ご近所グルメを家で楽しむ――娘の好みに合わせた野菜たっぷりの食卓

となりのおうちの「1週間ごはん」 #2

2020.04.20

普通の家庭のリアルな1週間のごはんを紹介するシリーズ、「となりのおうちの『1週間ごはん』」。今回は、東京武蔵野市に住む会社員・北原なつみさん宅の夕食を見せてもらいました。北原家は、なつみさん、8歳年上の夫、5歳の長女、0歳の次女の4人家族。なつみさんは現在、育休をとっています。野菜が大好きな長女ちゃんに合わせつつ、ご近所の飲食店・食材店のサービスを活用した料理が並ぶ食卓。毎日とってもおいしそうです。

img_weekly_002-guest.jpg

北原なつみさん

会社員。東京都出身。大阪支社に配属された際に現在の夫と出会い、職場結婚。結婚と同時に東京本社に転勤となり、3年ほど離れて暮らす。2014年長女誕生。2018年4月に現在の家に転居。2019年、次女誕生。現在、育休取得中。好きな食べ物は、酒の肴。

トマトにセロリ、カブ。生野菜が大好きな娘

北原なつみさんの1週間ごはん

——ではさっそく、月曜日のごはんから見ていきましょう。


月曜日

ポトフ、ほうれん草のクリームスープのアレンジ、ベビーリーフの付け合わせ、焼き鳥、きゅうり、トマト、白米


月曜からなんだか疲れていて、煮るだけのポトフにしました。あと、残っていたほうれん草のクリームスープに、チーズとバターを足したもの。きゅうりとトマトは切っただけです。

——野菜たっぷりの献立ですね。

長女が、生野菜好きなんですよ。だから、切っただけの野菜がわりと登場します。

あと、写真に写ってないんですけど、保育園の近くの焼鳥屋さんで買った焼き鳥も食べました。高齢のご夫婦がやっているお店で、そこのつくねが好きなんです。前を通るといい匂いがするので、長女が「食べたい!」って言うんですよ。2週間に1回くらいは買ってますね。


火曜日

ミートソーススパゲティ、ベビーリーフとトマトとセロリのサラダ


これはバーミキュラのライスポットで作ったミートソースです。バーミキュラのライスポット、買ったはいいものの結局ごはんを炊くのにはあまり使っていなくて、けっきょく別の炊飯器を買ったので、バーミキュラは煮込み料理などに使っています。

——これでミートソースを作るのは楽ですか?

まあまあ楽ですね。でもホットクック(※)みたいに、材料入れてスイッチ入れたら出来上がる、みたいなものではなくて。火事の心配がなくて、次女の「泣き声呼び出し」がかかっても、加熱したままその場を離れられるのが利点かな。
※シャープの調理器具。食材と調味料を入れておくと自動で調理が完了する

あとは、ベビーリーフとトマトとセロリのサラダ。

——えっ、長女ちゃんはセロリも食べられるんですか。

食べますねえ。わりと好きそう。逆に、お肉がそんなに好きじゃないんです。赤身の肉やひき肉なら食べてくれるかな、という感じ。ミートソースはよく食べるので、頻出メニューです。

img_weekly_002-02.jpg
「セロリがすきです!」


水曜日

和風だしの鍋、サラダの残りのアレンジ、きゅうり、トマト、白米


これは何鍋でもない鍋ですね。茅乃舎だしを使った鍋。茅乃舎だしを使えばなんでもおいしくなると信頼してて(笑)、味付けは白だしだけです。入れている野菜は、もやし、えのき、にんじん、白菜、小松菜、大根かな。あと豚肉とマロニー。

——鍋本体は洋風ですね。

これは結婚祝いでもらったル・クルーゼです。うちにある楕円の鍋で一番大きいので、わりと鍋料理に使ってます(笑)。

img_weekly_002-03.jpg

サラダは……あ、夫がランチのために買ったけど、食べなかったから持って帰ってきたやつですね。それにツナを混ぜて出しました。

——あ、そういうパターン、ありますよね(笑)。早めに食べちゃわないと、と。そしてまたきゅうりとトマト。野菜いっぱいでいいですね。

普通だと思ってたんですけど、うちって野菜多めですか?

