おしえて桃屋さん!「ごはんですよ!」の海苔は、どうやってやわらかくしているの?〜春日部工場編〜

届け!お手紙!!キッチンミノルのおうちで社会科見学

2022.05.25

べものにまつわる、こどもたちの「なぜ?」「どうして?」。おうちのかたもよくかれるのではないでしょうか。そこで、こどもたちからのお手紙てがみ片手かたてに、しゃしん絵本作家えほんさっかのキッチンミノルさんに、実際じっさい工場こうじょうやおみせの方に疑問ぎもんこたえを聞いてきていただきました!写真と動画どうがで、たのしくリポートします。社会科見学しゃかいかけんがくかけたつもりで、ぜひおさんといっしょに楽しんでくださいね!


スタッフ

前回ぜんかいはキッチンさんになずなさん(8さい)からいただいたお手紙を桃屋ももやさんの松阪まつさか工場にとどけていただきました。あおさのりをプールにおよがせて、ひとでていねいに選別作業せんべつさぎょうされてましたね。

キッチンミノル

はい。松阪工場では「ごはんですよ!」の材料ざいりょう海苔のりをていねいに洗浄せんじょう・選別しふわふわになった青さのりが急速冷凍きゅうそくれいとうされるところまでてきました。その青さのりが冷凍トラックにって三重県みえけんの松阪工場から埼玉県さいたまけん春日部かすかべ工場へ7時間じかんかけてかうそうなのです。

スタッフ

7時間も!

キッチンミノル

長旅ながたびです!!そして春日部工場ではおいしい海苔のためにどんなことがきているのか!!

スタッフ

になります!

キッチンミノル

ですよね〜。お手紙届けにってまいります!!

スタッフ

いってらっしゃ〜い〜

img_kitchen_001-01

編集部補足)お手紙はこちら

ももやのみなさんへ

「ごはんですよ!」の、おかずは、わたしの大こうぶつです。 
ごはんが出るときに、「ごはんですよ!」のおかずをかけていました。
「ごはんですよ!」は、いろんなときに、つかえて、おいしくて、とっても大好です!!
また、「ごはんですよ!」で、出る、海苔は、どうやわらかくしているのか、しりたいです。
これからも、がんばってください。おうえんしています。

なずなより


補足2)


img_kitchen_001-31

桃屋「ごはんですよ!」

1973ねん商品化しょうひんかされてから老若男女ろうにゃくなんにょあいされる海苔のり佃煮つくだに


キッチンミノルがおおきな道路どうろからはたけひろがる小道こみちはいっていくと、馴染なじぶかい「ごはんですよ!」のいいかおりがただよってくる。「ここまでくればこの香りをたよりにすすんでいけばいい!」とキッチンミノルははなをクンクンしながらどんどんらない道を自信じしんたっぷりに進んでいく。すると目のまえには桃のマークがえがかれている工場がみえてきました。キッチンミノルはなんだか得意とくいそうなかおをしています。

img_kitchen_002-01

出迎でむかえてくれたのは上野憲一工場長うえのけんいちこうじょうちょう。桃屋ひとすじ勤続きんぞく39ねん

キッチンミノル

今日きょうはよろしくおねがいします!

工場長

ようこそいらっしゃいました。

img_kitchen_002-02

キッチンミノル

今日は松阪工場につづき、なずなさんのお手紙を届けにやってきました。

工場長

ありがとうございます。うれしいです。

キッチンミノル

松阪工場では「ごはんですよ!」のとろりとした食感しょっかんめ手のひとつでもある原料げんりょうの青さのりの洗浄・選別工程こうていを見させていただきました。とてもていねいに、こまかく、最後さいごの最後まで洗浄・検査けんさをされていておどろききました。

そして、こちらにも「ごはんですよ!」のとろりとした食感やおいしさのひみつがあるそうですね。

工場長

はい。この工場では原料の青さのりを調理ちょうりし、びんめをしています。なずなさんがいてくれた「ごはんですよ!」の、やわらかさの秘訣ひけつは、この工場にもかくされていますので見に行ってみましょう!

キッチンミノル

楽しみです。お願いします!!

