子どもも大人も楽しめる!簡単でとってもおいしい、「たこ焼きホットプレートのコロコロ餃子」

枡田絵理奈の「聴くコラム」 特別編

FAMILY
2021.03.03

元TBSアナウンサーで、現在は広島在住のフリーアナウンサー枡田絵理奈さんによる「聴くコラム」。毎回「食」にまつわる様々なお話をしながら、枡田さんおすすめの「おうちごはん」を一品紹介してもらいます。

今回は特別編!TBS時代の大好きな先輩をスペシャルゲストとしてお迎えして、子育てやお料理についてお話をします。今回のおうちごはんレシピは、「超簡単!ホットプレート餃子」です。簡単でおいしい!レシピとともに、ぜひコラムをお楽しみください。

動画を再生してお楽しみください。
Spotifyでもお聴きいただけます!


特別編のスペシャルゲスト、青木裕子さんです!

枡田

アイスムをご覧の皆さんこんにちは!枡田絵理奈です。いつもは広島の自宅から子どもたちの騒ぎ声と一緒にお送りしていますが、今回は特別編ということで、なんと!初めてゲストをお迎えしてお送りします。アイスム特別編のゲスト、元TBSアナウンサーで、わたしの先輩でもある青木裕子さんです!

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青木

よろしくお願いします!

枡田

よろしくお願いします。今回の対談は「ぜひ裕子さんで!」とお願いをしました!裕子さんはTBSアナウンサー時代の先輩で、とてもお世話になっていて。アナウンサー同士って、それぞれ別の収録だったりで普段会える方って意外と少ないんですが、裕子さんとは番組でご一緒することも多かったんですよね。

青木

そうですよね。バラエティ番組でMCを挟んで右と左で立ってお仕事をしたりね。

枡田

そう、だからTBSアナウンサーの先輩の中でも特にお世話になった方で。お仕事だけでなく、プライベートでもよく遊んでもらっていました。

青木

クリスマス会とか送別会とかよく一緒にしていたよね。

枡田

そう、それから裕子さんのおうちで手料理を食べさせてもらったりとかも結構していましたし、ニュース23の反省会終わりの深夜1時とかに、当時のメインキャスターの方と3人で焼肉を食べに行ったりもしたし。

青木

してたね!夜中なのに焼肉を食べるって、あの頃は若かったよね(笑)。

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枡田

ほんと!(笑)そんな感じでよく一緒に時間を過ごしていました。今もプライベートで裕子さんにLINEとかして、お仕事や子育てについて相談したりしています。裕子さんに相談すると、本当にたくさんアドバイスをくれるので、とても助けていただいています。

青木

なんか相談されると、いろいろと言ってしまうんですよね。お節介な性格で(笑)。絵理奈のブログを見て、コメントをチャット風に送って、そこから会話が始まってやりとりしたり。そういうことがよくあるので、実際に会うのは久しぶりだけど、なんだかそんな気がしないよね。

枡田

本当ですよね!

大変だけど、たのしい子育て。子どものおかげで世界が広がった

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枡田

青木さんはお子さん2人いますけど、子育てはどうですか?

青木

まぁ大変だよね。でも絵理奈なんて3人だしもっとだよね。大変なことは本当にたくさんあるけども、でも全体を通してみると楽しいことの方が多いかなって感じがする。

枡田

裕子さんは、なんか大変というよりも、子ども以上に楽しんでいる感じがするんですよね。

青木

うちは2人とも男の子なんだけど、男の子を育てていると、自分が経験して来なかったことや触れたことがなった機会に出会うことが多くて。それがすごく楽しいんですよね。

わが家は虫をたくさん育てているんですけど、やり始めたらわたしがすごくハマっちゃって(笑)。いろんな方に配ったのに、それでも今カブトムシの幼虫が28匹もあって。これ、来年どうなっちゃうのかなぁと考えたりね。

枡田

夏に聞いた時、飼育してる虫の多さにびっくりしましたもん!(笑)

青木

そうそう、カブトムシだけじゃなくて、クワガタとかキリギリスとか……アリもいたよね。虫はもともと平気だったけど、飼おうとは思わなかったから、これも男の子を育てているからこそだよね。

それから自分の友達も、子どもを通して新しく知り合えたり。あのまま会社員を続けていたら、なかなか出会わなかっただろうなという職種の方たちや、幅広い年齢層の方とたくさん知り合えて。子どもを通して世界が広がっている、いろんなことを知ることができている感じがして、とても楽しいんですよね。