——いやあ、わりと多めだと思います。

ぬか漬けに油そば。近所で買えるおいしいもの


木曜日

たらこ鍋、ぬか漬け、かぶの浅漬け、白米


たらこ鍋はインスタで誰かが紹介してて、作ってみようと思ったんです。私、たらこが好きなので。グッチ裕三さんが昔、テレビで紹介したレシピらしくて、「グッチ裕三 たらこ鍋」で検索するとレシピが出てきます。

——たらこ、どーんとそのままのせるんですね。

あ、本当はある程度汁に溶かすらしいです。たらこなしでも食べられるように丸ごと入れました。じつは私以外の家族はたらこが嫌いなんですよ。おいしかったけど、みんなにとってはただの和風鍋だったかも(笑)。

この日は、少しお酒も飲んだかな。

img_weekly_002-04.jpg
「ままはもともとおさけがだいすきでして・・・」

あとは、近所の商店街で買ってきたぬか漬けと、茅乃舎だしの浅漬けの素を使ったカブの浅漬け。子どもが白米好きなので、1週間に何度か炊きます。

——商店街でぬか漬け買えるの、いいですね。

そうなんですよ。今は育休中だから商店街で買い物できるんですけど、仕事が始まったら行けないかなーと思っています。けっこう早くしまっちゃうので。


金曜日

油そば、かぶのサラダ


——おうちで油そば!おもしろいですね。

近所の製麺所で、生麺にたれがついた油そばセットを売ってるんです。この日のお昼に会っていたママ友が、「あの製麺所の油そばがおいしい。買って帰る」というので、一緒に行って買ったんです。

——チャーシューや卵がのってるほうが、なつみさんの?

そうです。長女にとってはちょっとチャレンジでしたね。初めて食べる油そばだったので。少しずつ食べられるものが増えているので、大丈夫かなと。あとは、カブのサラダ。カブに青じそドレッシングをかけただけです。長女はカブも好きなんです。次女には、離乳食でカブを初めてあげました。

居酒屋の持ち帰り用お惣菜セット、8品で1200円


土曜日

くら寿司で外食、家に帰ってからいちご


——ええと、これは……?

すみません、この日くら寿司に行ったんですけど写真を撮るのを忘れてしまって。家に帰ってから「ビッくらポン」(※)を撮りました(笑)。あと、お寿司だけじゃ野菜や果物が足りないかなと思って食べたいちごです。
※ 回転寿司屋「くら寿司」で、5皿に1回引けるガチャガチャ型のくじ

——くら寿司、よく行くんですか?

けっこう行きますね。長女がビッくらポン大好きなので、他の回転寿司よりもよく行きます。保育園の帰りに「くら寿司行きたい!」とせがまれて行く、という展開が多いですね。

土日はけっこう外食してます。家族で公園に行ったりと、出かけることが多いので。昼から遊んで16時くらいになってきたら、もう17時くらいにお店に行って早めに食べて帰ろうか、という感じになります。

img_weekly_002-05.jpg


日曜日

お惣菜セット、フルーツトマト、かぶの浅漬け、味噌汁


——そして、日曜日。すごい、豪華ですね!

これ、買ってきたお惣菜です。最近、近所に念願のお惣菜屋さんができたんですよ。しかも、飲み屋さんが別業態として出店したお惣菜屋さん。保育園の帰りに行ける場所にあります。

——わわ、最高なやつですね、それは。

メイン3品とおかず5品のセットで1200円だったんです。うちはみんな少食なので、これだけあれば全然足りる。しかも、けっこうツボを付いたメニューなんですよ。メインはアジフライとからあげとメンチカツ。おかずの方は、野菜を使った料理ですね。

——自分で作ったら8品も用意しないですよね。

そうなんですよ。しかも、味付けがスパイシーだったりしなくて、子どもも食べやすいのがうれしいですね。あとは、お味噌汁、フルーツトマト、カブの浅漬け。長女がフルーツトマト好きなので、ママ友と情報交換してなるべくおいしいのを買うようにしています。というのも、「フルーツトマト」って書いてあるのに全然甘くないトマトとかもあって、油断できないんです。

——わかります…! そうか、おいしいトマトを買うのには情報が必要なんですね。

「あのスーパーには静岡産のが入ってた」とか「去年は○月くらいから置き始めた」とか、そういう情報を交換するんです(笑)。

野菜スティックとバゲットを好む赤ちゃんだった

——自分が幼い頃、苦手な野菜が多かったこともあって、長女ちゃんの「野菜食べ力」に感心しました。

離乳食終わって、歯が生えた頃くらいから野菜スティックをよく食べてましたね。ブロッコリーも好きなんですよ。食べない野菜ってなんかあるかな……あ、ナスはあまり好きじゃないかも。食感がパリパリしてたり、シャクシャクしてたりする野菜が好きなんだと思います。

——なるほど。

パンもカリカリ系が好きで、赤ちゃんの頃からバゲット食べてましたね。

——野菜スティックに赤身の肉、バゲットって、ビストロのメニューみたいですね。

あはは。ほんとに小さい頃から、ふわふわのパンより固いパン食べてましたね。

img_weekly_002-06.jpg
なつみさんがつけた梅酒と梅シロップ

——ごはんを作る時に、心がけていることはありますか?

