寒い季節にはやっぱりお鍋!体温まる「簡単スンドゥブチゲ」

枡田絵理奈の「聴くコラム」 #32

FAMILY
2023.01.31

img_masudacolumn_title2.jpg

元TBSアナウンサーで、現在は広島在住のフリーアナウンサー枡田絵理奈さんによる「聴くコラム」。毎回「食」や「暮らし」にまつわる様々なお話をしながら、枡田さんおすすめの「おうちごはん」を一品紹介してもらいます。

第32回のテーマは「好きな鍋」について。枡田さんお気に入りの鍋のお店やお取り寄せ、自宅で作っている鍋料理をご紹介します。またコラムの最後では、おうちで簡単に作ることができる「スンドゥブチゲ」の作り方も。簡単でおいしい!レシピとともに、コラムをお楽しみください。


音声を再生してお楽しみください。
SpotifyVoicyでもお聴きいただけます!


2023年の豊富は「姿勢を良くする」です

新しい年を迎えて、みなさんいかがお過ごしですか?

私は、家族と楽しい時間を過ごしながら新年を迎えて、2023年の抱負をどうしようかなと考えたわけですが…今年は「姿勢を良くする」にしたいと思いました。

最近、子どもたちが私のスマホを使って不意打ちで私のことを撮ったりするんですけど、その写真を見て衝撃を受けたんですよね。だれ?このおばあちゃん、みたいな…(笑)。

背中はすっかり丸まって、首が前に出ちゃってたりとかして。あごの下とかもたるんでいて、なんかすごく衝撃を受けてしまって。

鏡を見る時とか、仕事や自撮りで写真を撮る時は、やっぱり自分にとって都合のいい角度になるので、自分のことを「良いフィルター」を通して見てしまっていたんですが、家族が見てる普段の私の姿はこれなんだ、と現実を見た気がしました。

なので、今年はしっかりとインナーマッスルなどを鍛えて、姿勢を良くしたいなと思っています。そうすれば、きっと肩の凝りや目の疲れが軽減されたり、家事も動きやすくなったりするんじゃないかなと思っています。

それからもう一つは、大好きな女性からいただいた「二つの鏡を持っていなさい」という言葉。この「鏡」というのは、例えではあるんですが、一つは自分の現実をしっかりと映す鏡。もう一つは女優ライトのように、自分が良く見える鏡。この二つを持ちなさい、というお話です。

現実にしっかりと向き合いつつも、自分のことを愛してあげたり、甘やかしてあげたり、褒めてあげたりする面も大事にしながら、「二つの鏡」を持って過ごしていけたらなと思っています。

とろろ、薬膳、にんにく。栄養たっぷりなお鍋の専門店

毎日寒くて本当にお鍋がおいしい時期になりました。お鍋はヘルシーで、野菜もタンパク質も、炭水化物もとることができます。

味付けも豊富にあって飽きがこないので、忙しい主婦にとっては最高の味方だし、アスリートの主人にとっても、本当に100点満点の料理なんじゃないかな、と思っています。

わが家では本当に頻繁にお鍋を作るのですが、まずはお気に入りのお店のお鍋をご紹介したいです。東京の恵比寿にある「自然生村」のとろろ鍋です。

自然薯(じねんじょ)という山芋の仲間、みなさんご存知ですか?普通の山芋よりかなり粘りが強いもので、お皿をひっくり返しても落ちないくらい。お箸でとろろを引っ張ると重みを感じるほどです。滋養強壮に良さそうな食べ物ですが、実際に通常の山芋よりも、さらに栄養が豊富と言われているんです。

このお店は、志村けんさんに教えていただいた自然薯の専門店で、TBS時代によく通っていました。ちょっと体が疲れていたり、肌が荒れていたり、栄養が欲しいなあと思う時には、よくこのお店に駆け込んでいたんです。

このお店に自然薯のとろろ鍋というのがあって、和風の出汁に野菜がたっぷりと入っていて、その上からとろろがもう、表面が見えなくなるくらい一面にどぼどぼっと入っているんですね。とろみと出汁のうまみが最高で。他のものとは比べられない、オンリーワンのお鍋だなと思っていて、冬に東京に帰ったら食べに行きたいといつも思っているお鍋料理です。

