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バター醤油の風味が食欲をそそる。子どもも好きな「ミートローフ」

枡田絵理奈の「聴くコラム」 #39

FAMILY
2023.08.31

元TBSアナウンサーで、現在は広島在住のフリーアナウンサー枡田絵理奈さんによる「聴くコラム」。毎回「食」や「暮らし」にまつわる様々なお話をしながら、枡田さんおすすめの「おうちごはん」を一品紹介してもらいます。

第39回のテーマは、「ストック食材」について。普段ストックしている食材やその管理、もしもの時の備えなどをお話しています。またコラムの最後では、おうちで簡単に作ることができる「ミートローフ」の作り方も。簡単でおいしい!レシピとともに、コラムをお楽しみください。


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家族でのんびりと過ごしたい夏の旅

夏休みも終わりに近づき、日常が戻りつつあるという方も多い頃かと思いますが、みなさんいかがお過ごしですか?

今年は夏祭りや花火大会など、外でのイベントを楽しめたという方も多いでしょうか。私は実はですね、これが放送される頃には「北海道に行ってきました!」と言えているはずです。

北海道に親戚がいるので、主人の遠征中に子どもたちを連れて、北海道へ行こうと思っています。去年の夏もそこで過ごしたのですが、「向こうの山までうちの庭だよ」という感じの大自然の環境で、朝もぜんぜん暑くなくてさわやかなんですね。

朝は、鳥のさえずりで目が覚めます。そして、ドアを開けると目の前には草原が広がっていて、子どもたちは起きた瞬間、サンダルをパッと履いてこの草原に駆けて行きます。ただ自然と触れ合うだけですごく癒されるので、今年も楽しみにしています。

実は北海道旅行は息子が生まれてから毎年企画していたのですが、なんだか堂林家はこの時期になると夏の疲れが出てくるのか、ちょっと体調を崩しやすいんです。実際に行けたのは去年が初めてでしたので、今年も無事に行けたらと思っています。

枡田流、肉と魚の冷凍保存方法

みなさんはいつも必ずストックしている食材はありますか?私はかなりの「ストック魔」で、ストックがないと不安になってしまいます(笑)。

夕飯の買い物に子どもたちを連れて行こうと思っていたのに、末っ子が眠くてグダグダになってしまって「この状態で買い物に行くのはつらい…」となってしまう時や、雨が降ったり暑すぎたりで、「もう3人を連れての買い物は無理!」と思う時もあるので、一日から二日ぐらいはスーパーに行かなくても料理ができる環境を整えるようにしています。

そんなわが家はどんなものをストックしているのかをちょっとご紹介しますね。

まず、お肉とお魚は冷凍庫にたくさんストックしています。お肉はふるさと納税で頼むことが多いです。買う時のポイントは、大きい肉が塊になっているものではなくて、250gずつぐらい小分けになっているもの。そして、真空パックされて、冷凍されているものをいつも探しています。

250gというのが、ちょうど使いやすい量なんですよね。わが家は鶏肉や豚肉が多いです。解凍したらすぐに料理に使えるので、愛用しています。

広島に「ギョウザの邑」というお店があって、そこがお肉を冷凍して真空パックで小分けにして送ってくださるんです。お店の方に「ミンチと豚バラ肉と豚のしゃぶしゃぶ肉、あと牛肉もちょっと欲しいです。予算はいくらぐらいでお願いします」ということをお伝えすると、すべて調理しやすい状態にして送ってくれます。

お肉って、重なっちゃっていると解凍をするのが難しかったりするんですけど、このお店では一枚一枚をきちんとばらした上で、セロファンで挟んでお肉を重ねてくれるのですごく使いやすいんです。たぶん全国配送していると思うのでチェックしてみてください。

魚は、釣り人のおじさまたちがたくさん身近にいますので(笑)、そういった方たちからもらった鮮度の高いお魚を内臓だけ取って、冷凍しておきます。そうすると、後は煮付けにするなどしてすぐに食べられるので便利です。

