秋の香りを堪能できるごぼう汁
上田淳子さんの旬レシピ

旬を楽しむ

FOOD
2025.09.12

暑かった夏もようやく過ぎて、風が涼やかになってきました。秋はおいしいものがいっぱいですが、ごぼうも秋が旬なんですよ。あえて豚と2品だけで作る汁物で味わうごぼうのおいしさ、上田淳子さんに教わります。

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教えてくれた人:上田淳子さん

兵庫県生まれ。日本の家庭料理をはじめ本格的な西洋料理、スイーツやパンまで守備範囲の広さは業界でもトップクラス。現代人の生活に根差した「日々どう食べ、どう作るか」といった提案にも定評がある。ポッドキャスト「料理たのしくなる相談室」も人気。

今回の食材:ごぼう

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「年中手に入る食材ですが、夏の終わりから秋口にかけてはみずみずしくて、よりおいしい。細いものは柔らかく、太いものは食べごたえがあり、どちらもそれぞれのおいしさがあります。土付きで売られているものは特に香りがいいですよ。」(上田さん)

ごぼう豚汁

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材料(2人分)

  • ごぼう…100g
  • 豚バラ肉…100g
  • 出汁…600mL
  • 味噌…大さじ1と1/2~2程度
  • 細ねぎ(小口切り)…適量

作り方

1. ごぼうは表面をたわしなどでしっかり洗い、ななめ薄切りにしたら5分ほど水につけ、ざるに上げておく。
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上田さんポイント

ごぼうが太くて大きい場合は、たて半分に切ってからななめ切りにしてください。ごぼうを水につけるのは、独特のえぐみをほどよく取り除くためです。

2. 豚ばら肉は3cm幅に切る。
3. 鍋に2を入れ、中火にかける。ジリジリと音がしてきたらサッと炒め、豚の脂が出てきたら水気を切ったごぼうを加えて、全体を軽く炒める。
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4. 出汁を加え、沸いたら弱火にしてアクを取りつつ、ごぼうが柔らかくなるまで5~8分ほど煮る。
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5. 味噌を溶かしたら火を止め、器によそって、好みで細ねぎを散らす。
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上田さんポイント

味噌はものによって塩気がかなり違うので、まず大さじ1と1/2ぐらい入れて混ぜてから味見をし、薄ければ足してください。

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コクのある豚の甘みとごぼうの個性がいい相性なんです。あえて具材2品だけで作ると、食材の性格がはっきり感じられますね。次回は、冬においしくなる小松菜を使ったおそうざいを習います。お楽しみに。

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取材・文:白央篤司
撮影:キッチンミノル