は練乳をたっぷりかけて食べていました。

小学生になってからは調理にも参加するようになりました。生地を揚げる際、二つのスプーンを使って形をまあるく整えるのが難しかったのですが、それでもとても楽しかった!いびつな形になればなるほど愛着がわいて、それをめぐって妹と取り合いになることもありました(笑)。

夏の暑い日には、自分たちでオリジナルパフェづくり!グラスに、コーンフレーク→ヨーグルト→みかん缶という流れを二回ほど繰り返して入れ、仕上げに好きなだけアイスをのせる。母親がたまにアラザンやカラースプレー(チョコ)を用意してくれるのですが、子どもの頃はなぜかそれが一番人気の食材で、見た目が素敵になればなるほど、とびきりおいしく感じました。

「見た目が豪華」つながりで言うと、クレープもよく食べていました。果物やホイップクリーム、ツナ、チーズなどがテーブルに並び、自分の好きな食材を組み合わせて作成!もちろんホイップは今でいう「鬼盛り」で「これってほぼ、生クリームと果物じゃん!」というクレープにかじりついていました。

そういえば、わが家には祖母から伝わるめちゃくちゃおいしいスポンジケーキのレシピがあります。まるでカステラのように甘くて、ふわふわ。作りたてのあつあつをほおばって、冷たい牛乳を流し込むのが本当に最高の食べ方でした。

ラップに包んで寝かせた翌日は、超しっとり!上の方に蜜のような、ねっとりしたところが生まれ、その部分をもらえるように切り分けてもらったものです。

誕生日やクリスマスの時はもちろん、風邪をひいて食欲がない時にも母親が焼いてくれ、それなら食べる!なんてことがよくありました。

祖母の手書きのレシピは、今でも実家に保管されています。そしてぼくの携帯の中にも写真が残っていて、誕生日など、デコレーションケーキを作る際には大活躍しています。

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こうやって思い返してみると、母はぼくたち兄弟にいろんなお菓子を作ってくれたし、たくさん調理もさせてくれました。自分が親の立場になった今だからこそ、それがどれだけ面倒で大変かということも、お金が意外とかかるということもよくわかります。

自分の子どもに、最後に調理体験させてあげたのは確かクリスマス。ナッペまでしたデコレーションケーキをテーブルに出して、一緒に果物を置き、クリームを絞りました。

その間はつきっきりで見てあげなきゃいけないし、サポートしてあげなきゃいけない。でも、これを母親は毎日のように行っていたんだな…と思うと、頭が下がります。

下の子に手がかかる、保育園で体験できている、お金がかかる、今は自分に余裕がない…と、できない理由をつい思い浮かべてしまいますが、子どもの頃の「おいしかった」、「一緒に作って楽しかった」という体験が、ぼくの記憶にしっかり刻まれていることを考えると、自分の子どもにも「もっといろいろ体験させたい!」と、思います。

ぼく

めちゃ楽ンま〜なレシピを作るイラスト料理研究家。地元の菓子業界で4年半の修業の後、上京して何故かアニメ会社に就職。映画やアニメの背景を描くアニメーターとして勤務。2013年8月からTwitter上で公開したレシピイラストが話題となり、現在フォロワーが45万人を突破(2022年2月時点)。著書となる「ぼくのレシピ」シリーズがベストセラーに。

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