おしえて魚市場の人!まぐろはなぜ食べるところで値段が違うのですか?〜仕入れ・保管編〜

届け!お手紙!!キッチンミノルのおうちで社会科見学

FAMILY
2023.06.28

べものにまつわる、こどもたちの「なぜ?」「どうして?」。おうちのかたもよくかれるのではないでしょうか。そこで、こどもたちからのお手紙てがみ片手かたてに、しゃしん絵本作家えほんさっかのキッチンミノルさんに、実際じっさい工場こうじょうやおみせの方に疑問ぎもんこたえを聞いてきていただきました!写真しゃしん動画どうがで、たのしくリポートします。社会科見学しゃかいかけんがくかけたつもりで、ぜひおさんといっしょに楽しんでくださいね!

今回こんかいは、ふうたさん(10さい)からの、「なぜまぐろは食べるお店で値段ねだんちがうのですか?」というお手紙をもって、神奈川県三浦市三崎町かながわけんみうらしみさきちょうに出かけました!


編集部へんしゅうぶにふうたさんからお手紙がとどきました。

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魚市場うおいちばひと

ぼくは まぐろのおすしがすきです。おすしのまぐろには、おおトロ、ちゅうトロ、赤身あかみ時々中落ときどきなかおちなどありますが、しょうトロというのはあるのですか?大トロはこうきゅうですね。食べるお店で、ねだんがちがうのはなぜですか。そもそもどこが中トロで大トロで赤身なんですか?おしえてください。

東京都とうきょうと ふうた 10さい

編集部はさっそく、いつものようにしゃしん絵本作家のキッチンミノルさんに相談そうだんです。キッチンさんはいつものようにこたえます。

「わっかりました!! まぐろのプロに聞いてきますね!!」
(ビュ〜〜ン)

じつはキッチンさんはまぐろが水揚みずあげされてから刺身さしみになって食卓しょくたくにのぼるまでをったしゃしん絵本『マグロリレー』の作者さくしゃでもあるので、まぐろ関係かんけいのおともだちがおおいのです。


注)マグロリレー
https://www.kitchenminoru.com/07shop/7527.html


最初さいしょ連絡れんらくしたのは「日本にほんおさかなマイスター協会きょうかい」さん。豊洲とよすだけでなく全国ぜんこく魚事情さかなじじょうにくわしく、いつも親切しんせつ的確てきかく情報じょうほうをおしえてくれるのです。


編集注)日本おさかなマイスター協会

さかなをおいしく、かしこく食べるため、魚介類ぎょかいるいしゅん栄養えいよう産地さんち漁法ぎょほう調理ちょうりあつか方法ほうほうなどをまなび、さかなの魅力みりょく素晴すばらしさをつたえる「さかなの伝道師でんどうし」である“おさかなマイスター”を育成いくせい普及ふきゅうするための協会。
http://www.osakana-center.com/meister/top.html


「日本おさかなマイスター協会さ〜ん!こどもからこんなお手紙が届いたのですが……」

日本おさかなマイスター協会さんはすこしかんがえてからこたえます。

「なるほど、それならまぐろ問屋とんや三崎恵水産みさきめぐみすいさんさんがいいかもしれないですね。問屋さんの活動かつどうだけでなく、商品しょうひん開発かいはつや、あたらしい活動もはじめているのでおもしろいし。それに石橋社長いしばししゃちょうはおさかなマイスターなのでなんでも答えてくれるはずです。こちらからも連絡しておくから、いってらっしゃ〜い!」

「いつもいつも的確な情報をありがとうございます!!」
そういうと、あっというまにキッチンミノルさんはびだしていきました。


注)
三崎恵水産

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神奈川県三浦三崎こう拠点きょてんに、まぐろ専門せんもん卸問屋おろしどんやとして1968ねん創業そうぎょう。まぐろおよ水産物全般すいさんぶつぜんぱん加工販売かこうはんばいおこない、全国の飲食店いんしょくてん卸、海外輸出かいがいゆしゅつを行う。半世紀はんせいきわた経験けいけん目利めきりょく仕入しいれた三崎まぐろをとおし、“次世代じせだいゆたかな魚食文化ぎょしょくぶんかつなぐ”ことをモットーに、持続可能じぞくかのうなまぐろ屋を目指めざす。外食事業がいしょくじぎょう(株)ネオ・エモーションでは国内外こくないがいふくめ16店舗てんぽ経営けいえい、オリジナルまぐろ加工品ブランド「FISHSTAND」も手がける。
https://misaki-megumi.co.jp


さあさあやってきました!三崎町!!
ここは神奈川県の三浦半島はんとうさきの先。そして三崎恵水産さんはその先の城ヶ島じょうがしまという島にありました!

