36時間煮込んだ豚骨スープで、ラーメンと炒飯を作る

特別企画 GuuGoo × アイスム

FOOD
2022.02.07

料理研究家のリュウジさんが、アイスムの兄弟メディア『GuuGoo(ぐーぐう)』とのコラボ企画で即興で料理する様子を生配信。芸人スタジオカドタさんが36時間かけて煮込んだ豚骨スープを使い、ラーメンと炒飯を作りました。制限時間は1時間。当日の白熱した様子をご紹介します。アーカイブはこちらからご覧いただけます。(リュウジさんの出演は2時間20分頃から)

img_ryujireport_001-01

36時間煮込んだ豚骨スープを使って即興料理

今回の試みは、YouTubeチャンネル『GuuGoo』による「2日間連続12時間生配信」の一企画として行われたもの。生配信のスタートから終盤にかけ、36時間じっくり煮込まれた豚骨スープを使い、リュウジさんが即興でラーメンと炒飯を作りました。

リュウジ

これまでに、豚骨スープで炒飯を作ったことは1回もありません。ぶっつけ本番です!

img_ryujireport_001-02『GuuGooの家』キッチンにて。左から、リュウジさんのアシスタントで料理研究家の双松桃子さん、リュウジさん、DB芸人のスタジオカドタさん。

豚骨スープを仕込んだのは、芸人活動の傍らよしもとの社員食堂で働く、スタジオカドタさん。かつて大阪の店でNo.1ホストだったという異色の経歴の持ち主でもあります。料理の腕は本人いわく「素人」。スープを作るのは1年ぶり2回目だといいます。

カドタ

前回は、ただ煮込めばいいと思って、いきなり材料を全部入れて、ひたすら強火で煮続けていたんです。そうしたら、ドロドロになりすぎて、鍋の底も焦げてしまって……。なので今回はまず、最初の12時間は骨と水だけで煮て、2日目に豚足や野菜を入れてみました。

img_ryujireport_001-0336時間煮込んだスープ。「骨の髄がぜんぶ綺麗に溶けてなくなりました」とカドタさん。

リュウジ

やば!これはうまいでしょ。僕、こういう努力の結晶をみるのがすごく好きなんです。心意気が伝わってきます。

カドタ

だけど、合ってるのかどうなのか。お店では、かえし(スープで割る前のタレ)とスープが混ざった状態で出てくるから、単体では飲んだことがなくて、正解がわからなくて。

img_ryujireport_001-04早速スープを味見。

カドタ

かえしを入れてない状態なので、おいしくないと思うんですけど……

リュウジ

塩を入れれば大丈夫です、(かえしを入れた時に)どんな味になるのかわかります。おっ、これはかえしで化けますね。おいしいです。

カドタ

泣きそうです!

制限時間は1時間。調理スタート!

その後、話の流れから塩味のかえしを作ることになったリュウジさん。

リュウジ

昔、ラーメン作りにすごくはまって、かえしを作ってたことがあるんですけど、塩のかえしはすごく難しい。短時間でうまみをまとめられるかどうか。ごまかしがきかないんです。

まずは小鍋に少量のスープを取り、続々とうまみ成分を足していきます。

img_ryujireport_001-05まずはかつおぶしを入れ……

img_ryujireport_001-06「調味料、いろいろ揃ってますね。ナンプラーがある!」

リュウジ

ナンプラーは魚醤なので魚のうまみがでます。スープに豚のうまみがたっぷり染み出しているので、魚のうまみを補強する感じで入れましょう。それと、さっきかつおぶしでイノシン酸を加えたから、グルタミン酸も入れたい。昆布は煮出している時間がないので、味の素を入れていきます。

img_ryujireport_001-07なかなか出てこない味の素の底をトントンたたきつつ……

img_ryujireport_001-08できあがった塩味のかえしを味見。「うまい!」

炒飯はスープに浮かんだラードで炒める

続いては炒飯作り。

リュウジ

炒飯は、スープの上に浮かんだラードで炒めていきます!いつもは僕、みなさんが真似できるものを作るようにしているんですが、今日のは真似できないかもしれません。時間をかけて煮出したラードと通常のラードとでは、全然味が違うんです。量は、3人前で大さじ4〜5杯くらい。たっぷり使います。

