こんにゃくとしらすの和風アヒージョ

ボルサリーノ関好江の笑食同源おしゃべりごはん #8

2020.12.02

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芸人ボルサリーノ関好江さんに料理を作ってもらいながら、おいしさのポイントなどを伺う本連載。今回は、ゆず胡椒がピリッと効いた「こんにゃくとしらすの和風アヒージョ」。こんにゃくとオリーブオイル、意外な組み合わせかもしれませんが、相性抜群です!


材料(作りやすい量)

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  • こんにゃく…100g
  • しらす…30g
  • 長ねぎ…1/2本
  • 醤油…小さじ1
  • にんにく…1かけ
  • 鷹の爪…1本
  • オリーブオイル…100ccくらい
  • ゆず胡椒…小さじ1
  • パセリ…少々
  • 塩、醤油…お好みで
  • バゲット…お好みで

作り方

1. こんにゃくに細かい切り目を入れ、2cm角くらいに切る。長ねぎは斜め薄切り、にんにくはみじん切り、鷹の爪は種を取っておく。
2. 小さなフライパンかスキレットに、こんにゃくを入れ乾煎りする。
3. こんにゃくがチリチリしてきたら、醤油をまわしがけ、水分がなくなるまで炒め絡める。
4. 3にオリーブオイル、にんにく、鷹の爪を入れ、香りが立ったら、ねぎを加えて弱火でぐつぐつと加熱する。
5. ねぎがくたっとしたら、ゆず胡椒としらすを加えて1分ほど加熱し、味をみて塩や醤油で調整し、仕上げにパセリを散らす。

東京でアヒージョに出会った

え、いいの……?こんなに堂々と油を摂取してもいいの?

そんな問いかけに「もちろん!」と優しく切り返してくれそうな、油のおいしさを思う存分に味わえるスペイン料理、アヒージョ。ここ数年で日本でもすっかり人気メニューとなったこの料理に、関さんが出会ったのは、上京した後だったといいます。

「先輩とごはんに行った時、先輩がアヒージョとサングリアを頼んでいたんです。『両方知らん!』と思いつつ口にしてみたら、油のおいしさに衝撃を受けて。

以来、アヒージョを知らなそうな子とごはんに行く時に、まるで自分の手柄であるかのように、得意げに注文しています(笑)。」

ねぎはざっくり切ってもOK

自宅でもよくアヒージョを作るという関さん。

「友人たちが来た時、フライドポテトと一緒に出したら、みんなフライドポテトに油をつけはじめて。揚げた物を油に……地獄!ってなったこともあります(笑)。」

今回のレシピのポイントは、主役をこんにゃくにしたこと。

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「こんにゃくのアヒージョをたまたまお店で食べて、それがすごくおいしかったんです。アヒージョによく使われる食材のひとつにタコがありますが、こんにゃくは、タコ焼きのかさ増しに使うこともある食材。タコと似ているといえば似ているかなぁと。」

たしかに。タコとこんにゃく、出自は大きく異なるものの、食感は似ている……!

そんなこんにゃく中心に、和風テイストに仕上げていきます。まずは、材料をカット。こんにゃくは切り目を入れ、2センチ角に刻みます。

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長ねぎは斜め細切りに。でも、もっとざっくり切ってもOKとのこと。

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「ゴロンとしたぶつ切りにしても、おいしいです。ただその場合、中からねぎ鉄砲……噛んだとき、ねぎの内側部分がびゅっと出てきちゃうことがあるので、やけどに気をつけてください!」

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鷹の爪からは種を抜き、にんにくはみじん切りにします。

「にんにくの切り方はお好みで良いのですが、細かくしたほうが、よりしっかりと味を感じられるのでおすすめです。」

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音や香りだけで既においしそう

食材を切りそろえたら、続いては、小型のスキレットを用意。スキレットとは鋳鉄製のフライパン。ない場合には、鋳鉄製以外のミニフライパンでもOKです。

「スキレット、良いですよね。調理したあと、テーブルにそのまま出せるし、すごく万能!目玉焼きも、スキレットで焼くだけで豪華な感じになるし、オムライスとかもね、可愛らしく仕上がる。」

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スキレットを温めたら、まずはこんにゃくをパチパチ乾煎りして、こんにゃく特有のくさみをとります。こんにゃくは水分が抜けてくると、色がかすかに変化し、きゅーーーという小さな音を立て始めます。なんだかちょっとかわいい音。

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水分が抜けてきたら、醤油をまわしがけして……

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こんにゃくに絡めつつ炒めて、水分がカラカラになったところで、オリーブオイルをどばっと投入。

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鷹の爪やにんにくも加え、香りが立ってきたら、ねぎをバサッ。

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ねぎがしんなりしたら、しらすとゆず胡椒を加えます。

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「アヒージョによく入っているアンチョビは、カタクチイワシの塩漬け。しらすはイワシの稚魚。和風のアヒージョなので、イワシつながりでしらすを入れちゃおう!という感じです。」

少しぐつぐつ煮たら、塩と醤油で味を整え、パセリを散らして完成!ここまでの工程の所要時間は10分程度。シンプルな手順であっという間に作れます。

パスタに絡めてもおいしい油

バゲットを添え、いざ実食。

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こんにゃくは、火から離したあともしばらくの間、温かいままなのがおもしろい点。

関さんも、アヒージョを口にして開口一番「あつっ!」と一言。

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筆者も、おそるおそる口に運んでみたところ……熱い!こんにゃくの保温性の高さに圧倒されました。だけど、はふはふ言いながら食べるのがまた楽しい!

そして油の旨み。しっとりとしているけど、後味はさっぱり。ああ、お酒を飲みたい。いや、いっそこの油をぜんぶ飲んでしまいたい……。

「ゆず胡椒が効いてますよね。この油は、パスタに絡めてもおいしいんですよ。」

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「それから……このレシピ、砂肝で作ってもおいしいです!こんにゃくが主役っていう前提を覆しちゃうような提案ですが(笑)。

そのほかにも、カマンベールチーズをまるごと真ん中に入れて作ったり、イカの塩辛を入れたりしてもおいしいんですよね、アヒージョって。いろいろな食材で楽しめます。」

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ほっと一息つきたい時のお供にぴったりなアヒージョ。応用メニューにもぜひ挑戦してみてください!

ボルサリーノ関好江

1971年2月15日、愛知県生まれ。吉本興業所属。山田真佐美とのお笑いコンビ「ボルサリーノ」で活躍中。芸人仲間に振る舞う料理に注目が集まり、食べると運気が上がると評判に。著書に『食べると人生が変わる!開運飯』『使いきり!レシピ』(マガジンハウス刊)など。

ネッシーあやこ

1981年群馬県生まれ。ライター兼イラストレーター。主な執筆領域は、体験、 食レポ、食・働き方に関するインタビューなど。

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取材・文・イラスト:ネッシーあやこ
撮影:美坂広宣(SHAKTI)
フードスタイリング:松井あゆこ(Smile meal)