工場長

松阪工場でマイナス5で冷凍保管ほかんしていた青さのりはそのままの状態じょうたいで冷凍トラックに乗せて7時間かけてここ春日部工場にやってきます。

キッチンミノル

わ〜松阪工場でみたままのきれいないろ

工場長

そうでしょう。マイナス5度という一定いってい温度管理おんどかんりをすることで春日部工場でも鮮度せんどのいいまま届きます。

img_kitchen_002-03

キッチンミノル

なるほど。

工場長

工場に海苔が届いたら、さっそく作業をはじめていきましょう!

img_kitchen_002-04

キッチンミノル

力仕事ちからしごとですね。

工場長

そうですね。こおった海苔はおもたいので、かなら二人ふたりがかりで作業しています。まずは凍った海苔と調味液ちょうみえきぜていきますよ。この機械きかいは、混合機こんごうきといいます。

キッチンミノル

混合機のなかぐるまがまわっていて、凍った海苔のかたまりをくだいています。

img_kitchen_002-05

工場長

はい。かき混ぜながら調味液をれ、海苔と調味液がちゃんと混ざるようにしています。

キッチンミノル

醤油しょうゆの香りがたまらないなぁ。あっというに混ざりますね。この調味液はなにが入っているのですか?

工場長

醤油と砂糖さとう。かつおとほたてのうまみが入っています。

キッチンミノル

ほたてのうまみも!!

工場長

そうです。かつおとほたてのうまみこそが「ごはんですよ!」のあじのひみつなんです。

キッチンミノル

「ひみつ」、きな言葉ことばです。

工場長

あはは。じつは調味液の配合はいごうは工場でもほんのひとにぎりの人しか知らないんですよ。

キッチンミノル

ええー!ますますドキドキしてくる。

工場長

混ぜわせた海苔はパイプをとおしてかまおくり、いていきます。いま、ちょうど炊いているようですよ。

キッチンミノル

真剣しんけんですね。

工場長

そうですね。じつは「ごはんですよ!」のやわらかさは、この煮込にこむ時間にひみつがあるんです。

キッチンミノル

ここにもひみつが!煮込む時間が……

工場長

はい。みじかいんです。

佃煮つくだに普通ふつう、一時間以上いじょう炊くものなんですが、うちでは青さのりの食感をうしなわないように、浅炊あさだき、つまり煮込む時間を短くすることにこだわって煮込んでいます。


こまかな時間は気温きおん湿度しつどによって、またによってちがうので断言だんげんできないのですが、それがなずなさんが疑問におもってくれた、やわらかさのひみつのひとつになっています。

キッチンミノル

そのひみつが今この釜の中で現在進行中げんざいしんこうちゅうなんですね。

なるほど。この真剣な眼差まなざしは「ごはんですよ!」の食感を見極みきわめている目なんですね。

工場長

そうです。

キッチンミノル

なんだかあわただしくなってきました。

工場長

そろそろ炊きがりみたいですよ。

緊張感きんちょうかんが漂う現場げんば……)

img_kitchen_002-06

キッチンミノル

おおおお〜!できたての「ごはんですよ!」うまそう……

工場長

キッチンさん!まだまだ集中しゅうちゅうしてよく見ていてください。

img_kitchen_002-07

キッチンミノル

ぼう使つかってかき回しています!海苔をなにか道具どうぐうえにのせたぁ〜!!

工場長

いい仕上しあがりみたいですね。最初さいしょに棒をかき回していたのは、手につたわる感触かんしょくやとろみを確認かくにんしているんです。

img_kitchen_002-08

キッチンミノル

最後ふしぎな道具に「ごはんですよ!」をのせて、のぞいていましたが、なにを……?

img_kitchen_002-09

工場長

あれは「示度計しどけい」といって、どれくらいまで煮詰につまっているのかを目で確認するものです。

ある程度ていど濃度のうどや材料と調味液の分量ぶんりょう、煮込む時間を数字すうじで管理していますが、最後の最後は、わたしたちの経験けいけん判断はんだんをしています。

日々変ひびかわりなくいつ食べてもおなじものが出来上できあがるのが大切たいせつであり、そしてそれがとてもむずかしいのです。

キッチンミノル

やっぱり最後は人の目なのですね。

工場長

そうですね。なずなさんのように、日々のごはんのおともに「ごはんですよ!」を食べてくださっているみなさんが、食べる時々ときどきによって「味が違う?」と感じられるようではいけませんからね。

キッチンミノル

季節きせつ天気てんきが日々変わる中、それをつづけていくのはとても大変たいへんそうですね。

工場長

大変ですが、みなさんをがっかりさせてはいけないという思いでんでいます。

「ごはんですよ!」は1973年の発売当初はつばいとうしょから味を変えずにつくり続けているんです。

キッチンミノル

50年ちかくも変わらず!すごい!!まいりました!!!