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このあめもよう。「うみると写真をっちゃいます」とキッチンさん。ずぶぬれになりながらはしのうえからパチリ。ひだりがいまからいく城ヶ島。みぎがいまきた三浦半島。橋をわたると三崎恵水産さんはもうすぐそこです!

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キッチンミノル

ここだな!……おはようございます!!

石橋社長

おお〜キッチンさん!おはよう!!

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出むかえてくれたのは三崎恵水産の石橋社長。

キッチンミノル

今日きょうはよろしくおねがいします。

石橋社長

よろしく!もう、まぐろの選別せんべつがはじまっているからいってみましょう!

キッチンミノル

は、はいっ!

石橋社長

うちでは二種類にしゅるいの方法でまぐろを仕入れているんだ。ひとつは、市場でまぐろをう方法。もうひとつは、今日みたいにふねのまぐろをまるごと仕入れる「一船買いっせんがい」。

キッチンミノル

船まるごと!!市場で買うのと、どうちがうんです?

石橋社長

ここでだいじなのは、まぐろは一本いっぽん一本、品質ひんしつがちがうということ。 まぐろも人間にんげんやほかの動物どうぶつとおなじように個性こせいがあって、あぶらがのっているもの、赤身が多いもの、大きいものやちいさいものと、いろいろあるんだ。

キッチンミノル

まぐろは一本一本品質がちがう!!

石橋社長

そう。その個性を見わけるのが、仕入れのうでの見せどころ。

キッチンミノル

ほ〜!

石橋社長

市場ではまぐろを一本ずつ買えるので、自分じぶんたちがいま必要ひつようとしている品質のまぐろをえらんで買うことができる。もちろん市場にはおなじまぐろを買いたい人がほかにもいるから、その人たちとセリをしてよりたかい値段をつけた人が買うことになる。だから人気にんきのある良質りょうしつなまぐろは、高い値段で取りきされるんだ。

キッチンミノル

一本一本品質がちがうからこそ、良質なまぐろは多くの人が買おうとするんですね。

石橋社長

そうだね。
反対はんたいに、一船買いは、その船がってきたまぐろをすべて買うこと。いろんな品質のまぐろがざっているけど、大量たいりょうやすく買うことができるという利点りてんがある。そのかわり自分たちのところで品質をしっかりと管理かんりしないといけないんだ。

キッチンミノル

なるほど!

石橋社長

今日は一船買いのまぐろなので、一本一本品質をたしかめながらランクづけをしていくよ。

キッチンミノル

ランクづけ?やっぱりランクの高いもののほうが……

石橋社長

脂がのってうまいよ〜

キッチンミノル

もちろんお値段のほうも……

石橋社長

うん、高くなる。お手紙にもあったけど、まぐろの値段がお店によってちがうというのは、どういうまぐろをそのお店が仕入れているかによるんだ。お店はそのお店にくるおきゃくさんのこのみにあったまぐろを仕入れるから、それによって値段にが出るんだ。

キッチンミノル

なるほど。

石橋社長

ここではよりこまかく26ランクにけることによって、お客さんの要望ようぼうにあうようなマグロをいつも提供ていきょうできるように努力どりょくしているんだ。

キッチンミノル

26ランク!こまか!!そんなにこまかくランク分けする必要があるほど品質がちがうということなんですね。

石橋社長

そうだね。

キッチンミノル

そこまで、まぐろが一本一本ちがうからこそ、ぼくたちが食べるまぐろの値段もお店によってちがうんですね。

石橋社長

お店の場所ばしょなど、ほか要素ようそも関係してくるから仕入れるまぐろの値段だけが影響えいきょうしているわけではないけどね。

あと、まぐろにはいくつか種類があって。それでも値段はわってくるんだよ。

キッチンミノル

まぐろの種類によっても!