長女が嫌がるので、胡椒を使わないようにしています。ポトフの時も、取り分けた自分のお皿には胡椒振りましたけど、全体にはかけない。薄味でやさしい味の料理が多いかもしれません。そう考えると、基本的には長女の好みに合わせてるのかも。

——夫さんは、どういう食べ物が好きなんでしょうか。

ベビーリーフが好きですね。

——べ、ベビーリーフ……! 好きな食べ物でベビーリーフが出てくるとは思いませんでした。

食に関心があんまりなくて、料理もしないんですけど、ベビーリーフはよく買ってくるんですよ。少し苦味のある、あの味が好きみたい。一人で、これらのメニューにベビーリーフを追加して食べたりしています。

img_weekly_002-07.jpg
「夫さんはベビーリーフが好き」で盛り上がる

——夫さんは料理されないんですか?

朝ごはんの用意はしてくれるようになったかな。スクランブルエッグとウインナー、いちごやトマトを切って盛り付ける、などはやってくれます。夜は私と子どもで先に食べることが多いですが、朝はわりと家族みんなで食べます。

——夫さんと同じ会社で働いていると聞きました。

そうなんです。でも、結婚と同時に私が大阪から東京に転勤になって。しばらく大阪と東京で離れて暮らしていたんですよ。当時は帰るのも遅かったし、一人分だけごはん作るのも効率悪いしって感じで、家で食事を作った記憶がほとんどないですね。

——じゃあ、毎日ごはんを作るようになったのは、お子さんが生まれてからなんですね。

そうですね。茅の舎のだしの良さに目覚めたのも、子どもが生まれてからです(笑)。だしを使った料理は、子どもも食べやすいかなって。

img_weekly_002-08.jpg

近所の飲食店で、持ち帰りをフル活用する

——あと、お話をうかがっていて、家の周りにテイクアウトできるお店がいろいろあっていいな、と思いました。焼鳥屋や製麺所、お惣菜屋など。

あー、そうですね。個人が運営している飲食店で、いろいろ調達したいなと思ってるんです。今回は登場してない中で言うと、近所には日曜夜に1週間分10品くらいのおかずセットを、タッパーに入れて売ってくれるお弁当屋さんもあります。

——えっ、すごい。

日曜日中なら何時でも取りに行けて、どのおかずが何日保存できるかも書いてある。冷凍可能なものもあったはず。ちょっとエスニック風の辛い料理も混じっていて、それは子どもが食べられないのが難点ですけど、総じておいしい。産後、あまり体が動かないときに夫に買ってきてもらってました。育休明けたら、また頼もうかな。

あと、近くにおいしいもんじゃ焼きのお店もあって。次女が生まれてから行ってないんですけど、どうやらテイクアウトもできるみたいなんです。そこも、今後は駆使したいなと思ってます。

——自宅でお店の味が楽しめるのって、いいですよね。なつみさんのお話から、限られた時間とリソースでなるべくおいしいものを食べようとする意志を感じました。

あはは、おっしゃるとおりです。そう言われてみたら、できるだけいいものを食べたいという気持ちがけっこう強いのかも。ここに住み始めてまだ2年くらいですが、近所のおいしいお店は常に探してます。あ、近くの魚屋さんもいいんですよ。ちょっと高いけど、おいしい。子どもも一緒に食べられるご近所グルメ、これからも探していきたいです。

img_weekly_002-09.jpg

崎谷実穂

札幌生まれ。2012年、ライターとして独立。現在はビジネス、教育関連の記事や書籍のライティングを中心に活動。著書に『ネットの高校、はじめました。新設校「N高」の教育革命』、『Twitter カンバセーション・マーケティング』、共著に『混ぜる教育』。構成協力に『発達障害を生きる』(NHKスペシャル取材班編)など。食に興味があり、ホームパーティ料理を習う連載を担当していたことも。料理をするのも外食するのも好き。
この記事をシェアする

撮影:村上未知