れんこん団子の豆乳豚汁

ボルサリーノ関好江の笑食同源おしゃべりごはん #10

2021.01.28

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芸人ボルサリーノ関好江さんに料理を作ってもらいながら、おいしさのポイントなどを伺う本連載。2021年はじめのレシピは、あたたかさが染み渡る「れんこん団子の豆乳豚汁」。無調整豆乳とみりんを加えることで、ただでさえ優しい豚汁の優しさが爆増!れんこんと片栗粉だけで作る、団子の食感の楽しさもポイントです。


材料(2〜3人分)

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  • 水…600cc
  • だしの素…小さじ2
  • こうじ味噌…大さじ2
  • 無調整豆乳…60cc
  • みりん…大さじ1
  • 豚バラ肉…100g
  • ゴボウ…10センチほど
  • にんじん…1/3本
  • 大根…5センチほど
  • しめじ…1/3パック
  • 里芋…小4個
  • れんこん…200g
  • 片栗粉…大さじ2
  • 小口ねぎ…少々

作り方

1. れんこんは1/4をみじん切り、残りはすり下ろして軽く汁気を絞り、片栗粉をまぜて団子状に形成し、お湯で茹でて、とりだしておく。
2. ゴボウはささがき、にんじんと大根はいちょう切り、里芋は皮をむいて食べやすく切る。
3. 鍋にごま油(分量外)を熱し、豚バラと2の野菜を加えて炒め、肉の色が変わったら水とだしの素を加え、野菜に火が通るまで加熱する。
4. 3に味噌をとき、みりんを加えて味を整え、1の団子を入れて軽く加熱する。
5. 最後に豆乳を入れてひと混ぜし、器に盛って小口ねぎを散らす。

「この汁に癒されるために二日酔いになりたい」

1月もあとわずか。クリスマスとお正月、1年で最もごちそうが集中する期間が過ぎ去り、繁忙期を乗り越えた胃腸たちが、優しさに包まれたがっているころかもしれません。

「きっと年末年始はみんな、たくさん飲み食いするんじゃないかなぁと思って、1月のレシピは優しいものにしたかったんです」と関さん。

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その優しさの度合いたるや「この汁に癒されるために、あえて二日酔いになりたいと言っていた人もいました」というから気になって仕方ない。早速作っていきましょう。

まずはれんこんをカット。4分の1をみじん切りにして……

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残りはすりおろします。

「れんこんって、すごく楽しめる野菜なんですよね。縦に切るか横に切るかで食感が変わるし、すりおろすとモチモチになるし。加工の仕方次第で食べた時の印象がぐっと変わるんです。」

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今回のメニューでは、シャキシャキとモチモチ、2つの食感が同時に楽しめます。

れんこん団子に祈りをこめて

ところで。ひとくちに「料理が好き」といっても、料理の工程の全てが好きだという人はそう多くないのでは……と思うのです。好きな作業もあれば苦手な作業もあって、その配分は人それぞれに違うはず。

関さんに聞いてみたところ「すりおろす作業は好きじゃない」との返答が。

「家に人を集めておろし鍋をやるとしたら、誰かが来るのを待って、最初に来た人に大根を渡して『おろしといてー!』ってお願いしちゃいます(笑)。」

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すりおろし作業が終わったら、みじん切りのれんこんと片栗粉を加え、れんこん団子を作っていきます。「団子を作るのは好きです」と関さん。

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水分をぎゅっとしぼりながら、里芋くらいの大きさに丸めます。丸めながら、ちょっと崩れそうかな?頼りないかな?と感じたら、片栗粉を少し足してみてください。

丸め終えたら下茹でをします。沸騰したお湯の中にれんこん団子を入れ……

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「バラバラになりませんように……がんばれ〜〜」

れんこん団子にエールをおくりはじめた関さん。

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1分くらい茹でたらお湯から出し、

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出番がくるまでしばし置いておきます。

里芋以外の野菜は皮をむかなくてOK

続いては野菜をカット。里芋以外は、皮をむかずにそのまま使っちゃってOKです。里芋も、あらかじめ皮むきされたものが売っているので、活用すれば、皮むき工程をゼロにすることも可能。今回はそれを使います。