石橋社長

そうだね。三崎港で水揚げされる90%は日本近海きんかいではなく、世界せかいの海で釣られて船のうえで冷凍れいとうされたメバチマグロになるんだ。中トロや赤身が多いのが特徴とくちょうだね。

キッチンミノル

中トロ〜いいひびきですね〜〜

石橋社長

大トロが多くて高級こうきゅうなまぐろには、ほんマグロ(クロマグロ)やインドマグロ(ミナミマグロ)があるよ。

キッチンミノル

ビンチョウマグロ(ビンナガ)なんてのも食べたことあります!

石橋社長

ビンナガはマグロのなかでもたくさんれるので、安く流通りゅうつうしているまぐろだね。

キッチンミノル

そういえば、ツナかんのツナってまぐろの英語名えいごめいのことだとおもうのですが……

石橋社長

そうそう、まぐろのことをTUNA(ツナ)とやくすことが多いんだけど、ツナとは「スズキもくサバマグロぞく」に分類ぶんるいされる魚などの総称そうしょうのことで、このなかにはカツオもはいるんだ。

だから、海外のお客さんに説明せつめいするときはうちのまぐろは、TUNA(ツナ)とは別物べつもののMAGURO(まぐろ)だよと説明してっているんだ。

キッチンミノル

ツナにはカツオも入るんですね!らなかったです。

石橋社長

そうでしょ。釣ったあとの処理しょり全然ぜんぜんちがうぞ。

キッチンミノル

えっ!なにがちがうんですか?

石橋社長

日本のまぐろ漁船ぎょせんは、おいしい刺身として食べるために、釣ったあとすぐに内臓ないぞうを処理してマイナス60急速きゅうそく冷凍するのさ。

キッチンミノル

マ、マイナス60度!!

石橋社長

そう、釣ってすぐに船上せんじょうで急速冷凍することによって、食べる瞬間しゅんかんまで鮮度せんどあじがそのままでなんだ。ツナ缶で使つかうものは、最終的さいしゅうてきねつ調理するから、船のうえでは−20℃で冷凍すれば十分じゅうぶんなんだ。

キッチンミノル

40℃も差があるんですか!!
刺身で食べるMAGURO(まぐろ)は、釣ったときから細心さいしん注意ちゅういはらって日本まではこんでいるんですね。

石橋社長

おいしいものをおいしく食べてほしいきもちがつながっているんだね。

キッチンミノル

海はあっちでしたよね。

石橋社長

そ、そうだけど…

キッチンミノル

ありがとうございます!!

石橋社長

う、うん……あっまぐろが運ばれてきたよ。

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キッチンミノル

まぐろでかっ!

石橋社長

今日のまぐろはマーシャル諸島しょとうあたりでとれたまぐろだね。あのコンテナのなかに大体だいたい1トンのまぐろが入っているんだ。カチンコチンにかたまったまぐろは、おもいうえにこおりのかたまりとおなじで、すべってくるからをつけてね!

キッチンミノル

はい!

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石橋社長

コンテナから取りだしたまぐろを一本一本はかりにのせて、まずは重さをはかるんだ。

キッチンミノル

そのあと、のところをっていましたが…

石橋社長

いいところに気がついたね。あの尾を解凍かいとうして、肉質にくしつを見てまぐろのランクづけをするんだ。

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キッチンミノル

尾の肉質でまぐろをランクづけ!

石橋社長

そう。この尾のところで全体ぜんたいの肉質を想像そうぞうするんだね。おく水槽すいそうをみてごらん。

キッチンミノル

尾が温泉おんせんにつかっているようできもちよさそうです!

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石橋社長

きもちいいかはわからないけど…、おをはった水そうに、こおっているまぐろの尾をれていろや脂の入りかた、船でどうやって冷凍されたかなんかもくわしくチェックしていくんだ。

キッチンミノル

どうやって冷凍されたかまでわかるんですか!!

石橋社長

きているうちに冷凍されたのか、そうじゃないのかまでわかるんだ。

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キッチンミノル

真剣しんけんですね。

石橋社長

とても大事だいじ作業さぎょうだからね。

キッチンミノル

おお〜

あれ?こちらではまぐろにあなけていますが……

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石橋社長

これは、よりくわしく肉質を見ているんだ。

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キッチンミノル

これでわかるんですか!!

