大人とこどもが「自然体」で楽しむ、お山のカフェ
ーー熊本県 『cafe + antiques KOKOPELLI』

こどもと行ける、旅ごはん。 #2 熊本

2020.04.15

第二回は、熊本編。お山の上にあるカフェ『cafe + antiques KOKOPELLI』です。

※現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止の対策のため、店内での飲食はできません。お庭での飲食もしくはテイクアウトのみの営業に変更しています(期間未定)。

たたずまいから美味しさが伝わる料理たち

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今回はお友達親子に登場してもらいました!

熊本市の西方にそびえる金峰山。宮本武蔵ゆかりの霊巌洞があり、みかん畑が連なる自然と歴史に包まれたこのお山に、お店は存在します。カフェ好きにはたまらないポイントがぎゅっとつまっていて、熊本のカフェ好きなら知らない人はいないほど。その噂を聞きつけた県外からのお客さんも多いそうです。

築130年以上の古民家をセルフリノベーションで蘇らせたこのお店。大きな梁や漆喰の壁、キラキラとしたステンドグラスが配置され、随所にまでセンスの良さを感じられます。

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“タパスプレート”や“豚の角煮アジアンプレート”など、予想外に多国籍なメニューに胸が踊ります。旅が好きなオーナー・橋本聖実さんと、大工と百姓の仕事をしているイギリス人の旦那様ならではのラインナップです。

古民家でいただく多国籍料理

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今回いただいたのは前述の二つのメニュー。“タパスプレート”は、エビやイカなどの魚介類と野菜を、オリーブオイルとハーブやスパイスでコトコトと煮込んだスペイン料理のアヒージョに、注文が入ってから焼き上げる自家製のナンがセット。魚介と野菜の旨み溢れるオイルにナンをつけて食べるスタイルは新鮮!一滴も無駄にしたくないほどの美味しさで、オイルだけど思ったほど重くなくいただけます。また、アヒージョが入る土鍋やプレートの民族テイストの可愛さにも「さすが」のひと言。

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一方“豚の角煮アジアンプレート”は、とろとろになるまで柔らかく煮込んだ豚肉に、八角の風味を利かせ、醤油ベースの甘いアジアンテイストに仕上げた一品。黒米ごはんと併せていただくこちらは、ほろっと崩れるほど柔らかな豚肉に施されたアジアな味付けが、ほんのり甘くどこかクセがありながらも飽きない味。10年通う筆者も毎回オーダーするほど、一度食べれば虜になってしまうメニューです。

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どちらのメニューにもキヌアの野菜マリネ、スープ、サラダ付き。米は自家農園『ココペリ農園』で育てた無農薬で育てた自家製米を使い、野菜やくだものは地元のものを中心に使っているので、安心してこどもに食べさせることができるのも嬉しいですよね。

すべてのランチメニューは単品、もしくはAセット(ドリンクとケーキ)Bセット(ドリンクとショーケースから選べるケーキ)があり、ゆっくりと寛いで過ごせそうです。

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あえて“こども用”を謳わない

こちらでは「こども用メニュー」と謳っているものはありません。それは、お互いに楽しく過ごすため、「まずは大人が美味しくて楽しい時間を過ごすことが大前提」だと考えているからです。

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ただ、そこにひと工夫。親子でシェアすることを考えて、黒米おにぎりやナン、サラダ、スープなどのサイドメニューを追加することができるのです。店内ではお母さんのごはんを取り分けながら楽しんでいる親子もたくさん見受けられました。また、お水は蓋とストロー付きだったり、ジャージー牛乳やりんごジュースがあったりと、こどもと一緒でも安心です。

 

「慈しみの心でいる」をコンセプトにオーナー橋本さんが提供する料理。「大人と同じように食べられる」工夫をすることで、自然とこどもを連れたお客さんが増えたというお話にも合点がいきます。

秘密基地のようなキッズスペースは感動もの!

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畳の座敷席と板張りのテーブル席に囲まれた雑貨スペースはお母さんの目をキラキラさせるポイントですが、店内奥にある階段を昇ると、屋根裏部屋が出現!そちらはこどもが喜ぶおもちゃがそれはもうたっぷりと用意してあり、今度はこどもの目がキラキラに!ご機嫌よく遊んでくれるので、お母さんもお父さんも安心です。

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また、広く取ってあるテラス席があるお庭では、アンティークの三輪車などが置かれており、こどもの好奇心をくすぐる要素が溢れています。

「こどもも大人も」が大切

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こども向けのお店は、こども達が楽しめる分、大人はそれなりに…ということがあったりするんですが、『KOKOPELLI』では、双方がそれぞれに楽しんで満足する要素がギュッと詰まっています。それを自然体でもてなすオーナーの人柄が、多くのファンからのラブコールが絶えない理由なんだと思います。

「自分のご褒美に」「こどもに美味しいものを」「一緒に楽しみたい」。いずれも叶えてくれる、熊本のお山の上にある楽園のようなカフェ。一度訪れてみてください。

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タパスプレート 1,400円
豚の角煮アジアンプレート 1,200円
※Aセット(ドリンクとケーキ)は+300円、Bセット(ドリンクとショーケースから選べるケーキ)は+500円
黒米おにぎり(2個) 200円

店舗情報

cafe + antiques KOKOPELLI
ココペリ
熊本市西区松尾町平山592
096-245-8187
営業時間 11:00〜17:00(フードオーダーストップ16:00、カフェメニューは16:30)
定休日 不定休
Instagram @cafeantiqueskokopelli

大塚淑子

1985年生まれ。福岡県八女市出身。大学在学中より好きな写真を気まぐれに撮り集め、好きな文章とも関われる雑誌編集者を目指す。フリーペーパーの編集を経て、熊本の出版社に入社。タウン誌の副編集長を務める。2019年よりフリーの編集者・フォトグラファー・ライターとして活動。

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