春先のお弁当にいかが?彩りもかわいい、超簡単な「ずぼらのうずらのミートボール」

枡田絵理奈の「聴くコラム」 #22

FAMILY
2022.03.29

img_masudacolumn_title2.jpg

元TBSアナウンサーで、現在は広島在住のフリーアナウンサー枡田絵理奈さんによる「聴くコラム」。毎回「食」や「暮らし」にまつわる様々なお話をしながら、枡田さんおすすめの「おうちごはん」を一品紹介してもらいます。

第22回は、「アスリートフードマイスターの資格とごはん作り」について。資格がどんなものなのか、そして資格を活かしたごはん作りなどお話ししたいと思います。コラムの最後では、おうちで作れる「ずぼらのうずらのミートボール」の作り方もご紹介します。簡単でおいしい!レシピとともに、コラムをお楽しみください。


音声を再生してお楽しみください。
Spotifyでもお聴きいただけます!


出会いと別れの季節到来

季節は冬から春に移り変わる時期ですが、いかがお過ごしですか?節目の時期でもありますから、忙しくされている方も多いでしょうか。わが家では、長男が幼稚園を卒園しました。

この三年間を振り返ってみると、本当にいろいろなことがあったなと思うんですけど、幼稚園で三年間使ってボロボロになった手作りの袋を見たときには、なんかもう、胸がぎゅっと締め付けられる思いでした。

私は、幼稚園のママ友達が大好きで。とっても助けてもらったんですよね。わが家は下にまだあと二人いますから、幼稚園とは今後も関係が続いていくんですけど、長男のママ友達は引っ越す方もいたりしてお別れになるのがすごく寂しいなと思っています。

このご時世じゃなかったら、「もっといっぱい遊んで、いっぱい思い出作れたのになあ」とかちょっと切ない思いをしているんですが、でもまたこれから始まる新生活、新たな出会いを通して、息子自身も小学校でいい友達を作ってもらいたいですし、私もすてきなお友達との出会いがあったらいいなと思っています。

資格取得のためにひっそり奮闘していたあの頃

みなさん「アスリートフードマイスター」という資格、聞いたことありますか?里田まいさんが取ったりして話題になった資格で、簡単に言うと、アスリートを食の面からサポートする資格です。

アスリートの栄養管理をされている方が取ったり、私のように家族にアスリートがいるという人も取ったりします。あとは、アスリート自身が自分の健康管理のため、パフォーマンス向上のために勉強として取ることもあります。

そして意外と多いのが、部活を頑張っているお子さんたちがいるお母さんたち。プロの方から主婦の方まで、いろんな方が取っている資格なんです。

私がアスリートフードマイスターを取るきっかけになったのは、スポーツ番組を担当していたことです。いろいろなアスリートの方から、「自身の練習ももちろん大事だけれど、食事というのはすごく大事なんだ」という話をよく聞いていて、とても興味があったんですよね。

それから、「チューボーですよ」の番組も担当していたので、料理自体にももちろん関心があって。「スポーツ」と「料理」、この二つからアスリートフードマイスターという資格に興味を持ったんです。

とは言え、「資格を取ったところで使うこともないしなー」なんて思っていたところに、今の主人と出会いまして(笑)。身近で、自分の目標のために頑張っている彼の姿を見ていて、「なにか力になりたいな」って感じるようになってきて。

そんな中で、主人が人生初めての骨折をしてしまったんです。

そのときに……なんだろうな、自分の思いとかだけでは、どうすることもできない体の問題で、「野球ができない」と苦しんでいる姿を間近で見ていて。

なんだか私も一緒に、本当にすごく苦しくなってしまって、「骨、強くならないかな」とか、「食事で頑丈な骨を作れないかな」とか考えていました。最初はそんな風に、「骨が早くくっつく料理はないかな?」と考えるところから始まったんです(笑)。

この人との未来も見えてきたという段階で、「骨を丈夫にしてあげたい」だけじゃなくて、体を壊しにくくなるとか、食事でパフォーマンスが上がるとか、そんなお手伝いがちょっとでもできたらいいなと思って、この資格の勉強を始めました。

ただね、その当時、私は交際を隠していましたし、やっぱりアスリートフードマイスターの講座会場に、急にTBSアナウンサーが現れたら、「あれ、なんだ?アスリートと付き合ってる?」と思われそうだったので(笑)、通信講座を受けることにしました。

本当にもう、メモがびっしり書き込まれたノートが今でも残っているんですけど、たまにそれを見返して、行き詰まったときに「あーそうだった、そうだった。これやってみよう」なんてことを思いながらやっています。

試験会場に行くときはもう試験時間ギリギリに会場に入って……自意識過剰というのはもう十分わかってるんですけど、変装で伊達メガネなんかかけちゃったりして、試験を受けたのを覚えています(笑)。

何とか合格をもらうことができましたが、実はこれ、主人には内緒で勉強をしていて、資格を取って驚かせようと思ってたんです。なのに、ぽろっとカバンから落っこちちゃったんですよね、DVDが。

「何のDVD?」って見つかっちゃって。「わー!(焦)」って言って、ちょっとサプライズが失敗しちゃったっていうのも、あまーい思い出です(笑)。

あれからもう、八年とかかな、時間が経って、今ではだいぶ自己流になっているので、「あれ?本当にこれで合っているのかな。みんなの前で堂々と話しちゃって大丈夫かな?」と不安だったりするところもあるので、みなさん、あまり信じ過ぎないで(笑)、ちょっと参考にする程度に聞いていただければと思っています。

アスリートフードマイスター、食事管理に役立っています

アスリートじゃなくても、食が大事だというのはみなさんが感じていると思います。 食によって体調が左右されたり、パフォーマンスが変わったりというのは、日常生活でも感じますよね。

