
ワタナベマキさんに教わる、秋のいたわりレシピ3品
季節の変わり目は疲れも出やすく、体調も崩しがち。こんな時期は食べ物にも気を付けて、体をととのえていきたいですね。国際中医薬膳師の資格を持つワタナベマキさんに、秋の食材を使った秋のいたわりレシピを教えてもらいました。
焼きさばと春菊の黒ごま和え
材料(2人分)
作り方
- 1. 塩さばはキッチンペーパーで表面の水気をふき取ってから、2cm幅に切り、薄力粉を全体に軽くつける。
- 2. 春菊は塩少々を加えた湯で1分ほどゆでる。冷水にとって水気をしっかりと絞ったら、3cm長さに切る。
- 3. フライパンにごま油をひいて中火で熱し、1を入れる。焼き目がついたら裏返して、弱めの中火で5分焼く。
マキさんポイント
さば独特の味と香りにごま油がよくマッチ!サラダ油でもいいけど、ごま油があればぜひ使ってください。
- 4. 黒すりごまにAを加えてよく混ぜ、2と3を加えて全体を和える。
マキさんポイント
もしできれば、黒ごまをフライパンで1分ほどから炒りして、すり鉢ですって合わせると、香りがグンとよくなりますよ。
さばと黒ごまは、薬膳の考え方では「血を補う」食材です。元気がないとき、気力が湧かないときにおすすめの食材。春菊は「気をめぐらせる」食材で、体のすみずみにエネルギーを届けるのによいとされています。“元気の素”になる三つの食材を和えてみました。
たたきれんこんと鶏むね肉のしょうがからめ
材料(2人分)
作り方
- 1. れんこんはたわしでよく洗い、5~6cm角に切ったら水にさらし、ざるに上げておく。
- 2. 1のれんこんをポリ袋に入れて、すりこぎなどで粗くたたく。
マキさんポイント
れんこんは大きさにばらつきがあってOK。そのほうがいろんな食感が楽しめます。皮に栄養があるので、むかないで使いましょう。
- 3. 鶏むね肉は皮を取り、ひと口大のそぎ切りにして、キッチンペーパーで水気をふいてから塩をふり、全体に片栗粉をまぶす。
- 4. 沸騰した湯に塩を入れて2を加え、沸いたら2分ほどゆでて、ざるに上げる。粗熱が取れたらキッチンペーパーで水気をふく。
- 5. れんこんをゆでたのと同じ湯に酒を加えて、弱火にして3を加え、ふたをして3分半ほどゆでたら、ざるに上げて水気を切る。
- 6. ボウルなどにAを入れてしっかりと混ぜ、4、5を加えて和える。あれば刻みねぎを適量散らす。
秋の食材であるれんこんは、体を「潤す」食材と考えられています。これからの乾燥する時期、呼吸器のケアにもよく、また肌にもいいとされます。たれに使うはちみつも「潤い」の食材で、鶏肉としょうがは体を温める食材。体に潤いを与えて、冷えない体づくりによいレシピですよ。
かぶとたらのせいろ蒸し
材料(2人分)
作り方
- 1. たらは皮を包丁でこそげてぬめりを取り、塩をふったら15分おいた後、キッチンペーパーで水気をふく。
マキさんポイント
このぬめりを取るのが大事なところで、たらのくさみがこれによってグッと軽減されます。
- 2. かぶは6等分のくし切りにして、葉は食べやすい長さに切る。玉ねぎは1cm幅にスライス。
- 3. せいろに1とかぶを入れて、合わせたAをまわしかける。
- 4. 沸騰した鍋に乗せて10分蒸し、かぶの葉を加えてさらに2分蒸す。
秋においしいかぶも、体を「潤す」食材とされ、たらは「血」を補ってくれる食材と考えられています。あっさりしたもの同士なので、ちょっとパンチのある柚子こしょうを使ったたれを合わせてみました。たらはこれからの寒い時期が旬、ぜひ作ってみてください。