冬にグッとおいしい小松菜に親しもう
上田淳子さんの旬レシピ

旬を楽しむ

FOOD
2025.12.03

冬の旬菜といえば根菜が多い中、実は小松菜もおいしい。旬の食材をうまく食卓に取り入れて、季節が感じられる食生活を楽しみましょう。小松菜を使った代表的な料理、煮びたしの作り方を覚えてみませんか。一生役立つレシピになりますよ。

img_seasonalrecipe_ueda001-guest

教えてくれた人:上田淳子さん

兵庫県生まれ。日本の家庭料理をはじめ本格的な西洋料理、スイーツやパンまで守備範囲の広さは業界でもトップクラス。現代人の生活に根差した「日々どう食べ、どう作るか」といった提案にも定評がある。ポッドキャスト「料理たのしくなる相談室」も人気。

今回の食材:小松菜

img_seasonalrecipe_ueda004-01

「一年を通して作られていますが、冬は特に緑が濃くなり、甘く、みずみずしくなるんです。葉が厚くて茎の太いものを選びましょう。油揚げと組み合わせて煮びたしにするのは私も大好きな一品です。」(上田さん)

小松菜の煮びたし

img_seasonalrecipe_ueda004-02


材料(2人分)

  • 小松菜…1袋(200g)
  • 油揚げ…1枚
  • 出汁…200mL
  • 醤油…大さじ1と1/2
  • みりん…大さじ1と1/2

下準備①

小松菜は根元に十字の切り込みを入れ、ボウルなどに水を張り、15分ほどつける。

img_seasonalrecipe_ueda004-03

上田さんポイント

こうすることで小松菜が水分を吸って、食感がよくなるんです。十字の切り込みを入れるのは、茎の間に残る土を落としやすくするため。

下準備②

鍋に湯を沸かして油揚げを入れ、10秒ほど煮て取り出し、冷ましておく。

img_seasonalrecipe_ueda004-04

上田さんポイント

いわゆる「油抜き」という作業ですが、こうすることで味がしっかり入りやすくなります。

作り方

1. 小松菜の根元を切って、4~5cm幅に切る。油揚げは短冊に切る。
img_seasonalrecipe_ueda004-05
2. 鍋に出汁、醤油、みりんを入れて中火にかける。沸いたら小松菜の茎、油揚げ、葉の順で入れていき、ふたをして1分煮る。
img_seasonalrecipe_ueda004-06img_seasonalrecipe_ueda004-07
3. ふたを取って、全体を混ぜ、火を止める。

上田さんポイント

このまま一度冷ましてから再度温めて食べるのがおすすめ。冷める間に味がしみて、おいしくいただけます。

img_seasonalrecipe_ueda004-08

まさに食べ飽きない味で、緑の野菜が少なくなりがちな冬にうれしい一品です。慣れればあっという間に作れるようになりますよ。実は小松菜は、生でもおいしい。洗ったものをちょっと刻んで、サラダに加えるなんてのもおすすめです。

書籍『はじめましての旬レシピ』発売中!

アイスムで公開してきた「旬を楽しむ」レシピを一冊にまとめた書籍ができました!
Amazon楽天ブックス・全国書店にて発売中です。
詳細はこちら

img_seasonalrecipe_book-01
『はじめましての旬レシピ』(Gakken)
定価1,700円(税込)

この記事をシェアする

取材・文:白央篤司
撮影:キッチンミノル