ところでよく見ると「ごはんですよ!」を炊いた釜、とても大きいですね。この釜ひとつでどれくらいの量の「ごはんですよ!」を作ることができるのですか?

img_kitchen_002-10

工場長

この大きな釜ひとつでだいたい6000ぼんの「ごはんですよ!」(1ぽんあたり145g)が作れます。

キッチンミノル

すごいなぁ。

工場長

なんといっても、全国ぜんこくられている「ごはんですよ!」はすべてこの春日部工場で作っているんですから。

キッチンミノル

すべて!

工場長

さぁさぁ、つぎはびん詰め作業を見に行ってみましょう!

ここがびんを保管する倉庫そうこです。入ってみましょう!

img_kitchen_002-11

キッチンミノル

わーすごいびんのやま

工場長

ここからはびん詰め作業の工程を見ていきましょう。

img_kitchen_002-12

キッチンミノル

びんが一気いっきい上げられて、ベルトコンベアーでながれていきます。満員電車まんいんでんしゃながめている気分きぶんになりますね。

工場長

あはは。

キッチンミノル

一度いちどでどれくらいのかずち上げているのですか?

工場長

400本です。

キッチンミノル

うひゃ〜〜〜!!!

img_kitchen_002-13

工場長

ここからびんの旅が始まりますよ。大量たいりょうに流れてきたびんを一列いちれつ整列せいれつさせて、「ごはんですよ!」を入れる機械へ送ります。

img_kitchen_002-14

キッチンミノル

ものすごいはやさで、どうなっているのかわかりません。

工場長

1分間ぷんかんやく400本、びんに「ごはんですよ!」をめることができます。


ひだりからからのびんが流れてきて一周いっしゅうするあいだに、さきほど炊き上げた「ごはんですよ!」を詰めわります。

うらを見てみましょう。

キッチンミノル

はい。

img_kitchen_002-15

img_kitchen_002-16

キッチンミノル

炊き上げた「ごはんですよ!」が商品に変わっていく瞬間しゅんかんですね。

工場長

それではこちらにどうぞ。

ここでは、ひとつひとつにばらつきがないかどうか、商品を取りして検査しています。

img_kitchen_002-26

キッチンミノル

たくさん流れてくる中から、いくつかえらんで検査ですか?

工場長

はい。それによっていつも変わらない「ごはんですよ!」ができあがるのです。

キッチンミノル

変わらない品質ひんしつたもつって本当ほんとうに大変ですね〜

工場長

そうですね。

次はキャップをする工程をみていきましょう!

上からキャップが流れてきて、それをびんの上にのせていきます。

img_kitchen_002-17

キッチンミノル

一番いちばん最初にキャップをけるときに、「ポン」とおとがするんですよね。あたらしいびんを開ける時に、この音がるとうれしいです。なんなら毎回まいかい鳴ってほしいくらいです!

工場長

あれはびんが開いていないですよという証拠しょうこなので、最初の一回目いっかいめだけ鳴らないといけないんです。

キッチンミノル

そ、そうですよね。

img_kitchen_002-18

工場長

キャップをめながら、中の空気くうきいていきます。そのため、はじめてキャップを開けるときに、びんの中に空気が入って音がするんです。

キッチンミノル

空気が入っていないと、なにがいいのですか?

工場長

空気が入らないことでつくりたての新鮮しんせんな状態を保つことができるんです。

キッチンミノル

なるほど、そこにもおいしさの秘訣がかくされているんですね!

工場長

はい。このあとはキャップに透明とうめいなキャップシールをかけ、ラベルをれば完成かんせいです。

img_kitchen_002-19

キッチンミノル

おおー

工場長

でもここで気を抜いてはいけません!

キッチンミノル

おっと!?

