時には何もしない、手抜きをする日があってもいい。 山口もえさんの息抜きと「ごほうび」

Bento For Me 〜わたしのごほうびお弁当〜

2020.12.29

いつもがんばっている自分に、わたしだけの「ごほうびお弁当」をーー。ごはんやお弁当を「作る」側のみなさんに、「自分だけ」のお弁当をプレゼントする「Bento For Me 〜わたしのごほうびお弁当〜」。

初回のゲストには、山口もえさんをお迎えしました。「エスニック料理」「彩り豊か」「あたたかいスープ」という山口さんのリクエストに、料理家の今井真実さんが応えたのが「ハーブたっぷりタイ風スープのお弁当」

ベトナムやタイで使われるアルミ製のお弁当箱のふたを開けると、「わぁ、すごいキレイ!」と笑顔が弾ける山口さん。中には、ハーブやスパイスをきかせたお肉や野菜がぎっしり!ハマグリと鯛をぜいたくに使ったスープに、「お弁当って冷えていてもおいしいけど、あたたかなものがあるとホッとしますよね」とニッコリ。

おかずを楽しんだら、次はごはんの上にのっけて、最後はジャーに入ったあたたかいスープをかけて。「一度に三度楽しめるんですね。ひつまぶしみたいで楽しい!」大満足の山口さん。ご自身のお弁当ライフ、日々の家事について語ってくれました。

動画とテキストの両方でぜひお楽しみください!

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ーーお弁当、作っていますか?

今年長女が中学生になり、幼稚園時代以来のお弁当生活が始まりました。幼稚園のときは小さなお弁当箱におにぎりとちょっとおかずを詰めればよかったのですが、中学生はそういうわけにはいきません。おにぎりやごはんにおかずもぎゅうぎゅうに詰めて、デザートもつけて持たせています。

私は朝が苦手で。ギリギリまで寝ていたいので、朝は炒めるだけ和えるだけですむように、前の晩に切ったり漬け込んだりと仕込みをしておきます。

ーーほぼ毎日のことだと本当に大変ですよね。お弁当に入れるおかずはどんなラインナップですか

生姜焼きはよく登場しますね。娘は肉が好きなのですが、あえて魚のおかずを入れることも。お弁当だと残さずに食べてくれるんです。カツオを生姜で煮たものとか、鮭の竜田揚げとか。栄養のバランスも気になるので、野菜もたっぷり入れるようにしています。

あと、困ったときはカレーライス! 最近はスープジャーの品揃えも充実しているので、温かいカレーを入れてごはんを持たせて、それでOK!(笑)

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ーーお弁当にカレーって斬新でいいですね! ほかに、お弁当だからこその工夫やこだわりは?

お弁当ってふたを開けた瞬間が勝負。おなかがペコペコな時に、パッと開けた瞬間「わぁ、おいしそう!」と思ってもらえるように、彩りが豊かになるよう心がけています。

配置も、たとえば鮭もただ入れるのではなく少し斜めにして、ごはんの上にゆかりも斜めに振りかけて……。ちょっとしたことなのですが、見た目がおしゃれになるようにしています。娘が喜んでくれるから、毎朝起きて作れているんだと思います。

ーーいつもお子さんのために頑張ってる山口さん。ご自分のお弁当を作ることってありますか?

ないですね。今回、「ごほうび弁当」を作っていただきましたが、おそらく母に作ってもらって以来!

日ごろの食事もそうなのですが、独身時代は自分が食べたいものだけ食べればよかったけれど、子どもがいたらやっぱり子どもに合わせた食事になります。

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私はスパイスがきいた料理が大好きなのですが、子ども向けではないし、家で作ろうにもスパイスをたくさん揃えるのって難しい。レストランにもそんなに行けない。

だから今回、スパイスたっぷりのお弁当を私のためだけに作ってもらえたのは、本当にうれしかったですね。

きっと10年に一度ぐらいしか食べられない、本当にごほうび弁当です!(笑)

ーー普段、ご家族での食事でよく登場するメニューは? 

子どもが好きで、パパッと作れるもの。生姜焼き、ハンバーグにオムレツ、肉じゃが、そぼろごはん、麻婆豆腐などが多いですね。

母はすごく料理好きで、ハンバーグはすごくおいしかった。お弁当にもよく入れてくれました。ソースのレシピは受け継いでいます。ケチャップとソースに、お醤油をちょろちょろっと。ただそれだけなのですが、子どもたちも大好きな味。とにかくごはんが進みます。お弁当の冷めたごはんもおいしく食べることができるんです。

そうだ、さっき「ごほうび弁当」を作ってくれた今井さんに、ナンプラーの使い方を教えていただきました。

たとえば鶏肉を醤油の代わりにナンプラーで炒めるとちょっとエスニック風に、チャーハンに使えば魚介の旨味が加わり、まるでお店のような本格的な味になると。

レモンをライムに代えたり、ピーナツを刻んだものをトッピングしても、エスニックの雰囲気になるのだとか。応用すれば家でのごはんや子どものお弁当のバリエーションが広がりそう。今日、早速買って帰ります!(笑)

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ーーお子さんが生まれて、変わったこと、大変なこと、よかったと思えることは?

大変なことはすごく増えました。最近は娘もサラダの野菜を切ったりと手伝ってくれるようになりましたが、基本的に家事は私がやらなければならない。洗濯なんて1日2回。それをやらないと次の日4回まわさないといけなくなっちゃう!

食事も、自分が辛いものを食べたいと思っても、子どもが「スパゲッティがいい」と言ったらスパゲッティを作る。

でもね、自分より子どもたちのことを考えなければいけないのは、大変だけどすごく幸せだな、って。自分より大切な存在、自分を超える存在に出会えることってそうないと思うんです。本当に子どもたちに出会うことができてよかったなと思っています。

ーー家事を一手に担いながら、お仕事もしていて、両立は大変だと思います。息抜きや気分転換の方法はありますか?

あります! 私が大好きなちょっと高級な塩辛をナイショで食べる(笑)。

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自分のためだけに、自分が好きなちょっといいものを、こっそり買ってこっそり楽しんでいます。

あとは、大好きなミュージシャンのライブの映像を見ながら家事をする。ライブハウスにいるような気分で盛り上がり、でも掃除してる!みたいな(笑)。疲れていても楽しく家事ができます。

ーー最後に、日ごろ頑張りすぎちゃうお父さん、お母さんたちにメッセージをお願いします!

家事ってエンドレス。今日が1日終わった~と思っても、すぐに次の朝がやってくる。それが毎日だと思うと本当に大変です。だから、今日は何もしない、手抜きするぞ!という日があってもいいと思うんです。

私も疲れて何もできないという日は、子どもたちに「今日はママ、無理!」って言っちゃいます。それで、スーパーに連れて行き「今日はなんでも好きなもの食べていいよ!」って。

子どもたちは「やったー、今日は食べたいものが食べられる!」と大喜びしながら、カップラーメンとか持ってくる(笑)。

私は楽できて、子どもたちはいつもと違う日常を楽しんでくれる。そんな風にうまく息抜きしながら続けるのが、家事のコツかなって思っています。

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山口もえさん

1977年6月11日東京都生まれ。1994年にデビューし、バラエティ番組で活躍するほか、ドラマ・映画・舞台・CMなどに出演。2007年に長女、2011年に長男、2017年に次女を出産。タレントで初の野菜ソムリエプロの資格を取得

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文:中津海麻子
撮影:前康輔
ヘアメイク:HIROKO
スタイリスト:濱中麻衣子
ムービー制作:株式会社BPPS