石橋社長

わかるんです。プロですからね。フフフ…。脂というのはかわ部分ぶぶんに多くあるので、皮の部分をすこし見るだけで脂の質などいろいろなことがわかるんです。ほかにナイフのさりかたの感触かんしょくとかでも判断はんだんするんだよ。脂が多いとやわらかくて、赤身が多いとかたいんだ。

キッチンミノル

まいりました!

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石橋社長

しっかり帳簿ちょうぼをつけて、まぐろにもタグをつけたら仕分しわ終了しゅうりょう

キッチンミノル

ふ〜おつかれさまでした。あれ?仕分けしたまぐろをまたコンテナに入れていますが……

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石橋社長

ランクごとにコンテナに分けて、加工する日まで保管ほかんするんだ。加工じょからこのランクのまぐろがいくつほしいと連絡がきたらコンテナからして加工所に渡す、これも仕入れの仕事しごとになるんだ。

キッチンミノル

なるほど〜

石橋社長

カメラこわれるかもだけど……冷凍倉庫そうこいく…?

キッチンミノル

きます行きます!!

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石橋社長

おお〜威勢いせいがいいね〜
いま、なかはマイナス50℃。覚悟かくごはできてる?

キッチンミノル

さむさの想像ができないんですが…

石橋社長

コンテナがきたら、冷気れいきげないように一緒いっしょに入って!

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キッチンミノル

冷気でいきくるしい…

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あれれ、カメラのうごきがぎこちなくなってきたんですが…

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石橋社長

よし、もう出よう!

キッチンミノル

はいっ!!

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石橋社長

はい、とびらしめるよ。

キッチンミノル

あっ、フォークリフトを運転うんてんしている方はあのままでいいんでしょうか……

石橋社長

大丈夫だいじょうぶ。じつはあのなかは暖房だんぼうがきいているから。

キッチンミノル

あー!それなら安心あんしんだ。だけど、数秒すうびょうしか入ってなかったのに、カメラの表面ひょうめんが凍っている。カメラの機能きのうがもどるまですこしおちください。

それにしてもすごい威力いりょくですねマイナス50℃!!

石橋社長

あはは、すごいでしょ!

船のうえでマイナス60℃に急速冷凍。あとはマイナス50℃で管理して出荷しゅっかする。
これがまぐろがおいしいけつのひとつなんだ。

キッチンミノル

なるほど!

倉庫を出ると、身体中からだじゅうをかけめぐっているのをかんじます!
生きてるって感じです!!

石橋社長

アハハ、よくわからないけど。

この温度おんど維持いじするためには、たくさんの電気でんきが必要なんだ。

キッチンミノル

そうでしょうね。ここまでやすとなると。なつ冷房れいぼうを使うだけでもそうとう電気を使うんですからマイナス50℃になったら…

石橋社長

そうなんだ。ぼくたちがおいしいまぐろを食べられるようになったうらにはたくさんのエネルギーが必要になってしまったんだね。そして、東日本大震災ひがしにほんだいしんさいときにエネルギーの大切たいせつさをつよく感じて、このままではいけないって思ったんだ。

キッチンミノル

あのときは計画停電けいかくていでんも経験しました。電気の大切さがにしみました。

石橋社長

そう、電気がまればここのまぐろはくさってしまう。だからどうにかして、自分たちで電気をつくれないかと模索もさくしていたんだけど……ほらこれをみてよ!

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キッチンミノル

工場の屋根一面やねいちめんにソーラーパネル!!

石橋社長

れている日は、工場の35パーセントの電気をおぎなっているんだ。

キッチンミノル

すごい!!

石橋社長

購入こうにゅうしている電気もすべて再生さいせいエネルギーからつくった電気にしているよ。2025年には自社じしゃですべてのエネルギーがまかなえるようにがんばっているところなんだ。

キッチンミノル

なんでそこまで再生エネルギーにこだわるんですか?

石橋社長

それはね、50年もおいしいまぐろをみんなに届けたいからなんだ。

キッチンミノル

50年後も?