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「ゴボウは皮がおいしいんですよ!」と関さん。

おいしいだけじゃなく、皮をむく工程を省くと、調理がぐっと気楽になります。

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「ゴボウをささがきにする際は、十字に切れ目を入れておくと作りやすいです。」

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豚バラ肉は一口大の大きさに切り……

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ごま油で炒めます。

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お肉に火が通ったところで野菜を足し、しんなりするまで炒め、お水とだしの素を投入。

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野菜がやわらかくなったらお味噌を溶き、みりん、れんこん団子を投入し、しばし温めます。

「今日はこうじ味噌を使っていますが、お好きなお味噌を使ってOKです。ただ、赤味噌だと色がちょっとこわい感じになっちゃうので、違うお味噌のほうがいいかも。」

最後、豆乳を回し入れたら……

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完成!

豆乳は加熱しすぎると分離してしまうので、入れたらすぐ火を止めるのがポイントです。

あったかい汁はうれしい

……というわけでこちらです。具がこんもりどっさり。

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小口ねぎを散らすと彩りも一気に鮮やかに。なかなか貫禄のある見た目で、これがメインディッシュってことでいいのではと思えるほどです。

飲んでみると……

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優しい。とにかく優しい。優しさに包まれるってきっとこういう感じだ……!

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とはいえ優しいだけでもなく、豚バラ肉からほのかに感じるごま油の風味は食欲をそそるし、なにしろれんこん団子の食感がおもしろい。

モチモチを楽しんでいると、時折やってくるシャキシャキ感。れんこんの表情を一度にいくつも見せられている……!れんこんの新しい一面をみたような気持ちです。


ところで関さんはどんなときにこの汁を作るんでしょう。

「女芸人仲間たちと、家で飲んだときに締めで作ったりしてましたね。みんな、あったかい汁がすごい好きで、あったかい汁出すと喜ぶから。ふふふふふ。」

……締め!それはうれしいタイミング。

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飲んだあとのあったかい汁、びっくりするくらい染みますよね。居酒屋で帰り際に出されるお味噌汁やあったかいお茶しかり。いや、お酒の席でなくとも、食事の締めで飲むあったかい汁の浸透率はすさまじい。

ふかふかっと沸き立つ湯気。温度を伺いながら、恐る恐るゆっくり口にする一口目。温かさが胃にじんわり染み込んでいくのを楽しみながら、さらに口にすすめる二口目以降。

さっきちょっと飲みすぎちゃったなぁとか、食べすぎちゃったなぁと思っていたとしても、すべてが許され、ほぐされていくような気がしてしまうあの感じ。

「あったかい汁はうれしいですよね。料理屋さんとかでつきだしでスープ出てくるのも、とってもうれしいですし」と関さん。

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優しさに包まれたいすべての人へ。朝でも、昼でも、夜でも、二日酔いのあとでも。思い思いのタイミングでぜひ、豆乳豚汁の優しさに包まれまくってください!

ボルサリーノ関好江

1971年2月15日、愛知県生まれ。吉本興業所属。山田真佐美とのお笑いコンビ「ボルサリーノ」で活躍中。芸人仲間に振る舞う料理に注目が集まり、食べると運気が上がると評判に。著書に『食べると人生が変わる!開運飯』『使いきり!レシピ』(マガジンハウス刊)など。

ネッシーあやこ

1981年群馬県生まれ。ライター兼イラストレーター。主な執筆領域は、体験、 食レポ、食・働き方に関するインタビューなど。

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取材・文・イラスト:ネッシーあやこ
撮影:美坂広宣(SHAKTI)
フードスタイリング:鈴木理乃(Smile meal)

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