秋の訪れを食と楽しむ。ほのかな甘みが絶品!「柿のちらし寿司」
元TBSアナウンサーで、現在は広島在住のフリーアナウンサー枡田絵理奈さんによる「聴くコラム」。毎回「食」にまつわる様々なお話をしながら、枡田さんおすすめの「おうちごはん」を一品紹介してもらいます。
第17回のテーマは、「フルーツ」について。おうちごはんレシピは、秋が旬のフルーツ「柿のちらし寿司」です。簡単でおいしい!レシピとともに、コラムをお楽しみください。
子どもたちの運動に付き添う秋が到来
今日はめずらしく私一人と犬一匹だけなので家の中がとっても静かです。
すっかり秋めいてきましたね!秋といえば食欲の秋、運動の秋、読書の秋などいろいろありますが、みなさんはどんな秋をお過ごしでしょうか?
私は「運動の秋に、付き添う秋」という感じで。私が運動しているわけじゃないんですね(笑)。外がだいぶ過ごしやすくなったので、子どもたちが毎日外遊びをしたがるようになって。もうすぐ運動会も控えているので、「速く走りたい」と毎日外で走る練習をしているんです。
なので、鬼コーチのふりをして「もっと腕振って!」とか言いながら、練習を見ています。そんな子どもたちを見ていて思うのは、遊具やおもちゃがなくても、広場さえあれば、この人たちは何時間でも楽しむことができるんだなぁということ。
なんだか見ているとこっちまでうれしい気持ちになりますね。
そして秋はさまざまなフルーツが旬を迎えて、とてもおいしくなる季節ですよね。スーパーに並んでいると、ついつい買ってしまうという方も多いのではないでしょうか。そんな今回はフルーツについてお話ししたいと思います。
熟しておいしそうなフルーツを思い浮かべながら、聴いてください。コラムの最後では、とっても秋らしい料理「柿のちらし寿司」の作り方をご紹介します。
秋においしいぶどうは、冷凍して保存が◎
みなさんの一番好きなフルーツはなんですか?
私はフルーツがもう大好きで!全部好きなんですが、あえて選ぶなら、いちごとぶどうかな。あと「母親として」好きなのは、包丁で皮をむかなくていいフルーツ、バナナとかですね(笑)。
りんごの皮をむくのとか、正直めんどくさいんですよね……メロンも種を取ったりするのを負担に感じてしまうので、いちご、ぶどう、みかんなど簡単に手でむけるものをスーパーではよく買います。
フルーツはもちろんそのまま食べるのが一番好きなんですけど、わが家でみんなが好きなのは「フルーツポンチ」。いろいろなフルーツを小さく切って、サイダーで割るんです。
炭酸水とシロップで割ったりする方もいますが、私はもう簡単にサイダーで割るだけにしていて。フルーツの中に染み込んだ、甘みのシュワシュワが口の中に広がるのがとってもおいしいんですよね。
あとは、いちご。そのまま食べるのが一番ですけど、スプーンで潰して、牛乳と砂糖を入れて食べるのも大好きです。それから練乳をかけて食べるのもいいですよね。というかね、もう練乳に関しては、私はもうそのまま練乳を飲みたいぐらいに好きなので、いちごにかけたら最高です。
そしてこの時期といえば、ぶどう。先日義理の両親がぶどうをたくさん送ってくれました。愛知に住んでいて、近くにおいしいぶどうの農家さんがあるので、毎年送ってくれるんですね。すごく太っ腹で、一度に16房とか送ってくれるんです。ダンボールにずらーっと敷き詰められているぶどうが2段!みたいな。
どうしようかな、ご近所さんにあげようかなと思っていたら、子どもたちが「ちょっと食べたいな」と言うのであげてみると、一瞬で2房なくなって(笑)。あれ?このペースだと一週間で食べ切るかも…… と結局わが家で食べ切りました。
とはいっても、傷んでしまうともったいないので、半分は房から外して冷凍をしました。
冷凍ぶどうはシャーベットみたいでとってもおいしいですし、水に当てて溶かすと皮がつるんっとむけるので楽チン。朝ごはんと一緒に出しておけば、ごはんを食べ終わった頃には解凍された状態になるので、おすすめです。
ぶどうはお弁当のスペースを埋めるのにもとってもいいんですよね!いい仕事するなあと、とても気に入っています。
広島に住んで楽しむようになった、フルーツ狩り
みなさん「フルーツ狩り」はしたことありますか?私は横浜で生まれ育って、フルーツ狩りにはあまり縁がなかったんですね。
だから観光バスとかに乗って遠くに行ってする、みたいなイメージだったんですけど、広島に引っ越してからはフルーツ狩りがとても身近な存在になりました。
毎年、季節ごとに行っていて、一番おすすめのスポットは「平田観光農園」。広島県民の方だったら、みんな知ってるんじゃないかなと思いますが、ぜひ他県の方も広島にいらっしゃったら行ってみてほしいです。
ドッグランとか、動物のふれあいコーナーとか、遊具、バーベキュー広場もあったり。あとは、フルーツで缶詰を作る体験やピザを作る体験など、さまざまなことができるんですね。
