ユニークな組み合わせで楽しくおいしく!ごはん同盟・しらいのりこさんのおうちチャーハン

特集 チャーハン・レッスン【後編】

FOOD
2022.08.02

お米料理を研究するしらいのりこさんの「チャーハン・レッスン」、後編は意外でおいしい組み合わせを教えていただきます。しらいさんの提唱する「チャーハンの基本構成」をおさらいしつつ、レシピを2品お伝えしますよ。新たなチャーハンの世界が開けること、うけあいです!

教えてくれる人:しらいのりこさん

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料理研究家、新潟県出身。ベーシックな米料理から各国の郷土料理まで、お米に関する料理の第一人者。ごはんがすすむおかずのレシピ作成や、おつまみレシピも得意とする。「作ってみたい!」と思わせる説得力のある語り口も人気を呼んでいる。

しらいのりこさんのチャーハン・レッスン

私が思う「チャーハンの基本構成」は

【うまみを担当する具材+野菜】×ごはん

「うまみしっかり、存在感のある食材」と「野菜」の2部構成になります。

〈「うまみ担当具材」の一例〉
ちりめんじゃこ ザーサイ ベーコン 桜エビ アンチョビ 煮干し 鰹節 塩こんぶ

これらがチャーハンの味わいの決め手を担ってくれます。プラスする野菜は香りや食感などを加え、味わいのアクセントになるもの。今回は、私の大好きな組み合わせ二つをお教えしますね。

いりことパセリのバターチャーハン

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だしの素であるいりこ(煮干し)は、うまみたっぷり、チャーハンの具にしてもおいしいんですよ。バターとの意外な相性をぜひ知ってほしい!パセリの量に驚くかもしれませんが、炒めることでスッキリと食べやすくなり、いいアクセントを加えてくれます。題して「飾りじゃないのよパセリは」です(笑)。


材料(2人前)

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  • ごはん…500g
  • パセリ…1袋 50g
  • いりこ…5~6尾
  • にんにくみじん切り…1かけ
  • 酒…大さじ1
  • ナンプラー…小さじ1
  • 塩、こしょう…少々
  • バター…20g

作り方

1. いりこは内臓をとりのぞき、フライパンで乾煎りする。(※煎ってあるものは不要)
2. フライパンにバター、いりこ、にんにくを入れて中火で熱し、にんにくが色づいたらごはんを入れ、酒をふりかけ、ほぐしながら炒める。
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3. 刻んだパセリを入れ、ナンプラー、塩、こしょう少々で味を調える。
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合いびき肉とゴーヤのカレーチャーハン

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うまみを担当する食材、この場合は合いびき肉です。苦味のあるゴーヤがカレー&ショウガ風味ととってもよく合って、蒸し暑いときや、食欲のないときなどピッタリの味わいに。オイスターソースがいい仕事をするので、お忘れなく!


材料(2人前)

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  • ごはん…500g
  • 合いびき肉…200g
  • ゴーヤ…1/2本 120g
  • しょうが…1かけ
  • カレー粉…小さじ2
  • オイスターソース…大さじ1/2
  • 酒…大さじ1
  • 塩…少々

作り方

1. ゴーヤは半割りに切ってワタをとり、3mm幅に切る。しょうがは千切りにする。
2. フライパンに合いびき肉を入れて中火で熱する。脂が出てきたら、しょうが、ゴーヤを加えて炒める。
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3. カレー粉を加えてひと混ぜし、ごはんを加えて、酒をふりかけ、全体をほぐしながら炒める。ほぐれてきたらオイスターソースを加えて全体をよく混ぜる。
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4. 味見をして、物足りなければ塩少々で味を調える。
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おいしく作るポイント

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ゴーヤが苦手な場合は、いんげんやパプリカ、ピーマンに代えても。お子さんには、カレー粉の量を少なくして辛さを調節してください。ごはんは玄米でやってもおいしいですよ!

おうちで作るチャーハンに“正解”なんてありません。いえ、みなさんが作るチャーハンどれもがそれぞれに“正解”なんです!いろんな食材で自由にチャーハンを楽しんでくださいね。

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取材・文:白央篤司
撮影:村上未知

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