簡単・おいしい・栄養満点! 野球選手も子どもも喜ぶ「豚レタス」

枡田絵理奈の「聴くコラム」 #1

FAMILY
2020.06.08

枡田絵理奈の聴くコラム

元TBSアナウンサーで、現在は広島在住フリーアナウンサーの枡田絵理奈さん。広島東洋カープの堂林翔太選手と結婚され、現在は三人のお子さんの子育て中。「アスリートフードマイスター」と「食育実践プランナー」の資格もお持ちです。ところが、社会人になる前は、全くお料理をしたことがなかったそう。また、「お料理が楽しくない」と感じた時期もあったといいます。そんな枡田さんが、お料理をするようになったきっかけ、また「楽しい」と感じられるようになるために心がけていることはどういったことなのでしょう。コラムではおすすめのレシピもご紹介していただきます。


音声を再生してお楽しみください。


はじめまして、枡田絵理奈です。

このたび、「聴くコラム」という形で連載をお届けすることになりました。家事や仕事の合間に気軽に聞いて楽しんで頂けるような、そんなコラムにしていきたいと思います。

簡単に自己紹介をしますと、もともと私はTBSでアナウンサーをしていました。『チューボーですよ!』で堺正章さんのアシスタントをしたり、『ひるおび!』というお昼の情報番組に出演したりしていました。『クイズタレント名鑑』などのバラエティ番組では、「マスパン」なんて呼んでいただいていました。

その後、広島東洋カープの堂林翔太選手と結婚し、TBSを退社後、縁もゆかりもなかった広島に移住し、5年が経ちました。

今は4歳の男の子と2歳の女の子、そして8ヶ月になった女の子3人の子育てをしています。5歳のトイプードルもいて、家の中はとにかく賑やかです。

今回は、広島の自宅からお送りしています。子どもたちの声がたまに入ったり、犬がワン!と言ったりすることもあるかもしれませんが、そんな時には「今日も堂林家は元気だなぁ」と思いながら聴いていただけたらと思います。

毎日料理の練習をした、『チューボーですよ!』のアシスタント時代

アイスムは「食を楽しみ笑顔を届けるメディア」ということで、私もこのコラムでは「食」について色々とお話をしていきます。

…が、実は私、社会人になる前は、レシピを見ないと卵焼きも作れないぐらい、全く料理ができなかったんです。

ちゃんと料理をするようになったのは、『チューボーですよ!』のアシスタントに抜擢されてから。なんといっても「料理をしながらゲストとお話をする」という番組なので、料理ができないともう絶対にダメだったんです。

最初はスタッフルームで包丁の使い方を教えてもらうところから始まり、みじん切りの練習をしたり、大根の桂剥きの練習をしたり…。例えば「今週の収録ではオムライスを作りますよ」と言われたら、週に5回ぐらい家でオムライスを作るといったような感じで、本当に毎日毎日練習をして、なんとかちょっとずつ料理ができるようになっていったという感じです。

ただ、『チューボーですよ!』で作るのは、シェフが教えてくれるある意味「手の込み過ぎた料理」だったりします。だから、家庭料理というものがなかなかできなかったんです。

二度目の転機・・・彼ができます!

そんな中、二度目の転機が訪れます。

彼氏ができるんです。

…今の旦那さんなんですけれども(笑)。

彼が初めて家に来ることになって、「ごはん作ってくれる?」と聞かれたので、もう何日も前からレシピを調べて、作り方を調べて、食材も調味料も全部しっかりと計量して、いま自分の持てる限りの力を使って、なんとか料理を作ったんです。

ただ自分で言うのもなんなんですが、その時の出来栄えというのがなかなかで、とてもバランスの良い食事が作れたんですね。

それを食べた彼が、感激したように、「アスリートっていうのは食が大事だからね、こういう料理が理想なんだよ!こういう料理を作る女性と出会いたかったんだ!」みたいなことを話すわけです(笑)。

もう私は内心、罪悪感でいっぱい。この料理は、私が今持っている全ての力を今日1日で出し切ってしまったもので、これ以上何も出ませんという感じだったんです(笑)。

アスリートの食事を作る中で、食事の大切さを再確認

まあせっかく「料理上手」だと勘違いしてもらったので、ここはもう彼の期待に応えようではないかと、アスリートのごはんをもっと勉強するために「アスリートフードマイスター」という資格を取ることにしました。

彼は全然外食をしないので、家にいるときには毎日ごはんを作ることになります。管理栄養士さんに相談しながら、日々どんなバランスでごはんを作ればいいかとメニューを考えて、朝起きてから寝るまで、何を作ろう、明日はどうしよう、と、そんなことをずっと考えながら生活をしていました。