朝ごはんをちゃんと食べなかった日にお腹がすいて会議に集中できないとか、テストに集中できないとか。逆に、朝、脂っこいものを食べて、お腹が痛くなっちゃって授業どころじゃなかった、なんていうこともあります。

アスリートフードマイスターの資格は、「全員にこれをしたらいい」というものではないんです。例えば野球だったら、瞬発力も必要だし、持久力も必要です。マラソン選手だったら、とにかく持久力が大切。競技によってそれぞれ求められるものが違います。

他にも、体を大きくしたい人もいれば、減量しなきゃいけない人もいる。本当にアスリート一人一人によるものなので、ヒアリングをした上で一緒にイメージを持って、理想の体作りのお手伝いをするようになっています。

私もしつこいくらいに、主人に「いま体重何kg?体脂肪どれくらい?今年はどうするの?」って聞いて(笑)。

「そうだねえ、体重はこのままなんだけど、体脂肪をあとちょっと落としたいかな」「OK!しばらくはササミでいこう」なんて、いつも話し合いをしながらメニューを考えています。

夏場になると「もう食欲落ちてきちゃって、痩せてきちゃったよ」「OK、じゃあ太りやすいメニューにしとくね」というような感じで、コミュニケーションを取りながらやっています。

食事というのはとっても大事だし、「食トレ」という言葉もあるぐらいですが、そうは言っても一日三回、毎日のことなので、ストレスになってもいけないなと思っています。

特に今は気軽に外食に行けないので、そういう意味でも食事が楽しみであってほしいなと感じていて、あまりストイックになりすぎず、オフの前日に「今日はもう脂身たっぷりの肉食べちゃおう!」という日を作ったりして、息抜きをしながら、楽しみながら、食事と向き合うようにしています。

手作りミートボールを簡単に!「ずぼらのうずらのミートボール」

「聴くコラム」で毎回ご紹介している、わが家のおうちごはん。今回は「ずぼらのうずらのミートボール」!

「ずぼら」と「うずら」でちょっとだけ韻を踏んでみたつもりなんですけども(笑)、ミートボールを手作りするのって、けっこう面倒くさかったり、ハードルが高かったりするので、これを極限まで簡単にしたミートボールをご紹介します。

うずらの卵って、けっこう栄養価が高いんですよね。そんな栄養面も含めてレシピを考えてみました。


材料

  • 鶏のつみれ(すでに丸くなってるものを買うとすごく楽です!)
  • うずらの卵
  • ケチャップ
  • すき焼きのたれ

作り方

1. 手のひらに油をつけ、鶏のつみれを一つ置いて、その上にうずらの卵を入れる。
img_masudacolumn_022-01
2. 油をひいたフライパンで、全面焼く。
img_masudacolumn_022-02
3. 火が通ったら、2を一旦取り出し、ケチャップとすき焼きのたれを同量入れて煮詰める。
img_masudacolumn_022-03
4. とろみが出てきたら、取り出した2の肉団子を戻し入れる。
img_masudacolumn_022-04
別のお鍋でも同じお鍋でも、どちらでもOK!
5. 器に盛って完成!
img_masudacolumn_022-05

子どもたちが大好きなので、よくミートボールを作るんですが、ある日、ケチャップを入れて、そこに醤油を入れて、砂糖を入れて、みりんを入れて……とやっている時に、あれ?これって、すき焼きのたれと同じじゃない…?と気付いて、試しにケチャップとすき焼きのたれを混ぜてみたんです(笑)。

試しに子どもたちに食べさせてみたら、「いつもの味と変わらない」って言うんですよ。それぞれの調味料を量らなくていいし、とっても簡単。だったらもう手間をかけないで、これでいっちゃおう!と、このレシピを考案したんです。

このミートボール、半分に切ると、うずらの卵の白身と黄身がお肉でぐるっと包まれていて、色味もすごくよくて。お弁当のメニューとしても使えますし、一口サイズで子どもも食べやすいので、ぜひみなさん作ってみてください。

まだ試していないですけど、次回はコンビニの煮卵でも作ってみようかなと思っているので、こちらもいつかまたご紹介しますね。

さいごに

いただいたコメントをご紹介します。

18回目のコラムで、ドレッシングの件で問い合わせをした者です。20回目のコラムで返信をいただいたので、うれしくて。早速、宮島醤油株式会社のサイトを見て問い合わせをして、やっとわが家に届きました!とってもおいしくて、野菜嫌いの娘もドレッシングをかけたら、すごい勢いですごい量を完食してました。おいしいものを教えていただき、本当にありがとうございました。娘は枡田さんが紹介された、ごはんレシピもものすごい勢いで食べて、いつも完食して、おいしかったと言ってくれます。インスタライブ、かわいかったです!引き続き応援しています、ご主人様も。

メッセージありがとうございます!

お返事にまたお返事が来る、という文通のようなこのやり取り(笑)、すごくうれしいです! 「はちみつ玉ねぎドレッシング」という、宮島醤油株式会社のものなんですけど、本当においしいんですよね。

私がこのコラムでご紹介したことで、東京に住んでいる私のマネージャーさんも、広島ロケに行ったときに、帰りにゆめタウンに寄って、このドレッシングを買って帰ったりもしたそうです。

こうやって、自分が紹介したものやレシピで、そのご家族の食事がちょっとでも楽しくなったという話を聞くと、本当に励みになります。ありがとうございます!

こうして感想などを送っていただけますと、私もとてもうれしいので、みなさんぜひ送ってみてくださいね。また、おすすめレシピなども教えていただけたらうれしいです。

それではまた次回お会いしましょう、枡田絵理奈でした。

この記事をシェアする

文・音声編集:佐々木沙枝
カバー写真:前康輔

アイスム座談会