自炊料理家が本気で試してみた!便利な鉄板「焼き焼きグリル」

自炊ラボ #6

LIFE STYLE
2024.03.19

自炊料理家の山口祐加さんが気になる、日々の自炊にあったら嬉しい食品や調理道具を一つ取り上げて、使った様子や感想をお届けする「自炊ラボ」。今回は魚焼きグリルで使える鉄板、「焼き焼きグリル」です!山口さんが全力でおすすめしたいというポイントを紹介してくれました。


第六回のテーマは魚焼きグリルで使える鉄板、「焼き焼きグリル」です。

私は料理する人を増やすために活動しているので、ホームセンターに売っているくらいの庶民派の道具を使って、誰でもできるような料理を広めたいと思っています。なので、自分の好みの道具はありますが、あまりこだわりを持ちたくないのです。

でも、この「焼き焼きグリル」だけは一つ買うことをおすすめします。魚焼きグリルは魚がおいしく焼けていいけど、洗うのがとにかくめんどうで使っていない!という方(昔の私です)に全力でこの魅力を伝えたく、今回は熱量込めてお届けします。

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魚焼きグリルで焼く魚はやっぱり絶品!

まずは使い方

「焼き焼きグリル」は、魚焼きグリルに直接入れられる鉄板で、食材を焼いたらそのまま鉄板ごと食卓に出せる優れものです。私が持っているのは、魚焼きグリルに2枚並べて入れられる「スリム」のサイズです。

使うときはまず鉄板を少しガスコンロで温めてから食材をのせます。

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グリルの出し入れは、専用の着脱式ハンドルがついており、ひょいと持ち上げられます。

この日は冷蔵庫に残っていた玉ねぎをくし切りにして8分ほど中火で焼きました。最後にお醤油をかけたらいい香り!

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そして付属の木の板にのせてそのまま食卓へ。ジュージューと音のなる料理が食卓にあるだけで高揚感があります。

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食べ終わったらたわしでお湯洗いし、ガスコンロに置いて水気を飛ばしたら手入れ終了です。

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ほったらかしで調理ができて、何を焼いてもカリッとおいしそうな焼き目がつき、鉄板が熱いから料理が冷めない上に、お皿に移さなくて良いので洗い物も減る。消耗品でもなく、大事に使えば一生物。こんな優秀な道具が存在するのか、と、今でも使うたびに思います。

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冷蔵庫の残り野菜とブリを入れて焼けば一皿でメインディッシュに。

おすすめの使い方

私が「焼き焼きグリル」を使ってよく焼くのは、魚の切り身、干物のししゃも、豚肉のスライス、ウインナーなどのたんぱく質類。

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塩豚をスライスして焼くとごちそう。

それから冷蔵庫にあまりがちな中途半端な野菜や、厚揚げなどサブのおかず。葉物以外の野菜であればだいたい上手に焼けます。素焼きでもいいですし、オイルを絡めて焼くとよりリッチな仕上がりになります。野菜にチーズを載せて焼くと子どもも喜んで食べますよ。

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長芋と舞茸を焼いて柚子胡椒でいただきました。

それからこの道具は、レシピから離れて料理してみたい人にもぜひ使ってみてほしいです。ししとうなら、美しい緑は残したままさっと焼き目を入れたいので、強火で4分くらい。ししゃもはじっくり焼きたいので、弱火で7分くらい。自分が今日食べたい味と仕上がりをイメージして、火加減と分数を調整していく。その通りに着地できたときは小さくガッツポーズ。焦げ始めるときは、明らかに焦げた香りが漂うので、鼻をきかせて料理すれば大きく失敗することもありません。

こんな人におすすめ

・魚焼きグリルを活用したい人
・直火焼きの魚が食べたい人
・献立を考えるのがめんどうな人(とりあえず素材を焼けば様になります)
・シンプルな料理が好きな人
・鉄板を洗って乾かすくらいならやってもいいという人

焼く、という原始的でシンプルな調理方法にこれほど魅力があることに、「焼き焼きグリル」を使うことで気付きました。使うたびにささやかな発見があり、今ではなくてはならない自炊の相棒に。今後の自炊でまだ焼いたことのない食材を、「焼き焼きグリル」で焼けることを思うと、まだまだ楽しみが残されている気がします。

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