特に気をつけているのは野菜のストック

野菜ってどうしてもすぐに傷んでしまうので、冷凍保存できる野菜はなるべく冷凍で保存するようにしています。とうもろこしを一気に茹でて全部バラバラにして冷凍コーンを作ったり、玉ねぎも最初に全部みじん切りにした状態で冷凍すると忙しい時に助かるので、自分自身で冷凍野菜のストックを作っています。

それから市販の冷凍野菜もよく使っています。愛用しているのは食材宅配の「Oisix」。ここにみじん切りのにんにくがあるのですが、これを使い始めてからはにんにくを買わなくなりました。使いたい分だけ使えて、すごく便利です。

あとはOisixの「5種野菜ミックス」や「みじん切りの玉ねぎ」。これらを冷凍庫にいつも保存しています。みじん切りは自分でも作りますが、これらがあるおかげで、まな板と包丁を使わないですぐにお料理に入れるので助かっています。スープ、ハンバーグ、オムライスなんかを作る時にもすごく時短になるので、ぜひみなさんも試してみてください。

私はインゲンのごま和えが大好きなので、これも常にストックするようにしています。あとはあさり。見つけた時にキロ単位で大量に買って、一気に砂抜きをして、冷凍しています。あさりは冷凍保存するとうまみが凝縮し、栄養価が高くなるというメリットがあるんですよね。

お味噌汁やあさりの酒蒸し、アクアパッツァを作る時にも、さっと気軽に使うことができるので、あさりもいつもストックしています。

いざという時の非常用ストック

もうすぐ9月1日で防災の日があるので、非常用のストックの話もできたらと思います。

みなさんもそうかもしれませんが、東日本大震災で、スーパーやコンビニが空っぽになって、冷蔵庫、冷凍庫の中にはほとんど食べるものがないという不安な気持ちを経験したので、わが家では、何か災害が起きた時に家族みんなが一週間くらいは安心して食べられるぐらいの食材をストックしています。

その中でも、やっぱりごはんは大事だなと思うので、わが家では永谷園のフリーズドライのものと、アルファ化米というものをストックしています。アルファ化米はお湯を入れたら15分、お水でも60分で、普通に炊いたかと思うぐらいのおいしいお米ができるんです。お弁当のごはんみたいにできるので、ストレスなく食べられると思い、常備しています。

それから「HOZONHOZON BOSAI SERIES」から出ているレトルトのカレーごはんや五目ごはんも買っています。これは温めなくてもそのまま食べることができます。

ほかにも、カップラーメンや吉野家の缶詰保存用の牛丼や豚丼も家族で2、3日分は用意していますし、非常時にこそ慣れた味で少しでも幸せな気持ちになれたらと思い、準備しています。

水は常にストックしています

わが家はお水も常に100本はストックしている状態なんですが、それは防災用の水とかではなくて、新しく買ったらそれを古いものから順番に飲んでいくという形なんです。

主人がプロ野球選手ということもあって、「二塁打賞」などでお水をもらうことがけっこうあるんですね。あとふるさと納税でお水を頼むことも多いので、それを常にストックしておいて、日常的に飲みながら、何かあった時には備えられるようにしています。

あとは、カセットコンロのカセットも常に12本ぐらいは用意しています。わが家では、両親が広島に来てくれることも多く、MAXで7人が家にいるという状態なので、常にそれくらいはストックしています。

『ひるおび』という番組を担当していた時に、防災に詳しい方をゲストにお迎えしたことがあって、その時に「非常食は買っていても、いざという時に賞味期限が切れていたり、食べてみたら状態が悪くなっていて、食べられたものじゃないということがあるので、定期的に非常食の試食会をイベントっぽくやると無駄にしないでいいよ」と教わりました。

近くの公園にテントとかを持って行って、非常食の缶詰やフリーズドライのごはんでキャンプを楽しみながら味見会、というのもしてみたいなと思っています。

みなさんもこの機会にぜひご自宅のストック食材なども確認してみてくださいね。

ハンバーグよりも簡単?甘塩っぱいがクセになる「ミートローフ」

聴くコラムで毎回ご紹介している、わが家のおうちごはん。今回ご紹介するのは「ミートローフ」です。

私の中で「ミートローフ」って自分で作るようなメニューじゃないような、難しそうな響きがあったのですが、実はハンバーグを作るよりも楽かもしれない…!と、最近ミートローフの魅力に目覚めました。

