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揚げたてを味わってほしい「たこ焼き風がんもどき」

ボルサリーノ関好江の笑食同源おしゃべりごはん #44

FOOD
2023.12.25

今年も終わりが近づいてきて、あと何回か寝て起きたら新年のスタートです。そんな中、芸人ボルサリーノ関好江さんに作っていただくのは「たこ焼き風がんもどき」。

がんもどきを手作りする機会が多いという関さん曰く「揚げたてのがんもどきは、とにかくめっちゃくちゃおいしくて、普段のがんもどきとは、また別の食べ物なんです!」とのこと。

揚げて少しおいたものは、お煮しめの具材にするのもおすすめです。

たこ焼き風がんもどき


材料(2人分)

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  • 木綿豆腐…200g
  • ボイルだこ…60〜70g
  • むき枝豆…60g
  • 乾燥ひじき…15g
  • 干しえび…大さじ1
  • 紅しょうが…大さじ1
  • 卵…1/2個
  • おろししょうが…小さじ1
  • 顆粒だし…小さじ1
  • 醤油…小さじ1
  • 片栗粉…大さじ2〜3

作り方

1. 豆腐はしっかり水切りしてくずす。
2. 乾燥ひじきは洗って軽く戻す。紅しょうが、ボイルだこは粗く刻む。
3. 1と2、他の材料を混ぜ、片栗粉で固さを調整して丸く成形する。
4. 170度の油でまわりが色づくまで揚げる。
  • お好みで大根おろしをそえても。

お正月に「丸いもの」を食べて円満に

今年のはじめには分厚かったカレンダーが、いつのまにか1枚を残すのみになりました。

もうすぐお正月。今回のテーマは「お正月」です。

「お正月の料理っていろいろあるけれど、ここで紹介したいお正月らしいメニューってなんだろう、どうしようかなって考えたんです」と前置きをしつつ、関さんが教えてくれたのは「たこ焼き風がんもどき」。

ポイントはその「かたち」にあるのだそう。

「丸いものは『円満』を意味するんです。だから縁起がいいなぁと思って。」

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「あとは、楽しいからいいかなと…(笑)。揚げたてのがんもどきって、本当に、めちゃくちゃおいしいんです!」

揚げ物を得意とする関さんの、力強い言葉。

そういえば、作りたてほやほやのがんもどきを食べた経験ってこれまでに一度もありません。

ハフハフしながらじゃないと食べられないくらい、あつあつのがんもどき。想像しただけでぶわっとテンションがあがってきました。

ひじきをたくさん入れるのには理由がある

調理はまず最初にがんもどきの具材の下準備からスタート。

ボイルだこは粗めに刻んでおくと、口に入れたときにほどよく噛みごたえがあって楽しいのでおすすめです。

「最初は想定してなかったんだけど、ふと、具材にたこを入れたらたこ焼きみたいでおいしいんじゃないかと思い立ったんです」と関さん。

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「それから、たこ、干しえび、紅しょうが。みんな赤いので、これが差し色になって紅白っぽい仕上がりになるかなとも思ったんですよね。」

紅白の「白」を担当するのはお豆腐です。

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「お豆腐は、ほかの具材と混ぜる前に水分をしっかり切っておくのがポイントです。私はキッチンペーパーにくるんでから、電子レンジで温めて水分を落とすことが多いですね。」

…と、手際よく準備が進んで、さっそく紅白が出揃いました。でもこれ以外にもマストでたっぷり入れたい素材があるのだそう。それは真っ黒な「ひじき」。

「当初はこんなにたくさん入れるつもりはなかったんです。でも、試作をしている時、ひじきを水で戻そうとしたら、予定よりもざぶっと大量に入ってしまって…(笑)。」

予期せぬアクシデントが起こったものの、そのまま作ってみたところ、「ひじきをいっぱい入れるとおいしい!」と発見。そして今回の配合に落ち着いたのだそう。

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乾燥ひじきは、洗ったあと水で戻すのですが「ちょっと戻り切れてないくらいのほうが、お豆腐に残っている水分を吸ってくれていいかもしれません(笑)。なので、軽く戻す程度で大丈夫!」とのこと。

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たっぷり入れた方が断然おいしい!

枝豆がさやに入っている場合は、さやから取り出して、具材を全部ボウルに入れたら…

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ぐわっと力強く混ぜ合わせます。手で混ぜると豆腐をまんべんなくつぶしやすいですが、道具で混ぜてもOKです。お好みで!

たこ焼きが好き!

このがんもどきが「たこ焼き風」なのは、関さんがたこ焼き好きなことに関連しています。

「たこ焼き、好きなんですよね。内側がとろっとろのやつが特に好き!やっぱり大阪の有名店のたこ焼きはおいしいって思います。あと、名古屋のたこ焼きは、生地に醤油が練り込んであって、それも好きです。ふふっ。」

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「家でも、たこ焼きを作ってみんなで食べることがあるんですが、たこ焼きパーティーっていう感じにはあんまりならないんです。たこ焼き以外にも、いろんなおかずを作って並べたくなっちゃうから、たこ焼きがメインにならなくて…(笑)。」

おかずをたっぷり作りたい関さんならではの展開。

さて、がんもどきの具材がある程度混ざったら、卵、おろししょうが、顆粒だし、醤油を加えて…

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そのあとは、様子をみながら片栗粉を加えます。

「片栗粉の量はタネの固さを確認しながら、調整してくださいね。」

関さんの手のひらにのっているタネのように、丸く成形できるくらいの固さになっていればOKです。少し水っぽくても、大丈夫。

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タネは、手で丸めても、スプーンを使いながらでも、自分がやりやすい方法で成形するのがおすすめ。

丸め終わったら熱した油に入れて、こんがりきつね色になったら取り出します。

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コロンコロン。まるっとかわいらしい、ほっかほかのがんもどき。

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揚げたてをさっそく、いただきます!

一足先にお正月気分で、丸いがんもどきを

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白と紅に包まれて、お正月らしさが倍増している、たこ焼き風がんもどき

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いただきます!

わあ!内側までしっかりあたたかいがんもどき、これは新世界…!

口にした途端、湯気と干しえびや紅しょうがの香りがふわっと立ち込めてきました。そして思いのほかたこ焼きの味がして、モチモチしている。

前から知っていたような、でも、はじめて触れ合う味。がんもどきだけどがんもどきじゃない。

「おせちの仲間にするのもいいかもしれないし、お煮しめの具材にしてもおいしいと思います。今日はたこ焼きっぽい具材やひじきを入れているけど、ほかの具材を入れてもおいしいです。ソーセージやコーンとか。大体なんでもいけると思います!」

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ほかほかのがんもどきを見つめる関さん

ちなみに「お正月って何を食べることが多いですか?」と尋ねたところ、「みんなが家に来た時には、名古屋の味噌おでんを作りますね」と関さん。

赤味噌たっぷりの味噌おでんから始まるお正月も楽しそう…!

お正月ならではのおせちやお雑煮を堪能するのも、それ以外のごはんをわいわい食べるのも、どう過ごすにしても、自分や大切な人たちが心地よく感じられるのが、なによりも大事。

この一年がんばったからだと心を労わりながら、温かいごはんが食べられますように。

ぜひ、揚げたてほくほくのがんもどきも選択肢に加えつつ、楽しい年末年始をお過ごしください。よいお年を!

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取材・文:ネッシーあやこ
撮影:美坂広宣(SHAKTI)
フードスタイリング:綱渕礼⼦(Smile meal)