枡田

確かにそうですよね。裕子さんって、どちらかというと人見知りのイメージがあって。後輩のわたしでも2、3週間会わないと、少し緊張してたような感じがあって。

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青木

うん、そうなの(笑)。すごい人見知りなのね。だから普通に出会っていたら、「どうも……」で終わってしまうタイプなんだけど。でも子ども介することで、「一応連絡先交換しますか?」から始まって。そのあとは、すでに子どもという共通の話題があるから、話が弾んだりして。もう本当に、わたし子育てをすることで、まともな人間になっていってると感じるんですよね(笑)。人見知りがすごくて、本当に社交性がなさすぎたので。

枡田

子育てをすることで、それがガラッと変わったんですね。裕子さんは子育てをする中で、壁にぶつかったり、大変だったりってことはありますか。

青木

大変なことは日々あります。今年上の子が小学校に上がって、小学生になったらもう少し手が離れるかなとか、やることが減るかなと思っていたんだけど、実はそうでもなくて。

家にいる時間が短い分、今度はその短い時間でやらなければならないことをさせないといけない、ということが増えて。小学生ってこんなに大変なんだ……!って。初めは、子どもよりもわたしの方が新生活に慣れなかったですね。

あと、子どもに嫌がられたりもしますしね(笑)。「登校が心配だから途中まで送ろうか?」と言うと「いい、お母さんと一緒のところ見られるの恥ずかしいから!」って言われたり。

枡田

えー!もうそんな感じなんですか!

青木

そう、ショック!って思いましたよ。優しい子なんだけど、カッコつけたがったりするようになってね。だから、「子どものことわからないな」とか「大変だな」と思うことは日々あります。

子育てと家事のコツは「ひとり時間を持つこと」と「頼れることは頼ること」

枡田

わたしも同じです。悩んだときはどうやって気持ちをリセットしていますか?

青木

前は仲の良い友だちとおうちでお酒を飲みながら話をすることが多かったけど、最近はできないので、子どもが寝たあとに一人で長めにお風呂に入ったりするのが気分転換になっているかな。

枡田

裕子さんに教えてもらった子育てのことで「子どもに早寝早起きの習慣をつけるのは、子どもにとってとても大切なことだけども、大人にとっても自分の時間を作りやすくなるから、おすすめだよ」という話は、本当にそうだなと実感していて。

青木

特にわが家は、家族全員がしっかりと寝ないとだめなタイプだから、睡眠時間の確保というのは重要で。そして、わたしにとっても、子どもが寝たあとの「ひとり時間」というのは、とても大切な時間ですね。

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枡田

裕子さんって、家事も育児も完璧にこなしているという印象があるんですけど、なにか工夫されていることってありますか?

青木

ぜんぜん完璧じゃないですよ(笑)。工夫というか、「頼れることは頼る」というふうにはしています。とはいえ人見知りなので、人に頼るのではなく、お掃除ロボットとか、便利な電化製品に頼ったりしています。

食事の時間も、子どもにはいろいろと食べて欲しいけど、焦らせるのも嫌なので。食事を出すときには、子どもにはワンプレートで出していて。そうすると、子どもがなにをどれだけ食べたのかもわかるし、好きなものだけを食べるということもなくなって、栄養バランスが保てるかなと思って工夫しています。親にとっても「これ食べて欲しいのに、全然進んでない」というストレスも少なくなりますしね。

枡田

あぁ、わかります。一番手間がかかった料理にかぎって食べてくれない、ということありますよね。

青木

そうそう!このおかず見えてるかな?みたいなね(笑)。

枡田

ふふふ。ワンプレートだと洗い物もラクになるし、いいですね。裕子さんって独身の頃からお料理上手だったじゃないですか。おうちに遊びにいくと、おつまみをささっと作ってくれたり。わたしはお料理が得意じゃないから、レシピ見ないで料理作ってる……すごい!って思っていたんですけど。

青木

いやいや、わたし適当なの。レシピを見ながらきちんと作る、ということができなくて。だから料理のおいしさにも当たり外れが多い(笑)。この間、炊き込みごはんを炊いたんだけど水の量を間違えて、結構べちょべちょにできあがっちゃって。

でも、里芋の炊き込みごはんだったから、そもそもがねっとりしているし、なんか「おこわっぽくない?これが正解なんじゃない?」ってことにして、そのまま食卓に出しちゃったり。夫はさすがに失敗したと気づくんですけど、子どもはそのまま知らずに食べる感じで(笑)。

枡田

さすがに作りなおしはしないですしね(笑)。裕子さんは、昔からお料理はよくしていたんですよね、きっと。

青木

うん、嫌いではないですね。でも時間に追われてなにかをすることが苦手なので、余裕のあるときに作り置きをしたりとか、そんな感じです。

子育てには「開き直り」が大切

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枡田

作り置きでおすすめのメニューとかはありますか?

