薬膳の研究が止まらない!食に「プラスアルファの楽しみ」を見出す、水野美紀さんとごはんの話

EAT-TALK いいトークは食べながら

2021.06.24

日々の「暮らし」を楽しむみなさんに、おいしいごはんを食べながら、リラックスして食にまつわるお話をうかがう「EAT-TALK」。今回のゲストは、女優の水野美紀さんです。

最近のお気に入りは、もっぱら「薬膳」です

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「最近は薬膳を研究するのが趣味」という水野さんに、料理家の堀出美沙さんがこの日のために用意してくれたのは、スパイスをたっぷり使用した「薬膳カレープレート」。

「うわあ、いい香り……!何が入っているの?」

水野さんは、お皿を目の前にして興味津々のご様子です。

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一口食べてみると……

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「う〜〜ん、おいしい!いろんなスパイスが絶妙なバランスで混ざっていて、まるで口の中に宇宙が広がるような……。どれもはじめて食べる味で感動します」という嬉しい感想が。

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とってもおいしそうな表情を見せてくれた水野さん。薬膳に夢中になったきっかけを聞いてみると、きっかけは「サウナ」だったと言います。

「以前、友だちとサウナに入ったあとに食べた麻婆豆腐がものすごくおいしくて感動して。サウナのあとに、おいしくて身体にいいものを食べるって幸せだなと思い、“サウナに入ったあとに食べる料理”として薬膳スープを作り始めました。」

最初はそんな理由で作り出した薬膳料理ですが、最近ではサウナのあとに限らず、日常的に作られているのだとか。

薬膳とは、季節やその時々の体調に合わせ、​食材や生薬を組み合わせて作る、中国発祥の料理や献立のこと。薬膳料理に必要な松の実やクコの実、ナツメ、高麗人参などの食材は、一見探すのが難しそうに思えますが、アンテナを張っていれば、意外と身近な場所で手に入れられるのだそうです。

「最近、乾燥しいたけで出汁を取ってスープを作ると、とにかくおいしく仕上がることがわかったんです。時間がある時には、鶏ガラから煮出すことも楽しみのひとつ。今は鶏ガラの骨を切れる包丁がほしいの!だって絶対に切った方が出汁がよく出るでしょ?(笑)」

薬膳のお話をする水野さんは、とても楽しそうです。

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高校生で一人暮らしを始めて、料理の楽しさに気づきました

今こそ料理好きな水野さんですが、その楽しさに気づいたのは、高校生の頃だったと言います。

「高校生から一人暮らしを始めたので、必要に迫られて料理をしなきゃいけなかったんです。でも、始めてみたら見事にハマっちゃって。その頃は海外ロケに行くことも多かったから、いろいろな国の料理に刺激を受けていました。おいしかったものを家で再現してみたり。」

水野さんが特に夢中になったのは、アジア系の料理。中でもタイ料理がお気に入りで、グリーンカレー、トムヤムクンが大好きだったのだとか。

「新大久保にあるスパイス店に、大量のスパイスを仕入れに行ったりしたんですよ。ライスは絶対にサフランライスでした」と、懐かしそうに教えてくれました。

一日の献立が決まるまで落ち着かない!(笑)

料理好きといえど、女優のお仕事は不規則で忙しいもの。水野さんは、そんな多忙な日々の中で、食とどう向き合っているのでしょうか。

「毎日やることがたくさんあって、予定の合間に買い物を済ませるような日々なので、買い忘れた食材などがあると、すべてが狂ってしまうんですよ。だから、子どもを幼稚園に送ったら、すぐに雑誌やインターネットのレシピを漁って、その日の献立を決め、必要なものをリストアップするようにしています。一日の献立が決まらないと心が落ち着かない!(笑)」

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「何を作ろう?」と考えながら買い物をしていると、どうしても時間がかかってしまうもの。忙しい毎日でもなるべく料理ができるよう、毎朝レシピを決めるルーティンを生活に組み込んでいるという水野さん。

「忙しい時に作るのは、やっぱりスープです。大量に作っておいて、私が家にいなくても、夫に“冷凍うどんを入れて食べてね”とか“ごはんを入れておじやにしてね”とかを伝えて、簡単にアレンジして食べてもらうようにしています。」