あとは、赤坂のTBSの近くにあった「天香回味(テンシャンフェイウェイ)」という火鍋のお店も大好きで、しょっちゅう食べに行っていました。

赤くて辛いスープと薬膳がたっぷり入った体に良さそうな白いスープを、自分の好きな割合で混ぜて食べるんですけど、そこに丸のままのにんにくを10個ぐらい入れるのがすごく好きで。だんだんとにんにくのうまみが溶け出してきてスープがおいしくなるんです。1時間ぐらい煮て、においが気にならなくなった、ほくほくのにんにくをそのまま食べるという、そこまでのセットがすごく好きです。

東京に住んでいらっしゃる方はもちろん、東京に旅行される方にも、ぜひ行ってみていただけたらと思います。

おうちで食べられる、お気に入りのお取り寄せやお鍋の素

おすすめのお取り寄せのお鍋もあります。

京都にある「鳥せい」さんという錦市場にある精肉店のお鍋で、朝挽きの鶏肉を冷凍して送ってくれるんですが、それに超濃厚な水炊きスープがついてきます。コラーゲンの塊がものすごく濃厚で、クリーミーさを感じるぐらいのスープなんです。そこに塩とこしょうを加えるだけで、絶品のスープになります。

お肉も、朝挽きの鶏肉ってこんなに弾力があって、プリプリなんだ!って驚きで。すごく生命力を感じる鶏肉で、このスープと鶏肉の組み合わせが最高なので、ぜひ試してみていただけたらと思います。

おうちで作る鍋で好きなのは魚のしゃぶしゃぶです。前のコラムでお話したことがあるんですが、広島に住んでから釣り人のお友達がたくさんできて、時期になるとブリとかはまちをいっぱい持ってきてくれるんですね。

もちろん、お刺身で食べるのが一番おいしくて大好きなんですが、二日目にはそれをしゃぶしゃぶにしていただくんです。お水の中に昆布とお塩を入れて沸かして、薄めに切ったお魚をしゃぶしゃぶして、細切りのねぎと水菜をたっぷり入れます。それをくるんでポン酢につけて食べるのが、もうすっごくおいしいです。

スーパーでお刺身のサクを買ってきて自分で薄切りにしてもできますし、最近はぶりしゃぶ用とかも売られているので、試してみてくださいね。特別な鍋用のスープがなくても、十分おいしく作れます。

ちなみに、子どもたちが好きなのが、戸村フーズの「しゃぶしゃぶタレ」というもの。醤油ベースの甘い味で、それを使うと野菜も魚もバクバク食べてくれます。もちろん大人が食べてもおいしくておすすめです。

それから、広島といえばレモン鍋もとってもおいしくて大好きです。塩味のスープにちょっとレモンが効いている感じで、最初はすごくあっさり食べられるんです。でも、だんだんと肉と野菜のうまみが溶け出して、食べている間にどんどんスープにコクが出てくるんです。この味の変化もすごく楽しくて、主人も大好きです。

夏場の食欲が落ちた時にもさっぱり食べられるので、一年中レモン鍋の素をストックしています。カルディでも買えますし、広島のお土産にもレモン鍋の素がありますので、物産展などへ行った時にチェックしてみていただけたらうれしいです。

鍋を語りだすと本当に止まらない(笑)。ぜひ、みなさんのおすすめの鍋料理も教えていただけたらうれしいです。冷える季節、体を温めながら野菜をたっぷりとることができるお鍋料理はとても体にも良いので、みなさんもいろんなお鍋料理を楽しんでみてくださいね。

大人ならではの楽しみもたまにはいい♪「簡単スンドゥブチゲ」

「聴くコラム」で毎回ご紹介している、わが家のおうちごはん。今回は「簡単スンドゥブチゲ」です。今回は初めて、子どもが一緒に楽しめないメニューなんですが、私がスンドゥブチゲが大好きすぎて、どうしても家で作りたいということで考案しました。