普通は例えば「いちご狩り」ならずっといちごを食べるイメージですよね。どれだけいちごが好きでも、あの温室の中で30分間いちごを食べると、もう最後には飽きてきちゃったりして。
でも平田観光農園では、「ちょうど狩り」というのがあって、チケット制になっているんです。季節ごとにフルーツが何種類かあって、チケットを何枚か使って、巨峰とかりんごとかいちじくとか、おいしいものをちょっとずつ取ることができて。
これがすごく楽しいんですね!子どもたちも「このフルーツはこんな風になっているんだ」って知ることができるので、わが家はしょっちゅう平田観光農園に遊びに行っています。
フルーツを料理に使って食べる。そのおいしさに夢中
最近わが家ではフルーツを料理に使う、ということにはまっています。
きっかけはこのコラムで何回もお話している、東京にある「DAL-MATTO」の季節のフルーツの冷製パスタ。これがすっごくおいしくて。昔から生ハムメロンとかはありましたけど、パスタにフルーツ!?みたいな感じで驚いて、フルーツって料理に使えるんだってことを知って。
例えば、桃とモッツァレラチーズでカプレーゼを作ったりとか、梨をサラダに入れてみたりとか。フルーツをたくさんもらったら「これ何かに使えるんじゃないかな?」って考えて作っています。
ちなみに平田観光農園では、間引きした小さなりんごを使ってピクルスを作ったりしているんです。園内でホットドッグが売っていて、それにりんごのピクルスを入れるんですけど。これもすごくおいしくて、うちでも作ってみたいなと思っています。
フルーツを使った料理でここ数年一番ハマっているのが、実はこのシーズンにぴったりの柿なんです。私、柿がフルーツの中で唯一、あまり得意ではなかったんですね。ねちょっとしていたり、硬かったりで「当たり」の柿に出会うことが少なくて。
でも、柿が料理にめちゃくちゃ使える!ということがわかって。それ以来、柿は料理に使うようにしています。例えば、柿にクリームチーズと鰹節をかけて、そこにだし醤油回しかけるとおいしいおつまみの一品になりますし、あとはいちょう切りで薄めに切って、サラダに入れたりとか、本当にどんなものに入れてもおいしいんです。
わさび醤油をつけるだけでもとってもおいしかったりして、かなり柿の可能性を感じています。
みなさんもこの秋はおいしいフルーツをたくさん食べて、食欲の秋を過ごしてみてくださいね。
秋のフルーツをメイン料理に。季節を感じる「柿のちらし寿司」
「聴くコラム」で毎回ご紹介している、わが家のおうちごはん。今回は「柿のちらし寿司」です。柿なの!?って感じですかね(笑)。でもね、これすごくおいしいのでぜひ作ってみていただきたいです。
材料
作り方
- 1. 醤油・みりん・酒を、「3:1:1」の分量になるように混ぜて、鍋でひと煮立ちさせて冷ます。レンジでチンでもOK!
- 2. 1を冷ましている間に、刺身と柿を1センチ角に切る。
- 3. 1が冷めたら、2の刺身と柿を入れる。
- 4. ごはんにすし酢を混ぜて、3の刺身と柿を乗せ、余った漬けだれも回しかける。
- 5. すりごまを作る。(お子さんに手伝ってもらっても!)
- 6. すりごまをふりかけて完成!
ちらし寿司って、よくきゅうりが入っていますよね。私、あれがちょっと苦手で、「なんでこれきゅうり入ってるんだろう」って思っちゃうんです(笑)。そこで、きゅうりの代わりになったのが、この柿なんです。
この柿のほのかな甘味がいい仕事をしていて、そのまま食べるにはちょっと甘さが足りないかな?という柿も、お料理に入ることでほどよい甘みになったりします。そして、柔らかいお刺身の食感の中に柿のシャリッという食感が入ると、食べていてもとっても楽しくておいしいんですね。
「秋だから柿を入れてみたよー!」と言うと家族も盛り上がりますし、おもてなしに出しても、お客さんに秋を感じてもらえるんじゃないかなと思います。
主人は「これ、大葉とみょうがをかけたらいけそうだ」と言っていたので、今度は薬味なんかもたっぷり乗せてみようかなと思っています。
「柿が色づくと医者が青くなる」という、ことわざもありますよね。柿は栄養価がたっぷりで、美容や免疫力アップにもいいと言われているので、ぜひみなさんも食卓に取り入れてみてください。
さいごに
枡田絵理奈の聴くコラム、今回は「フルーツ」についてお話ししました!今フルーツを使ったレシピを研究中ですので、もしよかったらみなさんのおすすめも教えていただけたらうれしいです。
この間友達が「柿の天ぷらがおいしいよ」って教えてくれたので、それもやってみたいなと思っています。
アイスムのページからは感想やリクエストをお送りいただけます。感想などをいただけますと、私もとても励みになりますのでどうぞ気軽に送ってください。お待ちしています。
それではまた次回お会いしましょう、枡田絵理奈でした!