子どもたちがバター醤油が好きなので、わが家のミートローフはバター醤油味で作っています。


材料

  • ひき肉(※)…250g
  • 卵…1個
  • 玉ねぎ
  • ベーコン
  • コーン
  • いんげん
  • にんじん
  • 塩こしょう
  • ナツメグ
  • マヨネーズ
  • バター
  • 醤油

※合いびき肉や豚ひき肉など、なんでも


作り方

1. にんじんを細い棒状に切る。玉ねぎ、ベーコンは細かくきざむ。コーンは茹でてほぐす。いんげんとにんじんを茹でる。(レンチンでもOK!)
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2. 1で茹でた野菜の粗熱をとる。その間に、オーブンを230℃に予熱する。
3. ひき肉、卵、玉ねぎ、ベーコン、コーン半分、塩こしょう、ナツメグ、マヨネーズを粘り気が出るまでよく混ぜる。
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4. 耐熱容器にクッキングペーパーをしき、残りのコーンをしき詰める。
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5. コーンの上に、3のたねの半分を押すように詰める。
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6. 5の上に、いんげんとにんじんを並べる。
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7. 残りの3のたねを詰める。
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8. オーブンで30分ほど焼く。
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9. 8が焼き上がったら耐熱容器から取り出す。
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10. 耐熱容器にバターと醤油をいれてレンジで温める。(お鍋で温めても!)
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11. 9を食べやすい大きさに切り、10のバター醤油を添えてできあがり! 
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バター醤油は、お鍋でバターと醤油をちょっと温めてもいいですし、やり方はなんでも大丈夫です。レンジにかける場合の耐熱容器は、わが家ではイワキ(iwaki)の耐熱ガラスを使っています。

バター醤油味が甘じょっぱい感じなのですごく食が進みますし、いんげんやにんじんも金太郎飴みたいに、どこを切っても柄のように野菜が出てきて彩りもすごく良くておすすめです。

わが家は、ハンバーグの添え物とかにいんげんとにんじんを出したら絶対に食べないんですけど、ミートローフの中に入っているとぱくぱく食べてくれるんですよね。ぜひみなさんも試してみてください。

さいごに

枡田絵理奈の聴くコラム、今回は「ストック食材」についてお話ししました。わが家のストック食材、まだいろいろありまして、おすすめの冷凍餃子や冷凍焼き鳥もあるので、いつか冷凍食品のテーマなどがあったら、その時にお伝えしたいなと思っています。

今回は編集部からの質問にお答えしたいと思います。

まだまだ暑さを感じる日々ですが、そんな時におすすめの冷たい料理があれば教えてください

これはもう、この時期になったら冷やし中華とそうめん一択みたいになってきてしまいすよね(笑)。火も使いたくないのが私の夏の状態なので…。特にわが家のキッチンは、エアコンの風がなかなか届かないので、火を使うと熱中症が心配になるくらいに熱がこもったりもするんです。なので、洗ってほぐしたら食べられるという流水麺をよく使っています。

錦糸卵を作るのも面倒だったりするので、お鍋やフライパンでかき混ぜた炒り卵を作って、コンビニに売っているカット済みの野菜をパッとかけて、そこにカニカマを割いて入れて完成!というような、まな板も包丁も使わない工夫をしています。

もう少し元気がある時は、お茶漬けの素で冷製スープパスタを作ります。冷たいお茶漬けのスープパスタに、みょうがと梅干しと大葉を入れて、ちょっと味が薄いなと思ったら昆布茶を入れて食べます。

意外と食欲がそそられておいしいので、ぜひ試してみていただけたらと思います。

アイスムのページからは感想やリクエストをお送りいただけます。みなさんからの感想やリクエストはとても励みになりますので、ぜひ気軽に送ってくださるとうれしいです。もちろん、Voicyのコメント欄からでもOKです。お待ちしています。

それではまた次回お会いしましょう、枡田絵理奈でした!

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文・音声編集:佐々木沙枝
カバー写真:前康輔

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