img_ryujireport_001-09卵は1人前あたり2個。「卵を入れたら、すぐにごはんを入れちゃいます。」

ここでふと、閃きが走ったというリュウジさん。

リュウジ

……思いついちゃったわ。炒めている途中でスープを混ぜるんじゃなく、できあがった炒飯にスープをかける感じにします。スープ炒飯を作ります。

その場でどんどん発想が広がっていくのも即興ならでは。

高菜とダイスカットにしたチャーシュー、刻んだねぎ、味の素、塩、こしょうも追加し、フライパンにみっちり詰まった炒飯を炒めていきます。

リュウジ

お酒、飲む方じゃなくて料理に使う方、ありますか?仕上げに料理酒を入れたいんです。酒の香りがうつって、高級感のある炒飯になるんです。

img_ryujireport_001-10黄金色の炒飯が完成。スープはのちほど、ほかのメニューが完成してからかけます。

ラーメンの具は味玉、チャーシュー、辛ねぎの3種類

ラーメンの上にのせるチャーシューと味玉は、リュウジさんのアシスタントとして働く料理研究家・双松桃子さんが自身のレシピで作ったものを持参。

img_ryujireport_001-11約1キロの肉を巻いて作られたチャーシュー。

img_ryujireport_001-12フルーティーにするためにパイナップルと一緒に漬けたとのこと。それを聞き「料理研究家っぽいね!」とコメントするリュウジさん。

img_ryujireport_001-13うるうるの味玉。

さらに突如、「辛ねぎを作りましょうか!」とリュウジさん。

リュウジ

ラーメンショップ(フランチャイズチェーン)に置いてあるようなやつを作ります。僕の地元には、ラーメンショップがいっぱいあるんですよね。

img_ryujireport_001-14「青い部分も使いましょう!」とまるごと刻んだねぎを水にさらして辛みをとり……

リュウジ

味付けは目分量です。味の素をばーんと入れて、塩をぱらぱらと。豆板醤を小さじ1.5くらい入れて、ごま油とラー油を入れる。さらに黒こしょうと少しだけにんにく。ラーメンの味を邪魔しない程度に辛味を加えています。

img_ryujireport_001-15あっという間に味付けが施されたねぎ。

カドタさんのナイスアシストが光る

さて、辛ねぎを作り終えたところで残り時間は約10分。一気に緊張感が増してきたキッチンでは、カドタさんのナイスアシストが光っていました。

麺の湯切りが必要とあらばすかさずザルを用意し、お湯を沸かす必要があるとわかれば、さっと鍋に水を汲み、あげく、ふとした合間に排水溝の掃除をすませてしまう。その並々ならぬ機動力に、リアルタイムで見ていた視聴者からも絶賛のコメントが寄せられました。

リュウジ

カドタさんは料理をわかっている方です!

カドタ

僕、バズレシピ(リュウジさんの会社)に入れますかね?

img_ryujireport_001-16スープをざるでこし……

img_ryujireport_001-17かえしを入れたどんぶりに注ぎ入れ………

img_ryujireport_001-18ゆでたてのラーメンを投入し……

img_ryujireport_001-19盛り付けたら完成!

塩ラーメンのトッピングが終わったところで、ジャスト1時間が経過。

img_ryujireport_001-20炒飯も、豚骨スープの汁をかけたら……

img_ryujireport_001-21できあがり!

完成したラーメンと炒飯は『GuuGoo』出演者の皆さんにも大好評。なかなかのボリュームでありながら、するすると胃の中に吸い込まれていきました。

臨場感たっぷりな当日の様子はアーカイブでご覧いただけます。

この記事をシェアする

取材・文:ネッシーあやこ
撮影:猪原悠

アイスム座談会