ただ努力の甲斐あって、夫の体に変化が出てきたんです。例えばすぐにお腹が痛くなったりとか、体調を崩すというようなこともたまにあったんですが、それがだんだんと体調を崩しにくくなってきました。

また、私にとっては羨ましいばかりですが、夫は痩せやすいのが悩みでした。それが食生活を改善することで、体脂肪はそのままで体重が順調に増えるという、アスリートとしてとても理想的な増量ができるようにもなりました。

食事って本当に大事なんだと、改めて実感しました。

出産後、「負担」に感じてしまっていたお料理を、また楽しいと感じられるようになったのは・・・

ただ、子どもが生まれてからは、今までのように一日中キッチンにいるような生活は出来なくなりました。手の込んだ料理が作れなくなってしまって、すごく悩んでいました。

また、私はレシピを見ないと作れなかったので、レシピを毎回探すのが結構大変で。この前おいしいって言ってくれてた生姜焼きのレシピ、どの本のどのページに書いてあったかな…と探すのも、自分の中でストレスになっていったんです。

お料理が、なんだか自分の中で負担になってきてしまったんですね。

そんな時に、とっても素敵な出会いがありました。料理上手なお友達ができたんです。

お友達は、冷蔵庫にあるものを見てちゃちゃっと何でも好きなものを作れちゃうタイプで。飲みながら、「今自分はこんなもの食べたいなー」と、想像しながら作る、創作料理の天才なんです。

そのお友達から、「レシピ」ではなく、「コツ」を教えてもらうことで、また料理を「楽しい」と感じられるようになってきました。

手が込んでいなくても、ノンストレスで、おいしくて、しあわせと感じられることが大事!

そのタイミングで、子どもの離乳食や幼児食もはじまったので、もう一度食の勉強をしてみようかなと、今度は「食育実践プランナー」という資格も取りました。

食育に関しては、次回以降でどこかでゆっくりとお話できたらいいなと思っています。

「レシピの呪縛」から解き放たれ、そして目分量でも料理ができるようになってきてからは、自分がだいぶ楽しんで料理をできているなと感じています。

手の込んだ料理を作ることは素晴らしいし、素敵なことです。でも、手が込んでいなくても、簡単で、おいしくて、栄養満点のものを作ることもできます。疲れた時には、上手に手抜きをして、ノンストレスで、でもおいしくて幸せだと感じられる、そんな料理を毎日作っていきたいなと考えながら日々暮らしています。

子育て中だったり、お仕事をして帰ってきてからごはんを作らなきゃいけなかったり、なかなかゆっくりとお料理の時間を持てないという、私と似た境遇の方もいらっしゃるかもしれません。

また、今はこの状況で、お家で過ごす時間が長くなっています。ずっと家にいて、一日三食ごはんを作らなきゃいけないとなると、メニューを考えるのも大変だし、「今日はなんか一日中キッチンに立ってるな…」と感じることもあります。

ぜひそんな方たちに、私の経験が何かお役に立てたらいいなと思い、おすすめのレシピをご紹介していきます。

また、以前の私のように、お料理があまり得意じゃないとか、ちょっと苦手だなぁという方も、料理が楽しくなるきっかけになればいいなと思っています。

豚レタス

この料理は周りのお友達にも好評で、インスタグラムでも紹介したことがあるんですが、「この夏何回作ったかわかりません」とか、「困ったらいつも作ります!」といったメッセージをたくさんいただいています。本当におすすめのレシピです!


材料(だいたい2人分)

  • 豚バラうす切り…100〜200g
  • レタス…1玉
  • 塩こしょう…適量
  • ごま油…適量
  • おろしポン酢
  • 大根…お好みで
  • ポン酢…適量

作り方

1. 食べやすい大きさに切った豚バラ肉を少量のごま油で炒めて、塩こしょうで味付けする。
豚バラ肉を炒める
2. ある程度豚肉に火が通ったら、手でちぎったレタスを投入。
レタスを投入
3. レタスがしんなりしたら完成。
豚レタス

おろしポン酢にお好みで一味や七味を加えて、つけながら食べてください。
レタスは生で食べると一人3、4枚ぐらいでも結構なボリュームに感じますが、火を通すと二人でひと玉丸ごといけちゃいます。

また、レタスは子どもにも一緒にちぎってもらいます。自分がちぎったレタスだとおいしく感じるんでしょうね、喜んで食べてくれます!

レタスをちぎる子どもたち

さいごに

枡田絵理奈の「聴くコラム」第1回楽しんでいただけましたでしょうか。

私が普段、アスリートの夫に作っている料理は、例えば部活を頑張っているお子さんがいるご家庭や、食べ盛りの子どもたちがいるご家庭にもきっと役に立てるかなと思いますので、これからもそんなレシピをご紹介していけたらと思います。

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音声編集:佐々木沙枝
カバー撮影:前康輔