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暑くても忙しくても、これなら作りたい!便利食材や調味料を使って作る、夏の救済レシピ

耳で楽しむおいしいスープレシピ 番外編

FOOD
2025.08.21

こんにちは。スープ作家の有賀薫です。お盆休みはどんなふうに過ごされましたか?

8月半ば過ぎてもまだまだ暑さが残っていますね。日傘や帽子が手放せない日々が続いています。

そんな暑さが続くと「とてもキッチンに立つのは無理…」とへこたれてしまいますよね。食事もおろそかになりがちですが、暑いときこそしっかり食べないと体力が持ちません。

栄養をとることももちろん大事ですが、スパイスの効いた食事や冷たいスープなど、夏こそおいしい料理がたくさんあります。今回はできあいの食品や調味料に旬の野菜をたっぷりプラスして、忙しい日やうだるような暑さの日でも、気軽に何度も作って食べたくなるようなレシピ3品をお届けします。

コンビニの焼きさばで。ひんやりパリパリ、きゅうりの冷や汁

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夏野菜の代表であるきゅうりと、みょうがや大葉など薬味をたっぷり使った宮崎の郷土料理・冷や汁。のども通りやすく、これ一品で献立が成立するありがたい汁かけめしです。

宮崎では煮干しの粉を混ぜた味噌を焼いて作ります。味噌の焦げた香りがおいしさのポイントなのですが、今回はそのかわりに市販の焼き魚を使って、その焼き目の香ばしさを利用します。仕込みは火も使わない簡単調理。

冷やす時間だけはちゃんととったほうがいいので、朝仕込んで夜食べたり、逆に夜に仕込んでおいて、寝苦しかった翌朝にサラサラいただくのもおすすめです。ごはんにかけるだけでなく、そうめんにかけてもおいしいです!


材料(2人分)

  • さばの塩焼き(市販のもの)…1枚
  • きゅうり…1本
  • 豆腐…1/2丁(150g) ※水切りをしておく
  • みょうが…2個
  • 大葉…3~5枚
  • すりごま…大さじ1
  • だしパック…1袋 ※煮干し粉大さじ1でもOK
  • 味噌…大さじ2~大さじ2と1/2 ※味噌の塩分による
  • ごはん…適量
    ※好みでみょうが、大葉、白ごまを追加します

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作り方

1. きゅうりの下ごしらえをする。

きゅうりはヘタをとって薄切りにします。スライサーを使うと便利。全体に薄く塩(分量外)をふって5分置き、出た水気をペーパーなどでふきとります。これだけがちょっとひと手間ですが、こうすることで、きゅうりがパリッとおいしく食べられます。

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2. さばを細切りにする。

焼きさばは一切れあれば十分。コンビニなどでも一切れで売っていますし、スーパーやデパ地下のお惣菜売場にもあります。見た目をあまり気にしないなら手で割いて入れてもOK。焼けた皮は捨てずに必ず入れます。

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3. だしと味噌、ごまを水で溶く。

だしは手軽なだしパックを使いましょう。パックを開いて中の粉だけ使います。あるいは、市販の煮干し粉を使ってもいいと思います。

ボウルに味噌、すりごま、開いただしパックの中身を入れて練り合わせます。味噌はまず大さじ2を入れてみて、あとから味をみて調節しましょう。

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これを水2カップ(400mL)で溶きのばします。水を一度に入れるとダマになりやすいので、混ぜながら少しずつ入れていくとうまくいきます。

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4. 具材を入れて冷やす。

3に切ったきゅうりとさば、手でちぎった豆腐を入れます。ここで味をみて足りなければ味噌を足します。ごはんにかけて食べるものなので、いつもの味噌汁よりは若干濃いめでもいいと思います。薄切りにしたみょうが、千切りにした大葉も半分入れます。

ボウルにラップをかけるか、保存容器に移して冷蔵庫にしまって3時間以上冷やしたら完成です。しっかり冷やすことで、豆腐にも味がしみ、きゅうりは漬物のようにパリパリになります。

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ごはんに冷や汁をたっぷりかけていただきます。茶碗やお椀にたくさんごはんを入れると汁を吸ってふくらんでしまうので、少しずつおかわりしながら食べるのがおすすめです。残った薬味も刻んで添えましょう。

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レトルトのミートソースで、なすとトマトたっぷりの夏シチュー

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スパゲッティをよく食べるおうちなら、パスタソースを常備しているのではないでしょうか。パスタソースは味が濃いので、実はいろいろな料理の味付けに使えます。

今回は夏がトップシーズンのなすとトマトを組みあわせ、ひき肉もちょい足ししてボリューム満点の夏らしいシチューに仕立てましょう。ごはんを添えても、もちろんパスタにかけてもおいしいです!


