新じゃがいもとベーコンのミルクスープ/プチトマトのしょうがマリネ メインビジュアル

新じゃがいもとベーコンのミルクスープ/プチトマトのしょうがマリネ

耳で楽しむおいしいスープレシピ #33

FOOD
2023.05.02

スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。今回は、新緑のこの季節におすすめしたい!旬の新じゃがいもを使った「新じゃがいもとベーコンのミルクスープ」を作ります。じゃがいもとベーコンの旨味がたっぷり!そしてハーブが爽やかに香る、春らしい一品です。スープを煮込む間にできる副菜として、「プチトマトのしょうがマリネ」の作り方もご紹介します。ぜひ聴きながら一緒に作ってみてくださいね!


音声を再生してお楽しみください。
SpotifyAmazon Musicでもお聴きいただけます!

新じゃがいもとベーコンのミルクスープ


材料(2人分)

  • 新じゃがいも…250g~300g(大きめなら2個、小さめなら4〜5個)
  • 玉ねぎ(※)…1/2個
  • ベーコン…60〜70g(3~4枚)
  • ローレル…1枚
  • 塩…小さじ2/3
  • 牛乳…1/4カップ

※新玉ねぎを使うのもおすすめです!


作り方

1. 新じゃがいもは皮をよく洗って、芽があったら取り、5〜7mmの薄切りにして水にさらす。

img_soup_033-02

  • 新じゃがいもは皮が薄いので、皮ごと食べられます。皮が料理のアクセントにも。
  • 水にさらすとでんぷんが落ちて、さらっとした仕上がりになります。
2. 玉ねぎは薄切り、ベーコンは2〜3cm幅に切る。

img_soup_033-03

  • 玉ねぎは、じゃがいもより少し薄めに切ります。今回は新玉ねぎを使っています。新玉ねぎは甘みがあってスープに向いています。
3. 新じゃがいもの水を切り、鍋に新じゃがいもと玉ねぎ、ベーコン、ローレルを入れ、水2カップを加えて強火で煮る。沸騰したらアクをすくい、火を弱めてじゃがいもが柔らかくなるまで煮る。

img_soup_033-04

  • 煮る時間の目安は10分程度ですが、じゃがいもによって煮え方に差が出ます。新じゃがいもは、皮が柔らかくて、水分が多いので比較的早く煮えます。食べてみて煮え具合を確認しましょう。
4. 牛乳と塩を加えて、再沸騰したら火を止める。味を見て、塩で味をととのえたら完成!

img_soup_033-05

  • 牛乳を入れてから煮込みすぎると、牛乳が分離してしまいます。再沸騰したところで火を止めましょう。

プチトマトのしょうがマリネ

img_soup_033-06


材料(2~3人分)

  • プチトマト…1パック(200g)
  • しょうが(すりおろし)…小さじ1
  • オリーブオイル…大さじ1
  • 砂糖…小さじ1
  • 酢…小さじ2 ※酸味の苦手な方は半分に減らしてもOK
  • 塩…ふたつまみ

作り方

1. ミニトマトはヘタを取って半割にする。
2. 鍋にトマト、オリーブオイルを加えて和える。
3. 砂糖、酢、塩、おろししょうがを混ぜ、2〜3分ほど中火で煮る。
  • トマトの切り口を下に向けておくと、果汁が染み出てきます。
4. 器に移して冷やしたら完成!

おいしいポイント

  • ローレルの香りがふわ~っと漂う、まろやかな一品です。
  • 新じゃがいもと新玉ねぎがおいしい季節です。新じゃがいものほくほくでしっとりとした独特の舌触り、じゃがいもらしい香りを味わってみてください。そして新玉ねぎは、柔らかくてクセがなく、とてもスープに向いています。
  • 副菜のポイントは、トマトに火を入れること。トマトのマリネというと、生のまま漬け込むことが多いのですが、少し火を入れることで、中から出てくるトマトのジュースがマリネ液になり、トマトの甘みがギュッと際立っておいしくなります。

img_soup_033-07

ハーブやスパイスって、たくさんあり過ぎて、どれを選べばいいのか迷いますよね。

私が使っているハーブで最も汎用性が高いと思うのは、今回のレシピでも使った「ローレル(ローリエ)=月桂樹の葉」です。カレーやポトフ、ビーフシチューなど、洋風の料理によく使われます。ポンと1枚入れるだけで、爽やかな風味が付きますし、肉や魚、玉ねぎなどのにおいをマイルドにしてくれる効果もあります。常備しておくと、いろいろな料理の香りや味に変化が付けられて、料理が楽しくなると思います。

ハーブやスパイスを使いこなすのはちょっとハードルが高いと感じるかもしれませんが、身近なものだと「カレー粉」や「青じそ」なら馴染みがありますよね。まずは気負わずに使ってみてもらえたらと思います。使い慣れていない方は、今回ご紹介した「ローレル」もおすすめですし、そのほかに人気なのは「クミン」。炒め物にパッと振ると、エスニックな風味が付けられます。

乾燥したものは冷暗所で保存します。もちろん賞味期限が基準になりますが、開封時からだんだん風味が落ちていくので、香りのある間になるべく集中して使い切ることをおすすめします。赤とうがらし系のスパイスは冷蔵庫で保管すると、色も味も落ちにくいです。ちなみに、冷凍庫に入れるとさらにもちますが、忘れやすい場所なので、あまりおすすめしないです(笑)。

いろいろな料理の味や香りに変化を付けてくれるハーブやスパイス。ぜひ皆さんもトライしてみてください! 


img_soup_032-08

今回ご紹介した「トマトのマリネ」のレシピは、有賀さんの新刊『有賀薫のベジ食べる!』(文藝春秋/2023年3月発売)にも掲載されています。野菜がたっぷり食べられる一冊!ぜひチェックしてみてください。

この記事をシェアする

撮影:木村琢也

アイスム座談会