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フライパンのまま食卓へ「サバ缶パエリア」
つばきファクトリーの八木栞さんは、カット野菜を使った野菜炒めやインスタントラーメンを作るブログ写真が通称「八木メシ」としてファンの間で話題です。最近は、サバとイカの唐揚げやりんごやみかんを使ったフルーツ飴など、初めて作るメニューにも積極的にチャレンジしています。
「八木メシ、進化中!」では、そんな八木さんが料理家の長谷川あかりさんから自宅でも挑戦しやすいレシピを教わります。今回は、サバ缶を使ってお米・野菜・たんぱく質が一度にとれる「サバ缶パエリア」に挑戦します。
サバ缶パエリア
材料(2人分)
作り方
- 1. サバ水煮缶の汁を計量カップに入れ、200mLの目盛りに合わせて分量外の水を加える。料理酒、塩も合わせておく。
- 2. ピーマン、にんじん、エリンギは0.5㎝~1㎝角に切る。にんにくはつぶす。
- 3. フライパンにオリーブオイルとにんにくを加えて弱火にかけて炒め、にんにくの香りがしてきたら米を加えて炒める。米が透き通ったら野菜を加えてさっと炒め合わせる。
- 4. フライパンに1を注いでサバの身をのせ、表面をならしてローズマリーをのせてふたをする。沸騰したら弱火にして、そのまま17分ほど加熱する。炊いている途中で表面が乾いていたら、フライパンの縁から水大さじ1ずつを回しかける。器に盛り付け、お好みでレモンを絞っていただく。
※穴が開いているタイプのふたの場合、蒸気が逃げないようにアルミホイルでふさぐ。
野菜はすべて0.5㎝~1㎝角にカット
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
今回はフライパンでパエリアを作ります。八木さんは、炊飯器以外でお米を炊いたことはありますか?
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
レンジで炊飯したことがあります!そういう調理グッズがあるんです。
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
すごい!今回はお米を洗わずにフライパンで炒めて、そのまま炊きます。野菜を切って火にかけたら20分くらいで出来上がるので、ごはんを早く食べたいときにおすすめです。
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
お魚を使ったレシピはうれしいです。毎月3〜7日は、水産物を食べて消費拡大を推進する「さかなの日」と制定されていて、私はその応援隊として活動しているんです。サバ缶なら料理しやすそうだし、楽しみです。
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
おうちでも作りやすいので、ぜひチャレンジしてみてください!まず、野菜を切っていきましょう。ピーマンはヘタと種を取って、親指より小さいくらいのサイズに切ってください。にんじんとエリンギも同じくらいの大きさにカットしていきます。
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
食材によって切る感触が違うので、楽しいですね。
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
エリンギは特にシャクシャクしていますもんね。全部切れたら、最後ににんにくをつぶします。皮をむいたにんにくをまな板に置いたら、その上に包丁を置いて体重をかけてください。
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
できました!
にんにくをつぶす二人
サバ缶の汁をぎゅっと絞るのがポイント
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
野菜が切れたら、サバ缶の汁を計量カップに出します。缶のふたでサバをぎゅーっと押して、汁を出し切ってください。そこに水を足して、全部で200mLにしましょう。
サバ缶の汁をぎゅっと出す(手を切らないように気をつけて!)
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
サバ缶の汁って、ふたで押すとすごく出るんですね。
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
ここで出し切らないとごはんが水っぽく炊けてしまうのでがんばりましょう。
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
気をつけます!
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
計量カップに、料理酒大さじ1と塩小さじ3分の2(4g)を入れて混ぜ合わせます。料理酒はサバの臭みを飛ばしてくれるんですよ。
オリーブオイルを真剣に量る八木さん
お米が「キュウキュウ」鳴り出したら野菜を炒める
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
フライパンにつぶしたにんにくとオリーブオイルを大さじ1入れて、にんにくの香りがするまで弱火で炒めます。
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
ん~、にんにくの香りがしてきました。これだけでごはんが食べられそう!
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
読者の皆さんにこの香りを届けたいですね。そうしたらお米を1合入れて、透明になるまで炒めます。お米がキュウキュウと鳴り出したら、野菜を入れてください。
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
(少し炒めて)あ、ちょっと音が鳴り出しました!
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
キューキューっと聞こえますね。ここに野菜を全部入れましょう。
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
今回の料理はフライパンのまま食卓に並べると映えるので、友達が来た時に出すと「料理上手」に見える一品だと思います。
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
株をあげたいですね!メンバーからは「料理が上手ではない人」と思われているので、こういうおしゃれな料理でイメージを変えたいです。
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
メンバーの皆さんに八木メシをふるまったことはあるんですか?
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
はい!「味はおいしい」って言ってもらえます。でも、盛り付けのせいなのか、なかなか料理下手の印象からは抜け出せてないんです。
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
ぜひ今回の料理でイメージを脱却してほしいですね。そろそろ炒められたと思うので、先ほど合わせておいた計量カップの水をもう一度混ぜてから入れてください。
じゅわわー!
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
そうしたら表面をならしてサバ缶の中身、お米の上にローズマリーをのせてふたをします。沸騰してふつふつしてきたら、弱火にして17分間待ちます。
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17分って大事なんですか?
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
20分くらい高い温度をキープするとお米が炊けるんです。今回は「パエリア風」だから、少しお米に芯が残るように短めに焚きます。友達にふるまうために倍量で作る場合は、材料をすべて倍にして、炊く時間は同じ17分にしてください。
お好みでレモンを絞って召し上がれ
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
さあ17分経ちましたから、開けてみましょうか。
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わぁ!いい香り!
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
うん。上手に炊けましたね!食べる時はローズマリーを取り除いて、サバをほぐしながら混ぜていきましょう。せっかくなので大皿に盛り付けましょうか。レモンを添えると良い感じになりますよ。
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
では早速いただきましょう!
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
サバのパエリアって食べたことがないので楽しみです。レモンは、かけたほうがいいですか?
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
まずは、かけずに食べてみてください!
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
いただきます!
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
ごはんの芯がちょっと残っている食感が、癖になりますね。さっぱりおいしく食べられます。
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
よかった!
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
盛り付けた分、全部食べてもいいですか?おいしい料理が毎回食べられるから、この撮影を楽しみにしてるんです。(2口目を食べる)ん~、野菜の甘みがぎゅっと詰まっていて、にんじんとピーマンとエリンギの食感の違いも楽しいですね。見た目がカラフルだけど、口の中までカラフルな味わいです!
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
いろんな食感とお魚のうまみ、ハーブの香りを閉じ込めているから料理上手な雰囲気が出ると思います。
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
次はレモンをかけてみますね。…うん。レモンの酸味とうまみのバランスが良い。レモンをかけるとより和風っぽさが増してすごくおいしいです。
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
サバって使い道が単調になりがちなんですけど、このレシピはお塩と料理酒だけでうまみが出るから、楽しめますよね。
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
そうだ!味付けはお塩と料理酒だけでしたね。自分で作ったのに信じられないくらい複雑な味に仕上がってます。
![八木](./../uploads/ic_yagi3.png)
もともと食材が持っている力が最大限に発揮されてて、新しい料理を学んだ感じがします。
![長谷川](./../uploads/ic_hasegawa3.png)
切る感触のおもしろさとか、食べた時のサバやエリンギの香り、にんじんの甘み、ピーマンの苦みが楽しめますよね。料理のおもしろさが伝わって良かったです!
つばきファクトリー・八木栞さんの「八木メシ、進化中!」、第六回は2月に更新予定。次は煮込み料理に挑戦します。お楽しみに。