でも、たまにはリフレッシュだって必要です。「家族みんなが揃っている時は外食することもあります。お蕎麦屋さんやファミリーレストランが多いかな」と、ちょっと休みたい時のごはんについても教えてくださいました。

家族で食べる時間も、ひとりで食べる時間も、どちらも幸せ

ごはんの時間は、誰と共に過ごすか、どんな場所で過ごすかなど、その種類は千差万別。水野さんに、どんな「ごはん時間」が幸せかを聞いてみると、「うーん」と一呼吸置いたあと、こんな答えがかえってきました。

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「子どもがごはんを食べる様子を見ながら、家でのんびり家族で食事をしている時はとっても幸せですね。でも、ひとりで外でのんびり食事するのも同じくらい幸せ。ワインを片手に贅沢なランチができるのは、3ヶ月に1回くらいのことなので。」

ひとりで外食をする時は、普段はなかなか食べられないスパイス系の料理や薬膳料理を食べに行くことが多いのだそう。「こういう風に食材やスパイスを使うのか」「こんな料理があるんだ」と、自分の料理に活かすための偵察でもあるそうです。うーん、その探究力、すごいです……。

元気を出したい時に食べる料理も、やっぱり薬膳。

「少し疲れてしまったり、体の弱りを感じたりしたら、薬膳食材を多めに入れた薬膳スープを作ります。たとえばちょっと苦くても、高麗人参を多めに入れたり。スープには毎回、おろしニンニクとおろししょうがも入れているのですが、それらも少し多めに調整しますね。」

健康的なものを贅沢なくらい取り入れて、心と体を満たす。そのことが、水野さんの日々の生活を、より豊かにしているのです。

食べるという体験に、プラスアルファを

薬膳のほかに、最近の水野さんがよく使っているのは、おうちのキッチンなどに備え付けてある「魚焼きグリル」。

「魚焼きグリルってポテンシャルがとっても高いと思うんですよ。最近は、気になる食材を買って、とにかくグリルで焼いてみてインスタグラムにアップすることにハマっています。」

たしかに水野さんのインスタグラムを見てみると、ズッキーニ、オクラ、アスパラ、さらには厚揚げまで!さまざまなものが焼かれていました。「次はおにぎりを魚焼きグリルで焼いてみようかなと思っています」と笑う水野さんは、こう続けます。

「料理って、実験感覚で捉えるととっても面白い。何かプラスアルファするだけで味が全く変わったりして、楽しさは倍増しますから。」

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最近は、スーパーで扱われている野菜の種類もどんどん増えてきています。調理の仕方があまりわからなくても、とりあえず興味のある野菜を買ってみて、その時々のアイディアを形にするのが好きなのだそう。

とっても楽しそうに、料理をはじめとした食の話をしてくれた水野さん。水野さんの美しさは、さまざまな物事に対しての、まっすぐな探究心や好奇心が生み出しているのかもしれません。

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今回のごはんは・・・
水野美紀さんのために、「薬膳カレー(クミンライス)」と「しょうがチャツネ」「レンズ豆のサラダ」「オクラのスパイス炒め」「カシューナッツのスパイス炒め」を料理家の堀出美沙さんに作っていただきました。

水野美紀

女優。三重県出身。テレビドラマ・映画・CM・舞台などで活動している。
自身が主宰する演劇ユニット・プロペラ犬では、脚本・演出も担当する。
その他、AERA dot. にてエッセイ『子育て女優の繁忙記「続・余力ゼロで生きてます」』を連載するなど、幅広く活躍中。
今後の出演作は、NHK 特撮ドラマ『超速パラヒーロー ガンディーン』(6月26日スタート、毎週土曜日 午後6:05〜)、日本テレビ系 日曜ドラマ『ボクの殺意が恋をした』(7月4日スタート、毎週日曜日 午後10:30〜)が控えている。

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取材・文:あかしゆか
撮影:前康輔
ヘアメイク:面下伸一(FACCIA)
スタイリスト:山下友子