青木

ありきたりだけど、筑前煮とかの煮物はよく作っています。あとは、レンコンとその時にある野菜できんぴらを作っておいたり。お弁当にも使えるので。それから、ぬか漬けはずっと作っています。

枡田

ぬか漬け!毎日ぬか床を混ぜないといけないですよね。

青木

ぬか床は冷蔵庫に入れておくと、頻繁にかき混ぜなくていいから、そこまで大変じゃなくてラクですよ。それがあるだけでちょっとしたおかずにもなるし。

枡田

うーん。わたし観葉植物枯らすタイプなんですよ。だから、冷蔵庫からきゅうりの化石みたいなものが出てきたりとか……。

青木

ふふふ。でも、そんなに面倒じゃないから試してみて。なんか足りないなというときに「あ、よかった緑の野菜あった」とかなるから便利。

枡田

お子さんもぬか漬け食べますか?

青木

うん。あまり辛く深く漬けないようにしているので、食べますよ。

枡田

好き嫌いとかはどうですか?

青木

上の子はほとんどないですけど、下の子は結構あります。でも、食卓に出たものは、がんばって食べてもらうようにしていて。

わたし野菜の収穫が好きなので、子どもとよく一緒に「収穫体験」とかで畑に行くんですよ。なんかよく、自分で野菜を収穫すると、子どもは「おいしいおいしい」って言って食べるとか聞くじゃないですか。だからそうなのかなと、期待していたんだけど、結局「嫌いなものはきらい」って全然食べなくて!(笑)

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青木

畑で野菜を収穫して、そのあと一緒にお料理して、というところまで楽しんでいるのに、「いただきますの時間」になると食べないという。

枡田

その流れでいくと、「おいしく食べました」っていうハッピーエンドかと思いますよね(笑)。

青木

そう!でもそうはならなくて(笑)。なんかもう、わたしがいろいろ工夫したところで食べないもは食べないから、少しづつ嫌いな食べものに慣れていってもらうしかないのかなと思います。

枡田

きっと、その開き直りが大切なんですよね。ストレスも減るし。子どもになにかを経験させてあげるって、すごく労力のいることじゃないですか。でも、ハッピーエンドを想像して、準備もして、お膳立てもしたけど、その通りにはならないことって多いですよね。だから、「これだけやったのに」って、気持ちになっちゃったり。

青木

わかる……「自分で採った野菜って甘いよね?新鮮でいつもと違うよね?」と子どもに聞いたりするけど、「うーん、違わないー」みたいなね(笑)。泣けてきますよね。

枡田

泣きます(笑)。

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青木

期待どおりの反応って返ってこない。

枡田

だからやっぱり「これが子育て」って開き直ったりした方がいいのかもしれないですよね。

作ってみると意外とラクで便利な「丸鶏のローストチキン」

枡田

裕子さん自身がこれを食べるとテンションが上がる!というお料理はありますか?

青木

自分のための、というと「お酒に合う食べもの」がテンション上がるかな。例えば、ちょっといいチーズを買うとか。あと、わたしラム肉が大好きで。夫も好きだし、子ども食べてくれるから、ラムを使ったお料理はテンション上がります。ほかには、作っててテンションが上がるのは「丸鶏」を焼くこと。

枡田

すごい!それは下処理をしてある、丸鶏?

