お子さんと一緒に楽しく作って使いきり!およねさんに教わる、鶏むね肉とさつまいものグラタン メインビジュアル

お子さんと一緒に楽しく作って使いきり!およねさんに教わる、鶏むね肉とさつまいものグラタン

特別企画

FOOD
2026.10.19

「自炊ハードルを地の果てまで下げにいく」というフレーズを掲げて活動する、爆速レシピクリエイターのおよねさんがアイスムに初登場!今回は、鶏むね肉とさつまいものグラタンを作っていただきました。洗い物を極限まで減らし、あっという間に作ることができるこのレシピは秋にぴったりです。記事の後半では、およねさんにインタビュー。料理好きになった原体験や、使いきりのコツなどを伺っています。

img_oyone_001-guest

お話を伺った人:およねさん

東京都生まれ、上智大学卒。介護福祉系ベンチャーでの新規事業開発、教育・福祉領域の上場企業勤務を経て、2021年12月より「自炊ハードルを地の果てまで下げにいく」をモットーにSNSでレシピ発信を開始。テレビ・雑誌・WEBへの出演のほか、企業のレシピ開発も手がける。著書に『“使いきるだけ”でうまくいく 物価高に負けないレシピ事典』(KADOKAWA)ほか計3冊。2025年に株式会社レシピラボを設立し、2026年には食と暮らしのブランド「iiyone with」を立ち上げる。小学生2人の母。

鶏むね肉とさつまいものグラタン

img_oyone_001-02


材料(2〜3人分)

img_oyone_001-03

    • さつまいも…小3本(または中2本)
    • ささみ…3〜4本
    • しめじ…50g
    • 薄力粉…30g
    • バター…30g
    • 牛乳…300mL
    • コンソメ…小さじ2/3
    • 塩…ふたつまみ
    • ピザ用チーズ…適量

作り方

1. さつまいもは1本ずつ濡らしたキッチンペーパーで包み、さらにラップで包む。電子レンジ(600W)で1本につき2分加熱する。
img_oyone_001-04
2. ささみは食べやすい大きさに切る。しめじは石づきを落としてほぐす。
img_oyone_001-05
3. 耐熱のグラタン皿にささみ、しめじを入れ、塩ふたつまみをふる。ふんわりラップをして電子レンジ(600W)で2分加熱する。 
img_oyone_001-06
4. 粗熱を取ったさつまいもを食べやすい大きさに切って加え、バターを入れてとかす。さらに薄力粉を少しづつ振りバターとなじませるように混ぜる。
img_oyone_001-07
5. 牛乳を少しずつ加え、バターと薄力粉となじませながら混ぜる。コンソメを加えてさらに混ぜ、ラップなしで電子レンジ(600W)で3分30秒加熱する。
img_oyone_001-08
6. 一度取り出して全体をよく混ぜ、再度ラップなしで3分ほど加熱する。 
img_oyone_001-09
7. ピザ用チーズをのせ、トースターでチーズにこんがり焼き色がつくまで焼く。 
img_oyone_001-10

完成です!

img_oyone_001-11

料理が好きになった、子ども時代の原体験

――もともと料理はお好きだったんですか?

子どもの頃から好きでした。両親が共働きだったので、小学校から祖母の家に帰っていたんですけど、祖母がすごく料理好きな人で。一緒に絹さやのすじを取ったり、お魚の処理を教えてもらったりしました。中学生になると、祖母が亡くなったこともあって、両親の代わりに私が夕飯を作ることも増えました。そのときにレシピ本を見るようになって、料理の基礎が培われたんです。

――それで料理が好きになったんですね。

はい。「今日は私がごはん作るよ」と言うと、母が食費として1000円くれるんです。お釣りは自分のおこづかいにしていいよって。だから、「なんとか家にあるものだけでごはんを作れないか」と考えるようになりました。スーパーに行かなければ1000円がまるまる手に入るので。どうしてもにんじんを買わなきゃいけないときは、近所の八百屋やスーパーを回って、10円でも安いものを探しました。それがゲームみたいでとってもおもしろかったんです。あと、どんなに失敗しても、両親は絶対に「おいしい」って食べてくれて。それも、料理を好きになった原体験のひとつです。

――「爆速レシピ」に行きついたきっかけは?