材料

  • 豚バラ肉
  • あさり
  • 長ねぎ
  • もやし(あれば)
  • ニラ(あれば)
  • 豆腐
  • キムチ
  • ごま油
  • 韓国の粉唐辛子(なければ、一味唐辛子)
  • にんにくのチューブ
  • ダシダ(なければ、ウェイパー、鶏がらスープの素)
  • 味噌

作り方

1. フライパンにカットした豚バラ肉、キムチ半分、ねぎ、ごま油、粉とうがらし、にんにくを入れる。
img_masudacolumn_032-01
2. 1をぐるぐるとしっかりと混ぜる。最初に混ぜるのがポイント!
img_masudacolumn_032-02
3. よく混ざったら、火にかけて炒める。
img_masudacolumn_032-03
4. にんにくの香りが立ってきたら、水400ccとダシダ1本、あさり、味噌、カットした豆腐、もやしを入れる。
img_masudacolumn_032-04
5. 味噌を溶き入れて、ニラと残り半分のキムチを入れる。
img_masudacolumn_032-05
6. 卵を落とし入れたら完成!
img_masudacolumn_032-06

鍋料理ということで、もやしやニラも入れていますが、豚肉、あさり、長ねぎがあれば十分おいしいです。韓国の万能調味料の「ダシダ」は、コストコやカルディにも売っていますよ。

とにかくおいしいチゲをずっと作りたくて、いろいろ試していたんですが、いつも何かが足りなくて。「どうやったらおいしく作れるんだろう?」と思っていた時に、韓国人のお友達が「最初に全部の材料を混ぜてから火にかけるのがコツだよ!」と教えてくれて。それでぐっと味が良くなったんですよね。

あと、お味噌を大さじ1杯入れることも大きなポイントです。お味噌によって深いコクとうまみが出ておいしくなるんです。そして、やっぱり「ダシダ」。これがあるだけで韓国風の味わいになります。

主人も本当に韓国料理が大好きで、このレシピで作るおうちチゲは、お店で食べるお気に入りのチゲくらいおいしいと言ってくれているので、私の中でもけっこう自信作です。

もしダシダが余ったら、わかめスープを作るのもおすすめです。ちょっとごま油をたらすだけで、韓国風のおいしいスープができるので、おうちで焼肉をする時にも使えます。チャーハンにもおすすめです。

ちなみに、「チゲ」が韓国語では「鍋」という意味らしいので、チゲ鍋っていうと「鍋鍋」になっちゃうんですよね(笑)。スンドゥブチゲ、というのはお豆腐が入ったチゲという意味。でも、お豆腐がなくてもおいしいです!ご自由にアレンジを楽しんでくださいね。

さいごに

枡田絵理奈の「聴くコラム」、今回は、「鍋」についてお話ししました。

アイスムのページからは、感想やリクエストをお送りいただけます。ここで、いただいたコメントをご紹介します。

毎回楽しく読んで聞いています。楽しくて、何度も読んでいます。枡田さんは4月から一人の時間が増えるのですね。最初はあっという間に感じますが、慣れると一人時間が楽しく感じますよ!

メッセージありがとうございます。

一番下の子が4月から幼稚園に行き始めるのが、楽しみでもあり、寂しくもあり。娘ももう少しで幼稚園に行くことをわかっているのか、いつも以上に甘えん坊になったり、ずっと私の足にしがみついていたりするので、家事がなかなかはかどらないこともあるんですけど。「今だけだな」と思うと、もう切なくて愛おしくて、家事なんていいや!っていう気持ちになって、たっぷりと娘を溺愛しています。

4月からは自分の時間ができるので、姿勢を良くすることもそうですし、今年はいろいろとアップデートしていけたらと思っています。

こうして感想をいただけると私もとてもうれしいですし、励みになります。リクエストや質問にもなるべくお応えしたいと思っていますので、ぜひ気軽に送ってみてくださると嬉しいです。Voicyのコメント欄でもOKです。お待ちしています。

それではまた次回お会いしましょう、枡田絵理奈でした!

この記事をシェアする

文・音声編集:佐々木沙枝
カバー写真:前康輔

アイスム座談会