たらとじゃがいものトマトクリームスープ
スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。秋から冬にかけて、旬を迎える食材が豊富な季節、温かいスープが恋しくなってくるのではないでしょうか。今回は、秋のおいしさがギュッと詰まった「たらとじゃがいものトマトクリームスープ」を作ります。トマトがふわっと香り、たらの旨みとつるっとした薄切りじゃがいもが味わえる、牛乳でまろやかに仕上げた一品です。そして、スープ作りで余った玉ねぎで作れる「玉ねぎおひたし」もご紹介します。作り方のポイントなどもお話ししていきますので、ぜひ一緒に作りながら、ラジオのように聴いていただけたら嬉しいです。
たらとじゃがいものトマトクリームスープ
材料(2~3人分)
作り方
- 1. 玉ねぎは粗みじん切り、じゃがいもは薄切りにする。にんにくは包丁の腹でつぶしておく。
- 2. 鍋に玉ねぎとにんにくを入れ、サラダ油を加えて中火にかけ、色づかないように炒める。
- 3. じゃがいも、水300mL、トマトジュースを加える。全体を軽く混ぜ、ふたをして3分煮る。
- 4. 塩たらを加えて、ふたをして弱めの中火くらいで5〜6分火を通す。
- 5. じゃがいもに火が通っているか確認する。牛乳を加えて全体を軽く混ぜ、味を見て、塩とこしょうで味をととのえたら完成!
玉ねぎおひたし
材料(2人分)
作り方
- 1. 玉ねぎは繊維に沿って薄切りにする。
- 2. 玉ねぎを熱湯で1分ほどさっと茹で、ザルに上げ、水気をしっかり切る。
- 3. 2を入れたボウルに、醤油小さじ2、酢小さじ1を和え、アクセントに粗びき黒こしょうを振ったら完成!
おいしいポイント
使い切りアイテムを活用しよう
トマト系のスープを作る際、生トマトやトマト缶を使うレシピも多いのですが、私は便利なトマトジュースを使うことが多いです。200mLの小さなパックは、常温保存が可能で、一度に使い切れる量。トマト缶よりも酸味が穏やかで、無塩のものは料理に使いやすいので重宝しています。もし残ってしまっても、冷凍が可能ですし、ビールやカクテルに入れて飲むのもおいしいです。同じように、豆乳の小パックも買い置きしておくと、スープにも使えて便利です。使い切りアイテムをストックしておけば、料理の幅も広がると思います。
魚料理にバリエーションを
「魚を料理に取り入れるのが大変」
「網にくっついたり、焼き加減がわからなかったり、魚を焼くのが難しい」
「食べ盛りの子どもがいて、魚料理だとボリュームが出にくい」
魚料理に関して、さまざまなお悩みをお寄せいただいています。でも、魚は健康に良いので、できれば週に2〜3回くらい食べたいですよね。そこで今回は、魚の調理法についてのご提案です。
今回のレシピでも使った、たらや鮭は、鍋・焼き魚・ムニエルにする方が多いと思いますが、【スープ】に挑戦していただくと、バリエーションが広がるのではないでしょうか。今回のレシピのように、じゃがいもを加えるとなかなかボリュームのあるスープになります。じゃがいも・かぼちゃ・だいこんなど、食べ応えのある根菜と合わせて煮物にしたり、あるいは付け合わせにボリューム感を出したりすると、食べ盛りのお子さんも満足すると思います。
スープ以外では【蒸す】のもおすすめ。我が家でも頻繁に魚を蒸しています。魚に塩を振って蒸すだけなので、焼き魚よりも簡単です。蒸した魚の上に、スライスした玉ねぎや長ねぎをたくさんのせて、ごま油とお醤油をかけて食べるとおいしいです。また、蒸し器にじゃがいもやブロッコリーなども入れて、魚と一緒に蒸すと、メインと付け合わせが同時に完成です!
ところで皆さんは、魚を盛り付ける器、どうされていますか?魚に合うお皿としておすすめなのは、オーバル型。焼き魚も、魚のスープも、楕円形のお皿があると、上下に空白なくピタッと収まると思います。お皿を変えてみるだけでも、「魚をうまく料理できた!」という達成感や自信につながるかもしれません。