松風雅也さんの声で作る「イスラエル風クレープ・ブリンチェス」
休日の朝にぴったりの“聴くレシピ”をお届けする「ボイレピ♪ 朝ごはん」。
第十四回は、声優の松風雅也さんをナビゲーターに迎えて「イスラエル風クレープ・ブリンチェス」を作ります。ブリンチェスは、もっちりとした生地でチーズクリームを包んだイスラエルの家庭料理。世界各地の家庭の台所を訪れ、一緒に料理をしてきた岡根谷実里さんのレシピです。
料理の音は「しあわせの音」。世界の台所を探検する気分で、いつもとちょっと違う朝ごはんをお楽しみください。
材料(2人分)
作り方
- 1. 薄力粉は泡立て器でかき混ぜ、ダマをなくしておく。(またはふるいにかける。)
- 2. ボウルに卵を割り入れ、牛乳、砂糖、塩を入れて泡立て器で混ぜる。1の薄力粉を加え、よく混ぜる。冷蔵庫で20〜30分ほど寝かせておく。
- 3. 別のボウルに卵黄とカッテージチーズを入れて混ぜる。混ざったら、ヨーグルトを少しずつ加えて好みの固さに調整する。砂糖とレーズンを加えて混ぜ合わせたら、冷蔵庫にしばらく寝かせておく。
- 4. フライパン(18〜20cm程度がおすすめ)を温め、バター(5g程度)を溶かしながら全体に広げる。余分なバターは生地液に加え、残りは軽く拭き取る。
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- 5. フライパンを火から外し、生地をおたま一杯分注いだら、すぐに回して均一になるように広げる。火に戻し、ヘリの部分が少し浮いてくるまで弱火〜中火で1〜2分焼く。ひっくり返し、裏も30秒ほど焼く。これを繰り返し、すべての生地を焼く。
- 6. 焼いた生地をお皿の上に広げ、手前にフィリングを適量のせ、春巻きなどと同じ要領で包む。
おいしいポイント
岡根谷実里さんの現地エピソード
この料理を教わったのは、夫婦と3人の子供が暮らす中東イスラエルの家庭。土曜日の朝にゆっくり起きてきて、「ブリンチェスにしようか」と作りました。この家では、普段台所に立つのはお母さん。でも「根気がいる」生地作りはお父さんの仕事。結婚前から使っているというレシピ本(ヘブライ語で書かれているので私には読めませんでした…)を引っ張り出してきて作っていました。
ブリンチェスは、具材が包まれたシガー(葉巻)状のクレープのようなもの。その形状と、ちょっと厚めのもちっとした生地が特徴です。「東欧系ユダヤ人(アシュケナジー)の料理」とされ、ロシアやバルカンの国々にも似た料理があります。イスラエルは世界中から集結したユダヤ人が建国した国家のため、家庭料理にも各地の文化が持ち込まれているのです。
今回紹介したのは、カッテージチーズを使ったフィリングですが、チョコレートやバナナなどお好きな食材でアレンジして、それぞれのおうちの味を楽しんでください。