献立決めが料理最大の仕事

わが家の笑顔おすそわけ #37「献立の決め方」〜河内瞬さんの場合〜

LIFE STYLE
2023.08.22

以前は、毎回ネットスーパーで一週間分ほど同じ食材を同じ量買い、毎日「今ある食材からその日の献立を決める」ということをしていました。そのため4日目となると食材が少なくなり、献立を決めるのに苦労したものです。SNSでこういうことを言うと、「ルーティン化すれば良いのでは?」とよく言われました。

実はこのルーティン化もやってみたことがあって、確かに効率は良くなりますし、献立決めという仕事がなくなるので、料理がかなり楽になります。でもルーティン化すると飽きが来るんです。作っている自分は「そういうもの」と納得できますが、家族、特に子ども達が飽きるのです。そして次第にあれ食べたい、これ食べたいとリクエストされることが増え、気付けば「同様買い」のルーティンは崩れていました。

子ども達にがまんしろと言うことはいくらでもできますが、食は生活の満足度に直結する部分なのであまりしたくありません。ということで私はルーティンをやめる方を選択しました。

そして今は、一週間分の献立を先に決めて、その食材をネットスーパーで頼むやり方に落ち着いています。やる前は面倒くさそうだと思っていたのですが、今ある食材の中から毎回献立を決めるより、家族のリクエストや自分の気分を元に先に献立を決めておく方が、思ったよりもずっと楽でした。

献立のルーティン化、献立アプリの利用、食材を見ながら毎日献立を自分で決める、といろいろ試してきましたが、今の一週間分の献立を先に決める手法が自分にとっては一番簡単な気がします。先入観で面倒と決めつける前に、一度やってみるのは大事ですね。

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以前は食材をいつ使うかわからないので冷凍保存していましたが、現在は一週間で使いきるので冷凍保存はしなくなりました。なのでわが家の冷凍庫は現在、基本的にアイスの保管庫となっています。

鮮度の良いうちに食材を食べきるようになったら、以前より料理の質が上がったように思います。冷凍保存は便利ですが、食材はやはり新鮮なうちに調理し食べるのがいいなあと今は感じています。

また、献立を決める際は、野菜を多くとるように意識しています。

20代の頃はとにかく肉を焼いておけばOKという感じで、野菜にまで意識を回すことはほとんどありませんでした。でも30代になると、肉だけを食べて野菜を食べないと、不調をきたすようになるんです。まだ肉を焼いて食べることばかり考えていた30代前半に、頻繁に胃もたれするようになり、すっきりしない日々を過ごしていました。その頃に、体調を考えてサラダをつくりおきすることが増えました。一番よく作るようになったのは、「レタス、きゅうり、トマト」のオーソドックスなサラダです。ここにツナやコーンを加えることもあれば、生ハムを加えることもあります。同じサラダばかりだと飽きるので、ちょっとした変化が必要です。

具だくさんの味噌汁でサラダの代用にすることもあります。例えばサラダがある日は「豆腐、ねぎ、わかめの味噌汁」という簡単な味噌汁にしますが、サラダがない日は「白菜、しめじ、にんじん、なす、厚揚げ」という風に、きのこや野菜を多めに入れます。この具だくさん味噌汁は当初ホットクックで作っていたのですが、ホットクックでは一食分しか作れないので、最近は鍋で作っています。そして残った分は冷蔵庫で保存して、翌日の朝食べるか、翌日の夕食に食べます。

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献立を決める際に気を付けていることがもう一つあります。それは手軽にボリュームを出せる方法を考えることです。

家庭料理は毎日続きますので、毎回手の込んだ料理を作るのは現実的ではありません。なので手軽でありながらボリュームを出せる献立を心掛けています。

例えば、麻婆豆腐はレトルトの素を使わず、ひき肉の割合を増やして作っています。ごはんにかけて麻婆丼にして食べるのが子ども達のお気に入りです。手軽で、ボリュームがあり、子ども達の満足度も高いという三拍子揃った献立で、定期的にわが家の食卓に並びます。サラダか具だくさん味噌汁を添えて、野菜も摂取できるようにしています。

最近は果物もプラスで食べることにハマっています。リンゴやみかんは今までもよく食べていましたが、レモンやピンクグレープフルーツなどあまり食べてこなかった果物を意識して食べるようにしています。

このように考えながら、一週間分の献立を決めています。
ルーティンを決めておくのが合っている家庭もあれば、毎日献立を決めるのが合う家庭もあるでしょう。わが家にはこの「献立決め」の手法がどうやら合っていたようです。

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