子どもを出産した当時は会社員だったので、仕事と育児と家事をこなすのにとにかく時間がなくて。二人の子どもが同じ保育園に入れず、別々の保育園に通わせることになって、送迎にとても時間がかかったんです。もう時間のやりくりが大変で大変で、料理も自然とスピード重視になりました。

週に一回は冷蔵庫の中身をすべて出す!

――およねさんのレシピは、ボウルを使わずにポリ袋を活用するなどの「爆速スタイル」が人気です。そういったアイディアはどのように生まれるのでしょうか?

日常生活の中にたくさんのヒントがありますね。たとえば、コンビニにレンチンするだけで食べられるラーメンがあるじゃないですか。あれって麺の上にフィルムが敷いてあって、その上に具材がのっていて混ざらないようになっているんですよね。そういうところから「フィルムを使えばふたつの食材を同時にレンチンできるな」とヒントを得たり。

――およねさんは著書に『“使いきる”だけでうまくいく 物価高に負けないレシピ事典』(KADOKAWA)がありますが、無理なく楽しく使いきるための心構えを教えてください。

ゲーム感覚でやってみるのをおすすめします。まずは冷蔵庫にあるものだけでできないか考えてみる。「あれが足りないけどまあいっか」と、ちょっと妥協してみると案外一品できちゃいます。うまいこと使いきれたときは、達成感と自己肯定感が爆上がりします。それを一度でも経験すると、使いきることがどんどん楽しくなってくると思います。

――食材を使いきるためのテクニックを教えてください。

冷蔵庫に食材がいっぱい詰まっているときのほうが、意外と何を作ったらいいのかわからないんですよ。クローゼットに服がたくさんあるのに「着る服がない!」みたいな。それは、何があるかが可視化されていないからなんです。なので、時間に余裕がある日に、冷蔵庫の中身をすべて出すのがおすすめです。何があるかが可視化されるから、存在を忘れていた食材を見つけることができます。できれば一週間に一回はやってほしいですね。

img_oyone_001-12

お子さんと一緒に「使いきり料理」を楽しむコツ

――お子さんが自分から料理のお手伝いをするようになるコツってありますか?

「子どもがやりたがる作業」をやってもらうことです。例えば子どもって卵を割りたがりますよね。うちの子は手が汚れるのを嫌がるんですよ。だから、ポリ袋に入れたひき肉をこねてもらう。そうすると、感触はおもしろいけど手は汚れないから楽しいみたいです。

――よく「子どもと一緒に作ると親の手間が増えてイライラしちゃう」という声もありますが…。

最初から最後までぜんぶ一緒に作るとなると、時間も手間もかかりますよね。だから、「お砂糖を小さじ1はかって入れてくれる?」といった、すぐ終わるお手伝いを頼みます。意外とそれだけで満足してくれるので。

――お子さんたちのお手伝いについて、印象的だったエピソードはありますか?

「およねだれ」という味噌だれのレシピがあるんですけど、息子と一緒にそれを作ったことがあるんです。苦手だった生野菜にそのたれをつけて食べてみたら、「僕が作ったたれ、すごくおいしい!」って喜んで。それ以来、生野菜が食べられるようになりました。

img_oyone_001-12

――余りがちな野菜や中途半端に残った調味料などを使いきるのにぴったりで、お子さんも楽しく作れるようなレシピを教えてください。

「棒餃子」(※)がおすすめです。ポリ袋に、ひき肉と余った野菜をみじん切りにして入れて、こねるんです。みじん切りはブンブンチョッパーを使えば、子どももやりたがります。調理台にラップを敷いて餃子の皮を5枚並べて、ポリ袋の角を切って、肉だねを絞り出すんです。そうしたらラップごと餃子の皮を持ち上げてたたみ、反対側もラップごとパタンとたたむ。すると、あっという間に5本分の棒餃子ができるので、繋がってるところは手でちぎってフライパンに並べます。どんな野菜や調味料を入れてもおいしいですよ。


※『禁断の爆速ごはん ここまでやっちゃう100レシピ』(主婦の友社)に掲載

――食材を余らせてしまう読者の方も多いと思います。自炊のハードルを下げて、毎日の食卓を楽しく乗り切るためのアドバイスをお願いします。

冷蔵庫にあるものだけでごはんを作れたり、余った食材をうまく使いきれたりすると、とても自己肯定感が上がって気持ちいいんです。なので、そんな視点で自炊を楽しんでいただけたら嬉しいですね。

この記事をシェアする

取材・文:吉玉サキ
撮影:豊田朋子