材料(2人分)

  • レトルトのミートソース
  • 合いびき肉…100g ※他のひき肉でもOK
  • なす…2個
  • トマト…1個 ※なるべく完熟したもの
  • にんにく…1片
  • オリーブオイル…大さじ2
  • 塩、こしょう…適量

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作り方

1. 野菜を切る。

なすは皮がしましまになるようにピーラーでむいて、1~2cmの輪切りにします。皮付きでもいいのですが、なすの色が移って料理の色が悪くなるのを防ぐのと、なすが入っていることがよくわかるこのむき方が私は好みです。

トマトはヘタをとって、適当に刻んでください。にんにくは皮をむいてつぶします。

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2. なすとトマト、ひき肉を炒める。

深めのフライパンを中火にかけてオリーブオイルを熱し、1のなすを並べます。裏返して焼きながら両面が青っぽくなったら、トマトも加えてちょっと煮崩れるまで炒めます。さらに合いびき肉も加えてほぐしながら加熱します。肉を先に入れたくなりますが、なすに油を吸わせたいので最初に入れるのがコツ。

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3. ミートソースを加えて煮込む。

市販のミートソースをフライパンに加え、水 300mLを加えてふたをします。煮立ったら弱火に切り替え、5分ほど煮込みます。味をみて塩とこしょうをととのえる程度に加えて完成。

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ミートソースはパスタに絡めるため、やや濃い目の味付けになっています。調味料は必ず味をみてから追加してください。バジルの葉なんかがあったら手でちぎって入れたらさらにおいしい!(もちろんなくても大丈夫!)

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ふたをして、野菜がやわらかくなるまで煮込んだら完成!

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プラスアルファのつけ合わせ
とうもろこしの炊き込みバターピラフ

ごはん2合に、酒小さじ1、塩ふたつまみを加えてから炊飯器の目盛り(2合)に合わせて水を入れ、生のとうもろこしを半分に切って加えます。炊きあがったらとうもろこしを取り出してちょっと冷まし、粒を削いで、バター 10gと一緒にごはんに戻して混ぜ込みます。トマト味のシチューに似合う夏らしい炊き込みピラフの完成!シチューをかけて食べてもおいしいんです!

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麻婆豆腐の素を使って、麻婆ゴーヤチャンプルー

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こちらも夏が旬のゴーヤ。最近は苦みの少ない品種もあって、食べやすくなりました。
豆腐や卵、豚バラと組み合わせる定番のゴーヤチャンプルーを、市販の麻婆豆腐の素と組み合わせて中華風にアレンジしてみました。豆腐や卵が苦みと辛味をマイルドに中和して、食べやすくなります。


材料(2人分)

  • 麻婆豆腐の素…1袋
  • 豚バラ肉…100g
  • ゴーヤ…大1/2本
  • 木綿豆腐…1/2丁
  • サラダ油…大さじ1

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作り方

1. 材料を切る。

ゴーヤは縦に半割にして種をとり、薄切りにしたら、ごく軽く塩(分量外)をふって5分おいてから、出た水をペーパーなどでふきとります。
※ゴーヤの苦みが気になる方は、一度お湯で2分ほど茹でてから使いましょう。

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豚肉は食べやすく切り、木綿豆腐は1.5センチ角に切ります。

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2. 具材を炒める。

フライパンに油半量を熱し、溶き卵を流し入れ、10秒ほど火を通したら完全に固まる前に皿かボウルなどに取り出します。後でまた加熱するので、多少卵液が残っていてもかまいません。

何も具材がないところに卵を入れて、ふわっとしたらすぐ取り出すのがふわふわに仕上げるコツ。また、フライパンはしっかりと熱しておきましょう。加熱が足りないと卵がうまくふくらみません。

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鍋に残りの油を熱して豚肉を炒め、色が変わったらゴーヤを加え、2~3分炒めます。

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3. 麻婆豆腐の素を加えて煮込む。

2に麻婆豆腐の素、豆腐と水50mLを加えて煮込みます。

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麻婆豆腐の素は色々な味付けのものがあるので、辛さなどのお好みで選んでください。

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最後にとっておいた卵を混ぜ込んで完成!

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きゅうりの中華漬けを付け合わせに!

きゅうり2本をピーラーでしましまにむいてから、2cmぐらいの輪切りにします。
ポリ袋に入れ、塩 小さじ1/2、醤油 小さじ1、砂糖 小さじ1、酢 小さじ1、しょうがの千切り(チューブでもOK)を適量入れてもみこみます。(ポリ袋は耐熱のものを使ってください。)

ポリ袋の口は閉じずに上にしてレンジに1分かけます。出したら口をしばって冷蔵庫へ。2時間以上置いたら、袋の角を少しだけ切って袋の上から軽く絞るようにして余分な水気を切ってから皿に盛りつけます。

お好みで鶏ガラスープの素をとかしたスープなどを添えたら、中華の献立完成です!

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夏のお助けメニュー3品、いかがでしょうか?

できあいのものを使うと、味が決まりやすいというメリットはありますが、少し画一的な味になってしまいがち。野菜や他の食材を加えてひと工夫することで、ボリュームが増すだけでなく、「うちの味」に変わるのがいいところだなと思っています。

今日使った製品は、私もよく買うものばかりです。みなさんも、こんな工夫をしてみたらおいしかった!というアイデアがあったらぜひ教えて下さい。

たっぷり食べて、夏を元気に乗り切っていきましょう。

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