石橋社長

地球温暖化現象ちきゅうおんだんかげんしょうって聞いたことあるだろ?

キッチンミノル

はい。人間の活動によって地球の二酸化炭素等にさんかたんそとう温室効果おんしつこうかガスが大気中たいきちゅうえて地球があたたかくなっている現象ですよね。

石橋社長

そうだね。地球があたたかくなるということは海のなかもあたたかくなっていて、魚がどんどんとれなくなってきているんだ。

キッチンミノル

魚だけでなく、海藻かいそうがとれなくなったり、サンゴがんでしまったなんてはなしも聞いたことあります。

石橋社長

まぐろをおいしく食卓に届けようと思うと、どうしても大量たいりょうの電気は必要不可欠ふかけつ。だけど火力発電かりょくはつでんで電気を作るとどうしても温室効果ガスを排出はいしゅつすることになる。

キッチンミノル

電気を使わないとおいしいまぐろは届けられない。でも温室効果ガスが増えるとまぐろそのものがとれなくなってしまう。

石橋社長

だからこそ、温室効果ガスをださない再生可能エネルギーをぼくたちが選択せんたくする必要があるんだ。

キッチンミノル

なるほど。電気を考えることは未来みらいのまぐろのことを、その先には僕らがおいしいまぐろを食べつづけられるかどうかを考えることなんですね。まぐろと電気がつながるなんて思っていませんでした!

石橋社長

まだまだはじまったばかりだけど、「まぐろ電気」プロジェクトと名付なづけて活動しているんだ。

キッチンミノル

いい名前なまえですね。

石橋社長

水産業のあいだでこの活動がひろがるといいなぁと思っているよ。

キッチンミノル

がんばってください!!

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三崎恵水産のまぐろを食べたい人はこちら
FISH STAND
https://www.fishstand.jp

コラム 仕入れリーダーにごあいさつ

株式会社かぶしきがいしゃ三崎恵水産 仕入れ部 大物担当おおものたんとう
金子勇太かねこゆうたさん

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この会社に入って18年目です。仕入れ部にきて6年目です。そのまえは11年かん配達営業はいたつえいぎょうをしていました。山梨やまなし県の担当で三崎から2トンしゃって日がえりで行っていました。山梨の人は赤身がきでしたね。

いまは、月火木金げつかもくきんは8から始まるセリの前に市場に行ってまぐろを選びます。市場には300本〜400本のまぐろがならぶのですが、そのなかからこれだと思った40本〜80本を買いけます。尾の部分だけで全体の質を見極みきわめないといけないのでなかなかむずかしいです。日々勉強ひびべんきょうですね。

自分でり落としたまぐろの尾をってかえって確認かくにんのために食べることもありますよ。ステーキにするとおいしいんです。食べることも勉強ですからね。営業担当からまぐろを注文ちゅうもんしてくれているお客さんが新しいお客さんを紹介しょうかいしてくれたと聞くとうれしいです。自分たちが選んだまぐろをよろこんでくれているんだなぁと思うので。

仕入部は倉庫の管理もしているので、欠品けっぴん在庫過多ざいこかたにならないように気をつけています。仕入しすぎると他の倉庫をりることになって余計よけい経費けいひがかかりますからね。

まぐろにはいろんな種類があって、同じ種類でも漁場ぎょじょうによっても味が変わるのでしらべて気にしながら食べるとおもしろいと思いますよ。

まぐろはやっぱり刺身が一番いちばん好きですね。部位ぶいはどこでも大好きです。

お返事のお手紙

お手紙ありがとう

まぐろの値段についてこたえます。
まぐろは一本ずつ品質が違います。
いものもあれば、あまり良くないものもあります。
私たちまぐろ屋は、そのまぐろを一本ずつを見て、「目きき」をしています。良い品質ものもは高くして、あまり良くないものは安くします。
なのでまぐろには、「安くて良いもの」はないんです。
また、まぐろ屋になるとそのまぐろのかたちや尾のだんめんやとれた時期じき、とれた場所などでその品質がわかるようになります。
もしまぐろ屋ではたらいたり、修業しゅぎょうをするとみんなもそんな「目きき」になることができますよ。
これからもいっぱいまぐろを食べてくださいね。

三崎恵水産 石橋匡光まさみつ

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