青木

そう、下処理してあるものを買ってきて、自分でオーブンで焼くのが好き。食べたあとにスープ取ったり、サムゲタンみたいにしても使えるし、1回作ると次の日のごはんのおかずになったりもするから。

きちんと材料を測って、ていねいに作るというのが苦手だから、例えば茶碗蒸しとか苦手で(笑)。だけど、ざっくりとしたレシピで「作ったぞ!」という気持ちになるお料理が好きで。

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枡田

達成感が味わえるようなお料理ですね。わたしは、すでに焼いてある丸鶏とかでも結構手が出ないです。

青木

丸鶏、便利ですよ。「ボーンブロス」と言って、豚骨だったりとか鶏ガラスープとか、骨つき肉をじっくり煮て作るブロスは、情緒を安定させる効果があって「体にすごくいい」と言われているので、鳥の骨からスープを取ったらそれを冷凍しておいて、朝にちょっとづつ出したりしています。

枡田

やっぱりなんか、すごい!裕子さん。

青木

もうね、なんかラクをする知恵というか。これを作れば、あと何日持つしとか、そういう感じで料理の献立を考えています。

枡田

なるほど。大変そうに見える料理だけど、作ってみると意外にハードルが高くないものなのかもしれませんね。今度連絡するので、ぜひ教えてください。でも、絶対失敗しそうだなぁ(笑)。

青木

簡単だから、ぜひ!

特別編のおうちごはんは、青木裕子さんのおすすめレシピ!

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枡田

この「聴くコラム」では、毎回わが家のおうちごはんのレシピをご紹介していますが、今回はせっかくなので、裕子さんのおうちごはんをお聞きしたいなと思います。

青木

このおうちごはんは、家族みんなが大好きで、実は今日の収録前にも作ってきました。

たこ焼き器で作る「餃子」です。

作り方もとってもラクだし、子どもたちとわいわい一緒に作れます。この餃子は、福岡にある鉄板餃子のような仕上がりで、餃子の皮の周りが冷めなくて、カリカリに仕上がるので、とてもおいしくておすすめです!


「たこ焼きホットプレートのコロコロ餃子」作り方

たこ焼き器を熱する前に油を引いて、餃子の皮を乗せます。子どもも楽しんで一緒にできる作業です。

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そして、その上に餃子のタネを詰めて、キュキュッと閉じて焼くだけです。

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枡田

餃子の皮はヒダにして折らなくてよくて、閉じるだけ?

青木

そう、開いている皮をきゅっと包むだけ。焼売の上の部分を閉じたバージョンという感じになるかな。ほかにもタネとしてチーズを入れたり、大人用ならキムチを入れたりしてもおいしいです。

枡田

家族が増えてくると、餃子を包むのも結構大変だったりしますよね。あとは、お客さんが来たときとかも。そういうときにこのメニューがあるとラクでいいですよね。

青木

友達が来たときも、よくやっていますね。餃子ってみんなが好きだから、わいわい話しをしながら一緒に作って、タネがなくなったら、今度はそこにおにぎりを入れて焼きおにぎりを作ったり。すごく楽しいですよ。

枡田

たこ焼き器というのは、いいアイデアですね。これは裕子さん考案ですか?。

青木

違います(笑)。自粛生活中にママ友とのグループLINEで、たこ焼き器でなにができるか?という話になって。そんな会話の中で調べていたら、この餃子レシピを見つけたんです。

枡田

わたし、丸鶏はまだ考え中ですけど(笑)、このメニューは今夜にでも試してみます!みなさんもよかったら是非作ってみてくださいね。

環境が変化しても、変わらない関係性に感謝

枡田

なんかあっという間に時間が来てしまって、もう全然話し足りないんですけど(笑)。今日はどうでしたか?

青木

久しぶりに会えてうれしかった。話すことは、アナウンサーをしていたときとだいぶ変わりましたけど、でもお互いのテンションは変わらずにおしゃべりができて、とても楽しかったです!

枡田

ありがとうございます。裕子さんってTBS時代もそうでしたけど、すごく勉強家で、誰よりも調べているのにそれをひけらかさないというか。実はアナウンサーの中で、一番しっかりと調べているのは裕子さんじゃないかなと、わたしは思っていたんですけど。

青木

そうなの?たしかに、いろいろと調べるのは好きかな。

枡田

TBSのアナウンサーからお母さんとステージは変わったけど、「裕子さんらしさ」というのは全然変わらなくて、どんなときでも研究熱心なんだなと今日は感じました。これからも悩んだら、すぐに裕子さんに連絡しようと思います(笑)。

青木

もちろん!またいつでもお話ししてください。

枡田

よろしくお願いします!

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文:佐々木沙枝
撮影:前康輔
ヘアメイク(枡田):RYO
ヘアメイク(青木):MAKI
スタイリスト(青木):小川貴子

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