工場長

最後はまた人の目によって、ひとつひとつ問題もんだいがないか確認しています。

img_kitchen_002-20

img_kitchen_002-21

キッチンミノル

たくさんの工程をてやっと商品として工場を旅立たびだち、全国のスーパーなどのお店にならび、ぼくたちの食卓しょくたくにのぼるのですね。ふ〜なが旅路たびじでした。

img_kitchen_002-22

工場長

はい。「ごはんですよ!」を食べる時はぜひ思い出していただけたらうれしいです。

キッチンミノル

ありがとうございました!

img_kitchen_002-23

コラム 熟練じゅくれんさんにごあいさつ

img_kitchen_002-24

調理グループ 第一調理課だいいちちょうりか
太田哲男おおたてつおさん

海苔を調理して、びん詰めの機械へ送るまでを担当たんとうしています。

調味液のブレンドは私があさ調合ちょうごうしています。

調合した調味液のサンプルを工程管理課こうていかんりかに送り、検査して合格ごうかくすると、私のところに電話でんわがかかってきます。不合格ふごうかくになることはまずありませんが、朝が一番緊張しますね。

松阪工場ともよく電話します。原材料げんざいりょうになる青さのりについての情報共有じょうほうきょうゆうをし合うことで、松阪工場から最高さいこうの状態で海苔が届きます。とても感謝かんしゃしています。

びん詰めの製造せいぞうラインはめることができないので、おひるは調理グループない早番はやばん遅番おそばんかれて取るようにしています。

やっぱり「ごはんですよ!」をおいしいねってわれるときはうれしいですね。

「ごはんですよ!」はしろいごはんにのせて食べるのが大好だいすきです。なべ味噌みそラーメンに「生七味なましちみ正式名せいしきめい:さあさあ生七味とうがらし 山椒さんしょうはピリリ結構けっこうなお味)」や、「きざみしょうが」を入れるのもいいですねぇ。そうそう、角切かくぎり海苔をペペロンチーノにのせるのも絶品ぜっぴんですよ!!

最後に工場長さんから、お返事へんじのお手紙をいただきました。

いつも『ごはんですよ』を食べてくれてありがとうございます。
「ごはんですよ」の工場は埼玉県の春日部市かすかべしにあります。
春日部市は『クレヨンしんちゃん』がうまれたまちでゆうめいです。
いつもこの季節はちかくの小学校しょうがっこうからたくさんのどもたちが工場見学にきます。
でも、いまはコロナのせいでまったくこなくてさびしいです。
はやくコロナがなくなって そとであそべるようになると いいですね。
そうなったら なずなちゃんも ももやの工場へあそびにきてください。
これからもおいしいものをたくさんつくります。
なずなちゃんもたくさんたべてくれたらうれしいです。

元気げんきにあそんで、勉強べんきょうして、ともだちをたくさんつくってたのしんでくださいね。

ももや かすかべこうじょう
うえのけんいち

※おじさんはねこがだいすきです。

img_kitchen_002-25

「届け!お手紙!キッチンミノルのおうちで社会科見学」では、子どもたちからのお手紙を募集ぼしゅうしています!

キッチンミノルさんに行ってもらいたい、食をあつかうお店や工場に、お手紙を書いてみませんか?
知りたいこと、前から不思議ふしぎに思っていたこと、聞いてみたいこと…。どんなことでも大丈夫だいじょうぶです!
書いたお手紙をお写真にってこちらにおおくりください。

TwitterInstagramでアイスム編集部までDMでお送りいただいてもOKです!その場合は、「キッチンミノルのおうちで社会科見学」と書いて、お子様のお名前(ニックネームなどでも可)と年齢を明記の上、お手紙の写真をお送りください。

キッチンミノル

しゃしん絵本作家・写真家
アメリカ・テキサス州生まれ
18歳の時に噺家を目指すも挫折。2005年、写真家・杵島隆に写真を褒められて脱サラし写真家になる。身の回りの面白い事象を多くの人と共有することを目標に企画を発信している。
著作にはしゃしん絵本『たいせつなぎゅうにゅう』(白泉社)、『マグロリレー 』(月刊かがくのとも 福音館書店)や、落語家・春風亭一之輔の金言を集めた『師いわく』(師:春風亭一之輔、聞き手:キッチンミノル 小学館)など。

この記事をシェアする

がんばる日も、がんばらない日も、あなたらしく。

がんばったことやがんばらないと決めたこと、
ハッシュタグをつけてアイスム編集部に教えてください!

#アイスムがんばる日

投稿する

#アイスムがんばらない日

投稿する